6・ありえない展開〈1部〉

(1)




―――昨日は、本当に最悪な日だった。




イジメの証拠を取り逃し、「イケヤン」の皆さんに圧倒されただけでなく、




(無断で)授業を一時間休んだことで、担任の林田先生と話をしなければならず、




家に帰って、ママに一日のことを話したところ、大泣きされてしまったのだ。





あれから―――




帰りのホームルームが終わると、あたしは、林田先生に呼ばれた。





『原口さん、ちょっと来て』




『はい』





林田先生のいる教壇へ行くと、





『今日、一時間、授業受けなかったらしいね。何かあったの?』





まず、授業に出なかった理由を尋ねられた。




イジメの証拠を探していて、「イケヤン」と遭遇したから。




…なんて、言えないので。





『ちょっと具合が悪くて……すみません』





精いっぱい、誤魔化した。




ほとんど見え透いていたかもしれないけど、




大体、授業を一時間休むくらい、他の生徒たちなら気にもかけられないことだ。




単に、あたしがとても真面目な地味子だから、心配されているだけ。




それを考えると、真面目な人間って、なんて生きづらいのだろうと思う。





『ふーん。珍しいねぇ』





意味深にそう呟くと、林田先生はイタズラな笑みを浮かべた。




去年から担任の、この先生は、




体育教師だということもあって、年のわりに元気で、




見た目も年のわりにイケメンな方だ。




ただ、性格に関しては、かなり難ありで、




いつも人を小バカにして嘲笑うようなところがある。




神経もかなり図太いようで、




これだから、この学校でベテランとしてやっていけているのだと思う。





『サボっていたわけじゃありません』





あたしの主張に対して、





『えー。卒業を間近にして、はじけてきてるんじゃないの?』





なーんて言ってくる始末なので、




「話にならないや」と諦めて、次の話題に移った。





『進路については、どう考えてる?』





それは、あたしが最も答えに困る質問だった。





『……考えては、いるんですけど』





答えを濁らせたあたしを見て、




林田先生は、『進学するって言ってなかったっけ?』と言ってきた。




それを聞いて、あたしは、去年の自分を思い出した――。




進路について考えはじめていたあたしは、いろいろ考えた結果、ある夢を見つけた。




それは、大好きなアナ・パンクに関する仕事に就くこと。




けれど、いろいろ調べた結果、




そういう仕事は、日本には存在しないことが分かった。




アナは海外の人物なので、




国際文化学部のある大学へ進めば、少しはその分野をかじれるかもしれない。




それも分かったのだけど、




どの大学も、国際文化学部は、非常にレベルが高いという壁があった。




これまでの生涯、頭の悪さで劣等感を感じてきたあたしには、




そういうところに自分から飛び込める自信はなかった。




今も、それは同じ。




そういうわけで、あたしは、ついに夢を失った。




そして、進路を見失ってしまったのだ。





『そろそろ、進学か就職か、それ次第で分かれてくるからな。


ちゃんと考えて決めなさい』




『はい…』




『じゃあね』




『あ…はい、さよなら』





一瞬、林田先生に、進真の件を話してみようかと思ったけど、やめた。




いくら日ノ出学園高校の教師だとしても、林田先生は無関係だ。




それに、こういうことは、ママに話す方が先だ。




そう思い、




家に帰ってから、ママに話してみることにした。




進真の不登校の原因がイジメであること、



一年生に中谷王我という問題児がいること、



竹田悠太という人物が進真を裏切ったらしいこと……




ここ数日の間に溜めていた話が、たくさんあった。




もう少し、小分けにして話すべきだったかな…とは思う。




一気に話しすぎたせいで、ママを追い詰めてしまったから。




でも、あたしにも、これ以上、我慢は出来なかった。




溜め込んでいたものが、一気に爆発したかのように、あたしは話した。





『……一体、誰に、怒りの矛先を向けたら良いのやら』





予想外なことに、ママの第一声は、こうだった。




てっきり、感情的なママのことだから、




ギャーギャー喚いたり、ヒステリーを起こすのかと思っていた。




人間って、本当にショックなことを見聞きすると、逆に静かになってしまうのかも。




けれど、時間が経つにつれて、実感が湧いてくる。





『あ…あぁぁ……』





ママは、息子が味わった苦しみを思って、ひたすら涙に暮れた。




ママの涙を見て、あたしも絶望的な気分になった。




どうして、こんなことになってしまったんだろう。




あたしたちが、進真が、一体、何をしたというの?




世の中は、ひどいことばかり。




神様なんて、きっと、いないんだ。




そう思った。




けれど、いつまでも座り込んではいられない。




あたしとママは、これからどうするかについて話し合った。




その結果、一旦、ママが進真と話をしてみることになった。




イジメの問題を、進真の担任の先生に報告するにしても、




まずは進真本人の話を聞く必要があるからだ。




ママは、おそらく、あたしと同じ状態だった。




というのは、




進真が不登校になった理由がイジメだと分かって、ショックな反面、




理由が判明して、スッキリしたという状態のこと。




ママの表情から、それが分かった。




もはや、あたしたちは、かなりの「極限」である。




それでも―――





『夢ちゃん、ありがとうね。こんなにいろいろ調べてくれて』





ママは言った。





『…進くんに聞いたところで答えてくれないから、


夢ちゃんがいなかったら、何も分からないままだったよ』





ママが久しぶりに笑ったのを見て、あたしの心は明るくなった。




やっぱり、家族みんな、笑顔なのが一番いい。




いつか、進真も、またあの可愛い笑顔を見せてはくれないだろうか…。




弟の懐かしい笑顔を思い出しながら、あたしは眠りについた。




                *




――そして、今日。




いつも通り、重たい体を起こして、暗い気分を抱えながら家を出てきた。




自転車を押しながら日ノ出学園高校の門を通り、自転車置き場に向かっていると。




ブ―――――ン……




巨大なハエのような音が聞こえ、その言葉の通り、背筋が凍った。




……そういえば、昨日、




誰もが敬遠する「イケヤン」の皆さんと、接したんだっけ?




今、考えてみても、




まるで(悪い意味での)夢のような出来事だったので、




イマイチ実感がなかったのだけど、




あの不快なバイクの音を聞いた瞬間、ハッと体で思い出したのだ。





『……お前の命は、なくなる』





恐怖に駆られたあたしは、




大急ぎで自転車を停め、三年八組の教室へと駆けていった。




…昨日、イジメの証拠を取り損ねたことは、ママに話したのだけど、




「イケヤン」と遭遇したことについては、まだ言っていない。




進真の件だけで、十分な内容だったし、




あたし自身、まだ頭と心の整理が出来ていなかったからだ。




いや、実際、今も出来ていない。




この高校に入学してきてから三年目、




これまでの間、ずっと、




彼らと接する機会なんて、絶対にないと信じて疑わなかった。




それなのに、昨日、それは予想もしなかった形で打ち砕かれてしまったのだ。




まあ、正式には、パニック状態で、ずっと謝ってばかりだったので、




まともに会話もしていないし、「接した」とまではいかないのかもしれない。




きっと、この学校にいる、たくさんの「イケヤン・ファン」たちから、




殴られること間違いなし。




だけど、こんな孤独な地味子からしてみれば、あれだけでも相当な大事件だ。




実際、少々のファンでも、彼らと話したりするのは夢のようなことらしいし――




無理もないでしょう?




昨日の出会いは、あたしの人生における黒歴史の一つだ。




確かに、夢のような出来事であったことは否めない。




しかし、それは、「悪夢」でしかなかった。




あたしは、多分、軽いPTSD状態だ。




うつ病などと同様、軽々しく口にできるものではないけど、




確かなトラウマが、あたしの中にはある。




元々嫌いだった、彼らのバイクの音を聞くだけで、体が硬直するような感覚になり、




それと同時に、昨日の恐怖が蘇ってくるのだ。




背の高い男たちに、囲まれ、睨みつけられ、失礼な言葉を浴びせられ、




恐怖の底に突き落とされた。




あの時の、心臓の動きや気持ちが、まだ鮮明に残っている。




あと残り半年以上の学校生活を、




このトラウマと共に過ごさなければならないとは……先が思いやられる。




ますます、彼らのことが大嫌いになった。




彼らのバイクの音も、その人の目を引く歩き姿も、それに憧れる女子たちの歓声も、




全てが大嫌いだ。




けれど、一方で、気になることがある。




タカハシライトは、何か病気でも持っているのだろうか?




今、思えば、




あたしがスマホのカメラを見ながらパニックを起こしていた時、




正面から歩いてきた男子生徒が、タカハシライトだったのだろう。




あの時は、何も証拠がとれていなかったということに大ショックを受けていて、




タカハシライトと通りすがったということにも気が付かなかったけど、




あの直後、彼はトイレで倒れてしまったのだ。




原因は……過呼吸、とか?




まあ、考えたところで、答えが分かることもないだろうけど。




「イケヤン」のファンたちの間でも、




タカハシライトが病気持ちだとか、そういう話が出たことはないはずだ。




ということは、誰も、タカハシライトが倒れた理由を知らない。




もしや、一般(特別科以外)の生徒で、




彼が何かしらの病気を持っているということを知っているのは、あたしだけ…?




いや、でも、兄のタカハシケイゴは、





『ライトのことは、ただの事故だ』





的なことを言っていたっけ?




そりゃあ、事故は事故なのかもしれないけど…




あんな突然、倒れることなんて、あるのだろうか?




……うう、また昨日の恐怖が。




もう、考えるのはよそう。




昨日の出来事は、もう過ぎたこと。




あたしには関係のないことだ。




こんなことを考えている暇があったら、




進路のことだったり、もっと必要なことを考えろって話だ!




あたしのバカ!




…心の中で、自分を撲殺した。




ところで、ママと進真は、何か話しただろうか。




(結局、進路については考えない)




進真は、あたしとママがイジメについて知っていると分かって、




どういう反応をするだろう。




一年二組の担任の先生に、イジメについて報告したとして、




何か良い方向に進むのだろうか?





あたしは、進真の「復讐」をすると言ったけど、




一体、どうすれば良いのだろう。




もうイジメの証拠をおさめるのは挫折してしまったので、




他に方法は無いように思える(諦めたから、ママに話した)。




こんなんで、何かをどうにかすることなんて出来るのだろうか――?





「イエ―――イ!!ブリブリ攻撃!!ギャ―――ハッハ!!!」




「ヨッ!!いくぜ――ッ!!ウルトラスーパーマジカルパンチ!!食らえ!!!」





……今日も、うちのクラスは騒がしい。




どうやら、この教室には、




動物園で飼育されるべき野生児か、精神年齢が幼稚な問題児しか存在しないらしい。




こんな環境では、マトモに考え事も出来やしない。





「ねえ、知ってた?」




「は?何が」




「看護科の杉崎永未すぎさきえいみ、また乗り換えたらしいよ。


相手の名前、何だったっけな~」




「うっわ、マジで?もう何人目?」




「特別科のスズキマリノと、どっちが垂らしかな?」




「いいとこ勝負だよね、絶対!」





男子はゲームで大騒ぎ、女子はウワサ話で大盛り上がり。




どちらも理解は出来ないけど、男子と女子って、やっぱり違う生き物なんだろうな。




男子には、女子の深い心理なんて、理解出来ないのだろうし、




女子にも、男子の気持ちなんて、きっと分からない。




結論、彼氏なんていらない。




フィクションの世界での恋には憧れることもあるけど、




現実の恋愛は、そんなに美しいものではないはずだから。




付き合いだしたかと思えば、揉めて、別れて……




そんなことするくらいだったら、最初から付き合わなければいいのだ。




ま、あたしのような地味子が、一体何言ってんだって話だけど…。




あたしみたいな考えも、世の中にはアリだよね??




一人で考えていると―――





「…マジで、最悪」





誰かの声が聞こえた。




それに続いて、





「キモ」




「クソ女」





さまざまな批判的な言葉が、あちこちで飛び交った。




その言葉は、ある人物に向けられていた。




あたしはチラッと、教室の後ろの方に目を向けた。




そこには――、




ある男子生徒の上に乗っている、中谷美蝶の姿があった。




道理で、周囲の女子たちが冷たい目を向けているわけだ。




ただでさえ、彼女は、多くの女子たちに嫌われているのに、




あんなことしていたら――余計に敵が増えるに決まっている。




それを分かっていて、あんなこと――男子の膝の上に乗って、




腕を回したり、抱き合ったり――しているのだろうか。




もはや、彼女の神経が分からない。




だって、あの男子が、正式なお相手(=彼氏)なら、まだいいのだけど、




そうではないことを誰もが知っている。




何しろ、中谷美蝶は、超の付く男好きで、何人もの恋人を持っているのだ。




あの男子も、その数多くの中の一人にすぎないわけである。




相手の男も、男だ!まったく!




あんな男遊びの激しい女は、男の敵じゃないのか?




中谷美蝶を嫌って、悪口を言いまくる女子たちに賛同する気はないのだけど、




言わせていただく――中谷美蝶ほどの顔だけ女は、そういない。




でも、やっぱり、女は顔なのか?




そして、積極性があれば、何とかなる?




それじゃあ、あたしみたいに、




可愛い顔も積極性も持たない女は、どうすればいいの?(心の叫び)




…なんて、悲観的なことを考えながら、「アナの日記」を読みはじめた。




あたしの大好きな人――アナ・パンクは、




十五歳という若さで、この世を去ってしまったのだけど、




元気で明るい好奇心旺盛な少女だった。




何にでも興味津々で、精神的に少しませた女の子だったので、




恋愛に対しても、かなり関心があったようだ。




わずか十一歳で初恋をし、その恋は実らなかったのだけど、




十四歳の時、また恋をして、次はお相手と結ばれた。




わずか十四歳にして、ファーストキスをしたのだ!




まあ、結果的に、




アナも、お相手の青年も、戦争と差別によって若い命を失ってしまったのだから、




ハッピーエンドにはならなかったのだけど…




恋をしたことで、アナは立派な女性に成長した。




そのことを思うと、美しい恋愛なら経験してみたいような気もするけど、




中谷美蝶たちみたいなのは絶対に嫌だ!




汚らわしい恋愛をするくらいなら、一生、独りで結構!!




でも、このままじゃ、心配しなくても、一生独りだろう。




このまま、友達も恋人も、誰もいないで、




独りで、そっと息を引き取る……そういう光景しか、思い浮かばない。




あたしって、かなり状況的にピンチなのかな??




でも、まだまだ人生は長いのだし、諦めなければ、希望はあるはずだ…!




一人で悲観的になったり楽観的になったりしていると、





「はーい、席に着いて~!」





ガラガラと教室のドアを開けて、林田先生が入ってきた。




今から、朝のホームルームだ。




林田先生の登場によって、他クラスから来ていた(今日の)中谷美蝶のお相手は、




そそくさと三年八組の教室を後にした。




林田先生は、それをしっかりと見ていたらしい。





「中谷さん!今日のお相手は、アイツだったの?」





そう言って、平然とした顔で、中谷美蝶の方を見つめる。




対して、中谷美蝶は、





「は~い、そうなんです。先生!」





悪びれもせずに、笑って答えた。




三年八組の生徒たち全員が、同じことを思っただろう。




――今日は、先生が負け。




シレーッとした顔でチャレンジャーな林田先生は、




いつも中谷美蝶の男遊びの派手さをからかうのだけど、




当の中谷美蝶は最近、全く動じなくなってしまった。




まあ、さすがに去年からのことなので、無理もないのかもしれないけど…




それにしても、肝の据わった女!!




ここまできたら、もうおしまいだ。




林田先生も、それを感じているのか、もう何も言わない。




諦められた瞬間、人間はおしまいなんだからな!




心の中で、あたしは中谷美蝶に言った。




……




大嫌いな数学や他の授業を受けて、やっと、お昼休みになった。




今から、独りでお弁当を食べる。




もちろん、あたし以外の生徒たちはみんな、




友達の誰かと一緒に、お昼休みを過ごすのだけど…




あたしには友達なんかいないから。




でも、別にいい。




独りの方が、人に気を使わなくていいし、気楽だから。




それに、これは自分で決めた道なのだ。




お弁当を机に出し、すかさず、「アナの日記」を取り出す。




これが、いつものスタイルだ。




ママが作ってくれた美味しいお弁当を食べながら、大好きな「アナの日記」を読む。




こんなに素敵な時間は、他にない!




幸せを噛みしめていると、




ふと誰かの視線を感じたので、あたしはチラリと横を見た。




……なんだ、松木さくらか。




とは言えないので、





「あれ?どうかした?」





精いっぱいの笑顔で、声を掛けた。




すると、松木さくらは、気まずそうに微笑みながら近づいてきた。





「お邪魔して、ごめんね」





申し訳なさそうに言ってくる。





「ううん。それで、どうかしたの?」





あたしが言うと、松木さくらは、あたしの手元をじっと見た。




あたしは、サッと、「アナの日記」を机の引き出しに入れた。





「…あ、ごめんね。違うの、本を見てたんじゃなくて」





松木さくらは、どぎまぎしながら、





「お弁当、美味しそうだね。


いいなあ。うちのお母さん、全然作ってくれないから」





と言った。





「ああ、ありがとう。お母さん、作ってくれないの?」





あたしが尋ねると、





「うん、料理が大嫌いだから」





と、松木さくら。





「へーっ、うちもだよ。


一応、お弁当はいつも作ってくれるけど、本当は料理嫌いなんだよね」




「あっ、ほんと?一緒だね」




「そうだね」





あたしたちは、お互いに笑い合った。




けれど、すぐに、松木さくらは、




桐島麗華と岡本杏奈の方を見て、笑顔ではなくなってしまった。




そして。





「あの……原口さん。聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」





いつかと同じように、遠慮がちな様子で言ってきた。





「いいよ」





頷くと、





「タカハシライトって人、知ってる?あの有名な『イケヤン』の」





心臓に悪い質問が飛んできた。




え、こんなタイミングで??





「ああ…知ってるよ、一応」





あたしが答えると、




松木さくらは、「なんか、その人がね――」と続けた。





「そのタカハシライトって人が、今、人を捜してるらしくて。


その人の特徴がね、女子で、髪を一つ結びにしてて、


赤いフレームのメガネをかけてるんだって」





……へ?





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る