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僕が選んだ最初に選んだ仕事は倉庫整理。
とは言っても人員が足りないからヘルプに来てくれってそんな依頼。
この一週間、倉庫の棚卸をしているそうなんだけど、終わりそうにないから誰でも良いから来て!って事みたいだね。
報酬はそこそこだけど、素泊まりで三泊位の報酬は貰えるみたいだ。
と言う事で、その倉庫にやってきたのだけど……。
「おう、今日はひょろいのが来たか?まぁ、ちゃんとできるから来たんだろうから、期待してるぜ」
って、依頼主に言われたんだけど……。
余りの雑然さに言葉が出ない。
唖然とするってこういう事を言うんだな~。
思わず感心してしまった。
倉庫手前、床に置いてある荷物はまだチェックしてないらしい。
僕はチェックが終わった荷物を奥から順番にしまって行く作業をすることになった。
剣とか荷物なんかは邪魔になるから依頼主の厚意に甘えて事務所に置かせてもらう事にした。事務員さんがいるから盗難は大丈夫だと思うけど……。餞別でもらった剣だけでも持っておこうか?でも依頼主を信用してないって思われるのもなあ……。
事務員さんを信用して預けておこう。
さて、倉庫整理。大変です。
木箱に入った荷物を奥へ奥へ運ぶだけ何だけど、辛いです。
特に腰が……。
腰を真っすぐにして膝に力を入れて持ち上げるんだって後から言われたけど、それでも大変。
腰の次は膝が痛くなってきた。
これじゃ、明日は確実に筋肉痛になるね。
明日はお休みしないといけないかなぁ。
「若いの、これも頼む」
「は~い」
自己紹介を済ませた筈なんだけど、呼ばれるのは”若いの”。まぁ、若いのはそうなんだけど、ここで雇ってる人の中には僕よりも若い人もいるみたいだから、どうなんだろうね。
体格からして成人の儀を受けてないでしょ。
あ、あそこに見えるのは祝福の儀すら受けてないよ、きっと。
そんなのがわんさか。
小さい子を使ってでも足りないってどんな倉庫なんだろうね?
おっと、仕事仕事。余計なことを考えない。
って、なんか軽いな。何が入っているんだろう?
奥に運んでいる荷物はだいたいが重量物。
でもこれは空に近い。
ちょこっと蓋を開けてみるとふわふわなものが入っていた。
そうそう、僕は成長限界が▲1とは言え、鑑定スキルを持っている。
三角が何を意味するのかいまだにわからないけど、このふわふわを見るだけなら大丈夫だろう。
ってことで、鑑定!
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名称:綿
価格:そんなに高くない
説明:ふわふわの綿。箱に詰め込まれている量はそこまでない。
軽い
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って事らしい。
綿かぁ。
布団に入れるとふわっふわだもんね。僕もお世話になってました。
それなら軽いのは当然か。
こんな鑑定でも役に立つもんだね~。
でも、鑑定結果って何処から呼び出してくるんだろう。
不思議不思議。
それからお昼を挟んで日が傾くまで倉庫作業に没頭した。
だんだん調子に乗って来たのか、腰や膝が痛いことは無くなり、かなりのペースで依頼を終える事が出来た。
ここまで片づけられれば、倉庫内の人で終われそうだ。
って、事で明日の倉庫作業は無くなりました。
半日で終わる仕事が一日仕事になっちゃったけど。
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