第16話 宇宙独立戦争前の静けさ

「凛子は? あの方はどうなったのだ」

 アルが心配する凛子は、脱出が遅れたとの報告を聞くのである。凛子が無事かわからないアルは、脱出した船から木星シティに戻ろうとしたが、それは許されなかったようである。

「凛子さん、無事ならいいのだが……」

 地球に戻ったアルに待っていたのは、悲しい話であったようである。

「今日の午後6時、惑星連邦から分離独立を目指すカタルシス勢力は、地球圏及び惑星連邦に対して、突如独立を宣言しました」

 インターネットラジオで放送された、惑星惑星連邦の一部であるカタルシスの独立宣言は、アルにとって驚き意外の何物でもなかったようである。

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