九章『失明 MISSING』


 同時刻、肉体を完全に修復したレイラニは再びビル街へと降下していた。

「おいこら真田、怪獣降りてきてるぞ。どうするんじゃ」

 扉が開け放されていた個人事務所に逃げ込んだ剣次とさより。

 窓を開け空を指さすさよりの横で剣次は訝し気な表情を作る。

「見えない」

「あ?」

 剣次は瞬きをしながら何度も目をこすって、


「暗くて――何も見えない。怪獣がそこにいるのか?」


 ひどく不思議そうに言ったのだった。

 その目からは光が失われていて、どこかガラス玉のようで――――








《名前》真田銃造さなだじゅうぞう

《人物》現頭目シカリ

《装備》■■■■『■■■』


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