第48話先駆者・限界突破
誠黒ダンジョンのヘリポートへ高度を下げて到着した瞬間。
飛び降りて逃げるようにエレベータにゆき、カードをかざしてエレベータのドアが開くと1階を押して【閉】を連打。
ドアが閉まるまでもイライラしてくる。
ドアが開くと駆け足に近い速度でゲートに向かい、再度カードかざしてゲートを潜り出口を出た。
職員の声も無視して走り出す。
カメラや人の目が無いことを確認して俊足で一気に、1回2回3回で露天風呂に到着。
その場で防具類と衣服を脱ぎ捨てて、露天風呂に浸かる。
やっとイライラ感がじわじわと癒されてくる。
やはり温泉はいい。脱ぎ捨てたポーチを手を伸ばして取ってスマホを取り出し電源を入れる。
あいつとの戦いで、スマホのバイブレーターもヤバイと思い切っていた。
やはり
あの黒い魔石に電気や紫外線やX線や電波では波長を変えて照射したが、
今後、色々な物で試すと書かれている。
そして例の魔石も通常通り、電気を蓄えているがどれだけ蓄えているか調査中だと書かれていた。
やっぱりと思いながら期待もしていたので残念だ。
そして前回の狂気の男が気になった。
それであいつは何を盗み出したのだと、色々調べるとある科学者の殺人事件に目が止まった。
何故そんな事件に気なったのか、その科学者が居間で首・手首・両肩・胴体・両足と切断されて、人の形に揃えてあった。
間の悪いことに、発見者の甥が録画した動画をTik〇okにあげてしまった。
勿論すぐに削除されたが、ネットでは削除とアップロードの繰り返しが続いている。
俺もそれを見て、あいつの仕業だと直感して、その科学者の過去までさかのぼり調べた。
その科学者が学生だった頃の、たわいもない論文の1行に【魔石の電気を一気に解放すればどうなるだろう】と書かれていた。
ここ5年間、科学方面の活躍もないのにいい暮らしをしていたのも気になりだした。
殺人事件が発生して間もない為、絶対に怪しい。
ハッカーみたいに調べられないし、もしかしたらこの検索や観覧で目を付けられたかも知れない。
そしてもう1つ、気になる記事を見つけた。
大気圏に空飛ぶ円盤を目撃したと、幾つも報じられていて。
その証拠写真が2枚も上がっていた。
それにあのタイムリミットと目撃の時刻が近い。
隊長が秘密情報漏洩なんちゃら法と言って、書面にサインまで書かさた。
最後にダメ押しで「絶対にこのことを話すな」と恐い顔で言われると、掲示板にかくことも気が引ける。
「あああっ、すっかり長く浸かり過ぎた」
体を拭きながら冷蔵庫を開けて、サイダーを取り出しごくごくとがぶ飲みする。
「プッハー、風呂上りのサイダーは喉にきくーー」
そうだあいつは、冒険者を殺してレベル98だと言っていた。ならば俺もレベルアップしている筈だ。
ステータスオープン。
Lv100
HP1500+50
MP1400
STR65 VIT35
DEF25 INT70+30
DEX60 AGI70
固有スキル
カードマスター
カード化・カードホルダー・従魔・カード鑑定・従魔強化・従魔会話・従魔復活
魔法スキル
黒魔法・魔法効果倍増Ⅲ(リング効果)・風魔法Ⅲ・土魔法
攻撃スキル
スラッシュ・パワースラッシュ・ダブル・怒涛
防御スキル
毒無効・状態異常耐性・透明化・魔法防御・ダンジョン耐性【火】
支援スキル
魔物探知・罠探知・階段ワープ・催眠・全範囲探知・幻魔・暗視・俊足・危険探知・隠蔽・精神把握・強化・ダンジョンワープ
レアスキル
先駆者・限界突破
一気にLv100までレベルアップをはたした。
色々と確認する項目が出来た。
レアスキルの先駆者・限界突破を何度も触っても簡単な説明すら出てこない。
次のダンジョンワープを触れると、直径2メートルの透明な地球儀が表示。
少し驚きながら触ると回転して面白いほど回転して、触って止めることも出来た。
取り合えず日本に触れて、指先で広げると日本が拡大されてダンジョン位置が表示。
赤い点は黄・青・緑・紫・白のダンジョン位置だった。
白い点は多々良と誠黒と赤のダンジョンだった。
すると防御スキルのダンジョン耐性【火】は赤を意味していると推測。
取り合えず多々良ダンジョンに触ると、【ここに行きますか?はい・いいえ】と表示。
少し悩んで【はい】を触る。すると階段ワープの状態になり11階層を選び決定する。
すると11階層の階段前に立っている。
そしてある事に気が付いた。装備を露天風呂に脱ぎ捨てて、今はTシャツにパンツで裸足のままだ。
急いでステータスオープンから始まりダンジョンワープを表示。
すると【元の位置に戻りますか?はい・いいえ】と表示。
【はい】を触ると、開けたままの冷蔵庫の前に立っていた。
地上に戻れたのか?
露天風呂へ行き防具を持って、居間に行き手入れを始める。
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