【68】 形勢逆転
こちらは推定500人強。
対するシャロウは30人ちょい。
その勢力差は完全にこっちの有利。だが、シャロウメンバーの各々も高レベル。高いが、それだけだ。戦とは結局は物量がモノを言うのだ。
「いくぞおおおおおおおおおッ!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」「あああああああああああああああ!!」「シャロウのクズ共をぶっ倒せえええええええ!!」「カイトたちを守れええええええええええ!!」「シャロウを全滅させるんだ!!」「うぉぉぉぉぉぉッ!!」「うあああああああああああ!!」「るぁぁあぁぁぁッ!!」「私はこっちのヤツをぶっ倒す!!」
駆けつけて来てくれた仲間たちが、一斉にシャロウへ向かって行った。……大きな人の波が形成され、俺でさえ圧倒された。
「すげ……」
シャロウのメンバーひとりに対し、ざっと30人が向かっていった。やっぱり、30人ともなると相手をするのは厳しいらしく。すぐに白旗を上げていた。
「カイト、私たちはどうすれば……」
不安気なミーティアがつぶやく。
「行こう。みんなが助けてくれたのだから、俺たちが導かねば」
「そうですね、カイト様」
パンと手を合わせ、笑みを零すルナ。
「あたしの聖剣・マレットが火を噴く時が来たようね!」
武器を下段に構え、足を一歩前に出した状態でニカっと笑うソレイユ。
「ダークコメットの使用は止めておきますね。……でも、私も戦いたい。カイト、どうにか私のレベルを上げて貰えませんか?」
美しいエメラルドグリーンの瞳を向け、訴えてくるミーティア。
ああ、いいさ。
「みんなにレベルを振り分ける! さっきバオから奪った分をな!!」
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