(4)




ホームルームが終わり、林田先生が教室から出ていった直後。




桐島麗華と岡本杏奈が、あたしの席に来た。





「この…大噓つき!」





桐島麗華が、あたしの机をバンと叩いた。





「どうして、まだ恨まれてるわけ!?


丸くおさまったなんて、ウソだったわけね…最低!!」





いや、正式には、恨まれたのは今日からです。




相変わらず、この女はあたしのウソを信じているようだ。




純粋(バカ)な一面もあるようだけど、性悪なのには変わりない。




とりあえず…人の机を、そんなに叩かないでよ!





「昨日、ちゃんと解決したんじゃなかったの?


関係を断ち切るって、約束は絶対だって、言ったでしょ!


どうして、今日も、あの人たちに話しかけられてるわけ?


あなたのせいで、麗華と杏奈はパニック状態よ!」





あたしだって、同じくらいパニックだったよ…!




アンタたちからこうして責められたくないばかりに、




どれだけ心臓を痛めたことか!





「昨日の時点でも気に食わなかったのよ…


イケヤンの皆さんと九組に入ったっきり、ずっと出てこなかったでしょ。


しかも、聞いてみれば、仲良くお話してたそうじゃない」




「え?」





桐島麗華の言葉に、引っ掛からずにはいられない。




やっぱり、昨日、見張られていたってことだ。




そして、一つ疑問が。





「聞いたって、誰から?…何を聞いたの?」





尋ねてみると、





「こうなったら、洗いざらい話してやるしかないわね」





そう言って、桐島麗華は偉そうに腕を組んだ。





「昨日、あれから――


どうも不安だったから、麗華と杏奈で、あなたとイケヤンの様子を見てたの。


しばらく監視してたけど、なかなか出てこない。


途中で岩倉先生が入っていったから、出てきた時に中の様子を聞いてみたのよ。


そしたら…」





『原口と敬悟たちなら、仲良くしてたぞ!』





そう答えられたという。




…岩倉先生―――ッ!




ホントにあの人、トラブルメーカーだね!?





「さっさと切り上げて出てくればいいものを…


いつまでも話し込んで、そのうえ満喫してたなんて。


でも、まあ、それは百歩譲ってまだいいわよ。


問題は…」





桐島麗華の目、イッてる。




マズい、これはかなりのピンチだ。





「今日、さらにウソをついたことね。


丸くおさまっただの、ちゃんと許してもらえただの、


二度と関わらないって誓っただの…。


それが事実なら、今日、こうはなってないでしょ!


人をナメるのも、いい加減にしなさいよ!!」





そこで、岡本杏奈も加わってきた。





「麗華はなんだかんだピュアだから、原口さんのこと信じてたんだよ。


それなのに、こんな風に裏切るとか…最低の中でも最低!


まあ、杏奈は分かってたけどね。


昨日から、あんた、ずっとウソついてるでしょ?」





いくらなんでもピュアは言い過ぎでしょ。




…ということは、置いておいて。




あたし、完全に、ただの「ほら吹き」扱いだね?




こんなに人から責められる瞬間が、やって来るなんて…。





「昨日も、変だと思ってたんだー。


高橋来登と遠藤虎男から目をつけられたとか、二人がドミノ倒しになったとか……


つくなら、もっとマシなウソつけって話。


イケヤンとも縁を切るって言いながら、本当はそんな気なかったんでしょ。


救いようがないわ、あんた」




「いや。あたしは…」




「何か否定できること、あるの?


あんたがちゃんとしなかったから、今日まで引きずってんでしょ」




「……」





昨日、あたしは、ちゃんとあの男たちに伝えたつもりだった。




今の、この状況になることを恐れて…自分なりにハッキリと。




昨日の段階では、それで何とか解決したはずだった。




ところが、今日……




病気がちで可哀想な高橋来登と友達になってほしいとかで、




また話しかけられてしまったのだ。




…悪いのは、あたし?




約束を破って、勝手に話しかけてきたのは、あの男たちなのに。





「イケヤンのせいになんてしたら、許さないからね」





…おっと。




この女たちはイケヤンのことを崇拝しているのだから、




イケヤンを悪く言うのは一番の地雷だってことを忘れちゃいけない。




今は、とりあえず、怒りを逆撫でしないようにしなければ。





「気まずい状況になると、黙り込む習性でもあるの?


見ててイライラするわ!」





こっちだって、いろいろ考えてるのよ!




まったく、どうすりゃいいわけ?





「何考えてるのか、全然分からないわ。


昨日も今日も、内心では麗華たちファンを嘲笑ってたんじゃないの。


自分がイケヤンを独り占めしたんだって浮かれてるんでしょ」





いやいやいや、それは被害妄想ってやつ。




嘲笑ってなんかいないし、




このあたしが「イケヤンと話せた♥」とウハウハ状態なわけないだろ。




とんでもない妄想だ!





「でも、残念!四人全員から、集中攻撃されてたでしょ。


めちゃくちゃ嫌われたみたいね。これで、もう彼らと関わることは出来ない。


麗華と杏奈、ちゃーんと見てたんだから。


亜輝くんなんか、ハッキリとあなたを”恨む”って宣言してたわ」




「昨日きっぱりと話をつけずに、今日まで引っ張るからそうなるのよ。


あんたの欲やウソが伝わったんでしょ、自業自得ね!」





…ムカつくんだけど、ここは我慢だ。




この流れは、もしかすると、もういいと言ってくれるのかもしれない。




だって、あたしは、とうとう本当にイケヤンと切れたんだから。




もう用無しでしょ?





「でも、だからって…許すことは出来ない」





…あ。




一瞬でも、この女たちを甘く見るんじゃなかった。





「麗華たちのプリンスと馴れ馴れしく関わった上に、


ウソまでついたことは大前提として。


麗華は、あなたが敬悟先輩をこき使ったことが一番許せないのよね」





桐島麗華の言葉に、疑問符。




怒りを逆撫でしないようにするとは言ったけど、




何を言われても黙っているなんて言っていない。




ということで、言うぞ!





「こき使ったって、何のこと?」





すると、バン!!




桐島麗華が、また机を叩いてきた。





「シラを切るつもり?」




「だから、何が」




「敬悟先輩が、うちのクラスの鍵を持ってきた。


あなたが、昨日、持って行けって頼んだからでしょ」




「…は?」




「まだとぼけるの?


あなたが頼んでないんだったら、他に何の理由があるのよ。


あの敬悟先輩が、あなたなんかのために自分から持って行くわけないじゃない!」





……ん?




とにかく、ひどい言いがかりだ。




あたしは、ちゃんと自分で持って行こうとしたんだから!





「原口さんが、敬悟先輩をこき使った!


麗華たちの、神聖なる敬悟様に何てことするのよ?」





出た、宗教。




ていうか、常識的に考えてごらんよ。




あたしが、あの高橋敬悟に命令なんか出来ると思う?




怒りすぎて、頭がおかしくなっているのでは?





「杏奈からも言わせて。


原口さん、あんた、来登くんのことまでバカにしたでしょ」





次は、岡本杏奈。




これにもハテナだけど、




どうせまた”しらばっくれるな”と言われるに決まっている。




黙っていると、岡本杏奈は勝手に言いだした。





「ドミノ倒しになったとか、バカみたいにでっち上げて!


杏奈たちの、来登王子のイメージを崩さないでくれる!?」





まだ根に持ってる!




そして、来登王子って何?




今、分かったけど……




桐島麗華は高橋敬悟推しで、岡本杏奈は高橋来登推しだな?




うわー、なんか知りたくなかった。




あの兄弟のこと、もっと嫌いになりそうだわ…。





「……」





あの時、男子トイレに足を踏み入れたりしなければ…。




高橋来登のことなんか、助けようとしなければ良かったのかな?




どうせ、あたしは全く役に立てなかったわけだし……




無駄なことをしなければ良かったのかもしれない。




あたし、間違っていたのかな…?





「なに、ボーッとしてるの?


一見、頭良さそうなのに、本当は馬鹿なのね」




「ほんと、ほんと。去年から同じクラスなのに知らなかったわー。


あ、だって陰キャすぎて話したこともなかったもんね!」





好き放題言ってゲラゲラ笑う、桐島麗華と岡本杏奈。




近くで集まっている男子たちが、「怖えー」などと囁き合っている。




宇佐美真琴が数人の女子たちに囲まれ、心配そうにこちらを見ている。




そして、松木さくらは…




こちらを見ることもなく、一人でポツンと座っていた。




こうして、改めて見てみると…――




あたしには、本当に、どこにも居場所がないのだと分かる。




自分で望んで、こうやって生きてきたのだけど……




もしも一人でも友達がいたら、




もう少し違ったのかな、なんて考えてしまった。




ああ、あたしって、なんて愚かなんだろう…。





「ウソをつきまくって、抜け駆けした罪は重いわよ」





桐島麗華の言葉で、ハッとする。




…やっぱり、そうなるのか。




なんとなく、進真の気持ちが分かる気がする。




あんまり人から責め立てられたら、気力がなくなってしまうんだね。




もう、尋ねたり、言い返したりはしないでおこう…。





「まだいろいろ言いたいことあるんだけど、


もうチャイム鳴るから、この辺にしてあげるわよ。


ただ、これで終わるなんて思ったら、大間違いだからね!」





桐島麗華は言った。





「麗華も杏奈も、警告したはずよ。


ウソをついたりしたら、許さないって…。


覚悟しなさいよ」





岡本杏奈は笑った。





「麗華、マジ最高!さすがだわ~!」




「ふん。一旦、退散よ」





悪い魔女のようにヒッヒッヒと笑いながら、二人は自分の席へと戻っていった。




…ようやく、終わった。




ガクリと机の上に突っ伏すも、大きな恐怖が襲いかかってきた。




桐島麗華は、「これで終わりじゃない」と言っていた。




一体、あたしをどうするつもり?




まさか、三年生にして…イジメとか?




姉弟揃って、イジメられっ子になれっていうの?




そんなことになったら、ママが泣いちゃうよ!




いいえ、まだ今の段階では、あたしはイジメられっ子ではありません。




ただの、陰キャです!!(こだわり)




ああ、せめてイジメにだけは遭いませんように…。




天を仰いでいると、一時間目の授業が始まった。





……




全然、集中できない。




無意識に、ノートの端に人間の脚を描いていた。




教壇に立つ教師の話は、ぼんやりとしか聞こえない。




今、どこを習っているのかも謎。




これじゃあ、授業を受けている意味がまるでない。




けれど、許して…。




さっきから、ずっと耳の中で声がしているのだ。





『こんな奴、こっちから願い下げだからな』




『俺、お前のこと恨むわ』




『お前はそんな奴じゃねぇと思ってたのにな』




『お前は…最悪な奴だ!!』





イケヤンの四人の声。





『この…大嘘つき!』




『救いようがないわ、あんた』





二人の魔女の声。




…みんなして、あたしを責めてくるんだ。




調子に乗るなとか、気持ち悪いとか、ヤバい奴だとか、




最悪だとか、不謹慎だとか、




噓つきとか、最低とか。




あたしって、そんなに下劣な人間なんだろうか。




ただ静かに過ごしていたいだけなのに…




なぜそこまで言われなきゃならないんだろう。





「……」





心の痛みが、だんだんと憤りに変わっていく。




どうして、大して話したこともない無関係な人間に、




あれこれ言われなくちゃいけないんだ?




あたしにあんなことやこんなことを言った、




アイツらの方がよっぽど下劣なんじゃないのか?




おい、どうなんだ。




神よ!




…とか言ってみたけど、あたしは神様をほとんど信じていない。




だって、神様が、中谷姉弟みたいな人間をお創りになるはずがないもの。




それに、どんなに強く願っても、最悪なことは起きる。




進真は二度目の大きなイジメに遭ったし、




あたしだっていろいろな人から責め込まれる始末だ。




…え、単にあたしたち姉弟の運が悪いだけ?




まあ、それもあるかもしれないけど、あたしは神様なんて信じない。




だけど、もしも神様が本当にいるんだとしたら、




今この瞬間から、時を卒業の日まで飛ばしていただけないでしょうか?




それが無理なら、せめて今を明日にしてください。




なぜ、こんなことを願うのかというと、今日は金曜日だからだ。




明日は土曜日で、いつも邪魔をしてくる土曜学校もないので、




つまりは…大好きな休み!!




今日の学校生活を乗り切れば、パラダイス(金曜の夜)が待っているのだ。




そう思うと、中谷美蝶にワッフルを買うことも、それほど苦ではなくなる。




レッツ・ポジティブ精神!




しかし…、思い出してしまった。




明日は、通常の土曜日ではなくなりそうなのだ。





「……」





脚の横に、次は目を描きだす。




実は、明日…




ママが、この高校に来ることになるかもしれない。





『明日、日ノ学高校に電話してみようと思う。


進真の担任の先生はクソすぎて話にならないけど、


相談自体はすべきと思うから…。


それでもどうにもならないようだったら、あの子を退学させる。


夢ちゃんは何も気にしなくていいから、ただ覚悟だけしておいて』





昨日、ママはそう言っていた。




理想通りにいけば、明日、相談をすることになるだろう。




この高校が、ちゃんとした話し合いの場を設けてくれるかは分からないけど。




学校側と話し合うことになったら、ママは一人でこの高校へ来るのだろうか。




一応、ママは、パパにも話してみると言っていたけど…




どうなるかは分からない。





「……」





昨日のことを思い出していると、沸々と怒りが湧いてきた。




あたしは、ノートの一番最後のページをビリッと破いた。




そして、素早くペンを走らせる。





{ ●処刑者リスト●



・中谷王我


・副島陸斗


・竹田悠太


・佐藤光喜


・小野翔弥


・吉川礼司


・安田十詩央


・白石和哉


・甲斐蒼汰


・大崎銃之助


・田代先生


・清水先生


・市川先生 }





ようやく、全ての名前を書き終えた。




もうお分かりだろう…、




これは進真を巡る処刑者たちの名前を連ねた「ブラックリスト」だ。




うぅ、恨めしい名前がずらりと並んでいて、反吐が出そうだわ。




進真関係の死刑囚は他にもいるんだけど、




このリストはあくまで日ノ出学園高校限定のもの。




星野ヶ丘第一中学校まで含めれば、




例えば阿部奏志とか長谷川燿とか長谷川灯とか、




これまた最悪な連中が登場するわけで…。




まあ、中学時代のことは、今は置いておくとしよう。




そう、今はね…。




このブラックリストの、登録基準について説明しよう。




ここに名前が書かれている者は、




あたしの弟を「イジメた」・「裏切った」・また「状況を悪化させた」




のいずれかに当てはまる罪人である。




この罪人たちは、進真を精神的・肉体的に痛めつけた。




あたしは、この十三名を決して許さない。




…とはいっても、あたしはただの姉バカではない。




進真は、いわゆる無差別的なイジメの被害に遭ったのだろうか?




その答えは、ノーといえる。




なぜなら、進真は自らイジメの問題に関わったところがあるからだ。




経緯と真相を聞いていた間、




「もうそれ以上、何もしないで」と願わずにはいられなかった。




それに、結果からいえば、先生に相談したのは間違いだった。




本当に一年生の教師たちはどうなっているのか…、




周囲にマトモな指導者がいなかったせいで、こんなことになってしまったのだ。




可哀想な進真。




正義を持ってしたことが、これほどの大惨事を生むことになるなんて…。




進真は正しかったのに。




「それ以上、何もしないで」と願った、あたしの方が間違っているのだ。




本当は進真のように闘わなくてはいけない。




あの子は、弱くなんかなかった。




中学時代の苦しみを胸に、前へ進もうと頑張っていた。




あたしも知らないところで、必死にもがいていたのだ。




それなのに…その思いや努力は、脆く無残にも壊されてしまった。




あたしはブラックリストを丁寧に折り畳んだ。




コイツらを、地獄の底に突き堕としてやる。




どうにかして罪を償わせてやりたい。




…あ、でも、待てよ。




ひとまず、家に帰ったら、ママにどうなったのかを聞かなくちゃ。




もしかすると、学校側がコイツらを罰してくれるかもしれない。




良識ある人間だったら、突き放したりできないはずだもの。




そう、進真の担任の田代のようにはね!




ほんと、どいつもこいつもクレイジーすぎる。




特に今年の一年生、中でも超特進科と特進科はヤバいわ。




一体、どうなってるの??(改めてビックリ)




ああ、世の中、どうしてこんなに嫌な奴ばかりなんだろう。




ねぇ、中谷美蝶!




後方で頬杖をついて座っている、長い茶髪の女に向かって言った。




アンタ、聞いた話じゃ家庭環境が非常に複雑みたいだけど……




だからって人をパシったりイジメていいことにはならないんだよ!




辛い思いをしたなら、人の痛みが分かるはずでしょ?




今となっては同情の余地がないけど、




アンタの弟は最後の支えだった姉との絆すらも失って傷ついたんだってよ。




たった一人の弟のこと、どうでもいいっていうの?




同じ姉として、理解に苦しむわ…。




姉といえば、このクラスにもう一人、重要人物がいる。




松木さくらだ。




彼女の妹のこうめは、進真と同じ学級長を務めていた。




昨日初めて知った新事実だけど、ということは…。




もう少し聞いてみれば、松木こうめはもっといろいろ教えてくれるかもしれない。




例えば、進真と親しかった友人たちのこと……




なぜ彼らは進真を裏切ることになったのか、




そして、今どうしているのか。




途中まで一緒に闘おうとしていた彼らが、望んで進真を裏切るなんて…




考えられない。




絶対、中谷王我から何かを言われたのだ。




そうとしか思えない、だけど…一体、何を言われたのだろうか?




それが分からないし、




やはり裏切りは一番許せないので、




佐藤光喜と小野翔弥と吉川礼司の名前もリストに入れた。




彼らは、今、どうしているんだろう?




佐藤光喜と小野翔弥は、相変わらず学校に来ていないのだろうか?




気になるところだ。




今の一年二組の状況も、どうなっていることやら。




…ハア、まるでサスペンス。




けれど、実際には、




松木こうめにはもう何も聞けないだろうと悟っている。




なぜなら、あたしと松木さくらの関係が切れたから…。




ああ、もう、人間って本当に面倒ッ!!




授業中というのも構わず、あたしは頭を抱えるのだった。





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