応援コメント

第十四話「単なる狂人」」への応援コメント

  •  今回は、”ナイス、ホロ!”と心の中で親指を立てた回(話)。
     何をそんなに喜んだのか? というと、主人公の同胞(主人公は少なくともそう思っている)が、良い質問を彼に投げかけてくれたことにである。
     
     自分はこの物語の主人公に好感を持っている。
     それはきっと、物語の中で周りの人間が彼に抱いている印象と同じものを感じているからだ。
     彼は簡単に言えば、気品が溢れ見目麗しく、人に好かれる人物。立ち居振る舞いも周りの人を魅了するには充分。それが十分に伝わってくる。
     しかし死を信奉しているため、時々クレイジーに見える。そこがまた魅力の一つでもあったりするのだ。

     欠点だらけの人間に魅力を感じ辛いように、完璧な人間にも魅力は感じ辛いと思う。何処か人と違ったり、何か抜けていたりするから人間らしさを感じ、魅力を感じるのだと思う。
     彼の場合は欠点というよりは、”危険な香り”に近いのかも知れないが、普段穏やかでハイスペックに見えるからこそその意外性に”恐怖”を感じたり畏怖するのではないだろうか?
     初めから暴力的で横暴な人ならそんな恐れ方はしないと思う。
     「こいつは怒らせたら、飛んでもないぞ」
    と思わせるのは、彼ならではであろう。

     だがこの後の展開で、また主人公がミステリアスに映る。
     きっと勝算があるのだろうが、期日ギリギリ。一体どんな方法でそれを達成する気なのだろうか?
     この先の展開がとても楽しみである。きっと予測のつかない方法で、それを成し遂げるのだろうと想像するからである。
     それにしてもこの物語には、魅力的な登場人物が多いなと改めて感じました。