第3話

同じクラスの暴れん坊、ガル坊君がまた暴れてる


身体がデカイので手の付けようが無い


自分の欲しい物は暴力で取り上げ


弱い物イジメ、悪戯、


スカートめくり(これはもっとやれ)なんでもありだ、


俺は子供のやる事だからと放っておいた。


だが、これは許さない、ケイコちゃんを突き飛ばし


怪我をさせても知らん顔だ…さすがに許せない


俺は、ガル坊君が給食を食べお腹いっぱいで


昼休みにウトウトしてる所に話しかけた。


俺「ねえ、ガル坊君、天気良くて眠くなるね~」


ガル「あ~ん、そうだな…」


俺「どんどん眠くなるね~」


ガル「…ああ…」 


俺「ああ、気持ちいい」


ガル「…」ヨシ入った


俺「ガル坊君って皆んなに優しいよね」


ガル「…」


俺「そんな優しい人が、

  友達を傷つけちゃだめだよね」


ガル「…」


俺「ケイコちゃんに謝ろうか」


ガル「そうだな…」、、、パチンっと手を叩く


ガル坊君がケイコちゃんに近づき


ガル「さっきはゴメンよ~」って謝った


クラス中騒然とする、

先生もポカ~んとしてる、


それ以降ガル坊君が暴れる事は

無くなり普通の子供になった。


あまり人の人生を左右する事は

避けようと思うのだが


その人と周りも幸せになるなら

良いのかな、とも思えた。


今日はケイコちゃんが、

私の家で宿題を一緒にしようと誘ってきた


友達とサッカーをするはずだったが

雨だったのでちょうど良かった。


ケイコの母「いらっしゃい、ユウくん」


おばさんに挨拶をして、

いつものケイコちゃんの部屋へ入る


少しおしゃべりしてたら、

おばさんは夕飯の買い物に出かけた。


ケイコ「ねえ、ユウくん、この前はありがとう。」

 

俺「ん?何のこと」


ケイコ「ガルが謝って来たこと、

    女子の皆んなで話してたんだけど

    あれってユウくんが何か話してて、

    急に謝ってきたって…」


しまった、誰かに見られてた(汗 

子供の注意力の無さよ…


ケイコ「なんて言ったかは、

    分かんないけど、嬉しかった…」


そう言うとケイコちゃんは

いきなり抱きついて来た、そして


目をつぶってキスをして来た…体は震えてる…


小4でファーストキスか~

これはカウントされるのだろうか?


小学4年生が物凄い覚悟をしての行動だろう…


なんだか、可愛くなってきた。


俺も軽くハグをして、頭を撫で、耳元で


「大丈夫、大丈夫。俺もケイコちゃんの事が

 好きだから大丈夫だよ」


安心したのか、感極まったのか、

抱きついたままエンエンと泣いた


俺は落ち着くまで抱きしめていた……

しばらくすると落ち着いたようで


ケイコ「ユウくん、わたしも大好き」

またキスをしてくる


わ、忘れてた、この子…

床上手のスキルを持っているかもしれない事…


危険を察知して体を離した、

ケイコちゃんがまた泣きそうな顔になる


はぁ小学生が何するんだよ………

とりあえずおばさんが帰ってくるまで


俺達は抱き合ってスズメのようなキスをしていた。


手の甲のアザを見る…

どんどん記憶が消えていく…


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