サウザンドヘッドシャーク
会議開始! と同時に倉庫の壁が吹き飛んだ。 煙に隠れてよく見えないが、アレはどう見てもサメだろう、周りに水は流れていないけれど、悠々とこちらへ向かって来る。
「罠はどうしたんですか!」
「全部食い破られてるな、予想外だ」
「兄者、鮫だ」 「鮫だな、よく切れそうな柔い肌をしている」
「格が高い怪異のようじゃ、皆の者! 互いに協力して切り抜けるぞ!」
細谷さんが拳で鮫の1000もある頭を殴り続け言う。 兄弟ハンターが鮫の尻尾を切りつけ、落とす。 松尾さんは紫色のマテーチェを鮫の口に差し込み、痺れさせる。 flyFさんは避難民の救助。
鮫の動きが鈍くなっている。 神器を使う時だ。 2本草薙剣を出し、山下に1本投げ渡した。
「頭の数増やせばいいってもんじゃねーんだぞ!」
鮫は恐れ、逃げようともがく、そこを銃弾が貫いた。 剣を振る、鮫の体は塵となり消えた。
「「ほう、これが神器か、名前は伊達ではないようだ。 しかも2本、貴様らに興味が少々、湧いてきた」」
「これさえあれば怪異の親玉も消し去れると、私の勘が言っています」
みんな神器に興奮しているようだ。 しかし、怪異は半壊した倉庫へ続々とやって来る。 大量のゾンビだ、今度はちゃんとしたやつ。
「ちゃんとまともな状態のやつも居んのかよ!!」
草薙剣は勾玉へと変化し、光を放ってゾンビを一斉に浄化した。 調子が出てきた! かかってこい! 怪異共! 皆殺しにしてくれるわ!
「皆! 彼らに続け! 攻め時じゃ!」
「おい… 何だよその威力、えげつねぇな」
勢いそのままに町へと繰り出す。 避難民の方々はflyFさんの式神戦闘機の中だ。
「しゃあ! 柳川、行くぞ!」
「勾玉ビーム! 草薙剣スラッシュ! オラオラどけどけ!」
『人間共! 私は路地裏の悪魔、かつてきさ「ビーム!」 何かデカイ奴がいた気がしたが、もう塵だ。 飛び交う銃弾、燃える刀、拳、怪異共の勢いはもう何処にもない。
街は半壊し死人も大勢だ、だが、ここでナイーブになって何になる? 怪異共を滅ぼすことが償いだ! 街の中央へ残りの怪異が集まり、巨大な化け物に変形をしていく。 派手な線香になりそうだな!
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