いわお様のこと #1
いわお様は山や森、石、土の神様で、蛇はその使いだとされている。P村では、蛇を殺すことはなるべく避けている。中でも、白い蛇や虹色の蛇など、珍しい色の蛇はいわお様そのもののように
※ ※ ※
昔々、今で言うO市にいた殿様が、P村の
『城を
殿様はどうして大岩があると知っているのか。何代か前の殿様が鷹狩りに来た折に見知っていたのかもしれない。
「しかしこれは困った。あの大岩は、いわお様の宿る
「
大岩の前に村長と神主、草分けたちが集まり、
『壊すことならぬ。岩を動かす者は岩に死すであろう』
そうお告げがあったのだという。
そのままの言葉を村長は恐る恐る殿様に申し出た。殿様はさすがに怒りを
「お前たちがやらぬなら、もういい。我々がやる」
侍たちが村に押し入り、大岩に
――その間、蛇は現れなかった。普通の青大将すら、村で見かけることは無かった。
「ほれみろ、蛇の
侍たちとその部下の
大岩は侍たちの用意した
やはり、いわお様はお怒りだったのだ。
そう村人は噂し合ったが、これで終わりではなかった。
※ ※ ※
「いわお様って、あの、西●ラ●●●ズの、神様仏様――っていう」
「それは稲●様です」
「というか、終わりではなかったって、何」
「次回に続きます」
「次回て」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます