【04】 優しい手
その手を取るべきか
もし
だから……
俺は……
手を取らなかった。
――――けれど、
少女は違った。
「…………え」
「辛いことがあったのですね」
「…………俺は」
「もう大丈夫。あなたは、わたしが必ず助けますからどうか安心して」
「どうして……」
「わたしもあなたと同じギルドを追い出されたから……その痛みがよく分かるのです。だから――」
なぜか少女は感謝をしていたような。
――それからの記憶はない。
ずっと
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