第5話 他者理解は生きること
世の中は、人の集合体です。人に関わらずに生きていくことは、ほぼ不可能です。
生まれたら、母の母体から出てまず母親に会います。助産師さんに会います。そして家族のなかで育ち、友人と会い、先輩にあい、恩師にあい、同僚に会い、恋人にあい、また自分の子、孫とあう。
繰り返しますが、無数の人に出会えますかが、人なしで得られる幸せはほぼないし、人と関わらずに生きていくことは不可能です。
だから、他者を理解することが大事なんです。他者を理解すること自体が生きること、そのものなのです。
では、逆に、人なしでは人は幸せになれないのに、人を全く理解しようとしなかったら人生どうなるでしょう。わかりますよね?
それは、「孤立」です。一人で立ち尽くすしかない。そこには、悲しいかな、「孤独死」、そんな道しか見えません。
自己責任なんて言葉は私は大嫌いですが、人と関わりを断ち、自己完結で生きていく人は自分をただただ苦しく追い詰めます。
そんな意味では自己責任と人から言われてしまうかもしれません。
でもだからこそ、そんな人の私は助けになりたいと思いこの文章を書いています。
他者を知ろうとすることで、道は開けます。人生の何かに思い悩んだ時に、この他者理解の原則に立ち戻ることで、生きる命の道が見いだせると思います。
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