主人公が鈍感
え? なんだって?
はい、今回は『鈍感主人公』について取り扱います。
特に恋愛関係においてその傾向が強く、往々にしてヒロインの好意に気付きません。
上記のセリフは有名ですね。
なぜ鈍感にするかって? 物語がすぐ終わるからに決まってます。
私はこれについて2つ思うことがあります。
①鈍感はそもそもいいことではない。
②むしろ高校生ぐらいだと余程すれた感性を持ってない限り逆であることが普通である。
それぞれ解説します。
鈍感というのは、人の気持ちを察する能力に欠けているという意味です。これは、下手したら意図せず人を傷つけることもありうる危険な属性なのです。
そして、高校生というのは往々にして恋愛には敏感であることが普通で、ちょっとしたことでも『あれ? この子俺のこと好きなんじゃあ?』と思いあがるのが『普通』なのです。なのに『普通』を自称する主人公が普通じゃない『鈍感』という属性を持っている。これは矛盾です。
まとめると、本来鈍感なのは悪いことで、そもそも普通の人間じゃないということです。
そこも作者は織り込み済みでしょう。では、いかにして『恋愛方面のみで鈍感で、且つ普通で好感が持てる主人公を作るか』に対して頭を悩ませます。
その結果、失敗すると恋愛方面だけ鈍感な主人公という歪な存在が誕生します。
その一方でこのジレンマをうまく潜り抜けた例もあります。ヒロインに他に好きな男がいると勘違いさせる、そもそも普通の感性を持ち合わせてない、過去に恋愛方面で痛い目に遭っており、その結果すれた感性を持っている等、作者らは創意工夫をしているのです。これは素直に褒めなければなりませんね。
ということで次回『ヒロインの髪色や髪形が多彩』でお会いしましょう。
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