第122話甲虫とコガネムシへの再戦




又も甲虫とコガネムシの大群に襲われた。


あっちこっちで土がせり出して、黒い甲虫が湧き出していた。

そして暗雲のように、コガネムシが空一面をおおっている。

しかし対処方法のエナジーを発動。


空を舞うコガネムシらがエナジーに触れると、感電したように落ちてくる。

それでもコガネムシもの飛来は、止まる事もなく飛来し続けて全滅。

地面を這う甲虫もエナジーに触れると、ひっくり返り足をバタつかせて息絶えた。

そんな死骸を乗越えて、甲虫は向かって来るが死骸の山をつくるだけだった。


『親分、たくさんいたね』


「そうだな、魔石の半分は喰ってもいいぞ。残り半分は回収してくれ、カードも忘れるなよ」


『分かったよ。皆!半分喰っても良いって』


『早い者勝ちだな』


『おれっちは、既に喰ってるぞ』


『なに、既に喰っていたのか?』


なにやら騒がしく喰っている中、俺は辺りを警戒して見ていた。


喰いながら、せっせと魔石とカードが俺の前に運ばれた。

上級ポーションが5枚と魔石が2千個ぐらいだった。


実際はもっと多い筈だが、従魔の喰い意地にはすでに諦めている。

魔物の数は何万も居たからだ。



急に嫌な予感がして、完璧な盾を取り出して構えた。

たしかこっちに嫌な予感がする。


2メートルもある、カメの甲羅を盾にした形で、体をスッポリと隠せた。

すると甲羅の周りが光りだした。眩い光線が甲羅に当たっている。


周りの従魔にも、その光線が当たっていて魔法の盾で防いでいた。

無数の光線が、横から襲い続けている。

しかも、俺のMPが減りだしている。

従魔を守る為に、魔法の盾が頻繁に現れては消えて、また現れている。


「俺の後方に隠れろ」


『親分、撃っていた敵が見えたよ』


「場所は分かるんだな」


『分かるよ』


「分かるならリップに、その場所を教えてやってくれ。リップはその場所に大砲を撃ち続けろ」


『おらっちの大砲で、叩き潰してやる』


リップの砲撃が始まった。

1番射程距離が長いので、敵まで遠くても当たる筈だ。


「ライム、当たっているか?」


『少し右にずれてるよ』


俺はツタに盾を交代させて、リップの花を拳骨でチョンと叩き修正。


「ライム、どうだ当たったか?」


『もう少し』


今度はもっと軽く叩いた。


「ライム、どうだ。」


『大当たりだよ』


30分程も撃ち合いが続き、光線の攻撃がようやく止んだ。


「終わったみたいだな」


『攻撃が来ないね』


『親分、全滅したよ』


「グフ、ピーを連れて回収して来てくれ」


『おいらに任して』


そう言って、グフの背中へ飛び乗った。

しばらくして戻って来た。


吐き出した魔石は少ないと思いつつ、カードを確認。

なんと光線カードで16枚もあった。


光線


破壊光線が放てる (従魔用)


従魔らに念じて、習得させてゆく。

なんとアイの光線が光線Ⅱになっている。

しかし、他の従魔らには、1回しか習得できなかった。





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