#011 屋根裏部屋

 あなたは今再び、説明の困難な寄り道をしようとしている。あなたが帯びた使命は、難なくこなせるものだったはずだ。あなたは真っ直ぐそこへ行けばよかったのであり、余計な場所に寄る必要はなかった。

 あなたは今、屋根裏部屋に迷い込んだ。窓が付いており、明るいが、少し天井の低い部屋だ。

 椅子に座ったホノオカオルが、机に頬杖をつきながら微笑みを浮かべている。

「道を間違えたんじゃないの、エイカ?」

 彼女の口調には、これまで感じられた淑やかさがない。

「すまない、なぜかここに来た。そしたら君がいた。食堂にいると思ったけど」

「食事はもう作ったから、少しの間ここに来た。そしたらあなたが来た」

「なかなか良い部屋だね」

「ありがとう。お礼に良い物をあげる」

 彼女は机の引き出しから何かを取り出した。

「はい、これ」

 彼女はあなたの手の上にそれを乗せた。木でできた長方形のメダルだ。表面が奇麗に磨かれている。あなたは礼を言った。「木製のメダル:33」と、メモしておくこと。

「さあ、行きましょう」

 あなた達は食堂へ向かう。

 #012へ進む。

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