第4話 他者なしで得られる幸せは少ない

 私から言わせたら、そんな、人をわかろうとしない人が多いなか、それでも、他者理解がなぜに必要なのか?


 ハッキリ結論を言うと、それは、人生の幸せが「人なしで、得られる幸せがほとんどない」と、言いきれるからです。


 これは、かなり甘っちょろい人情論を語ろうとしているわけではありません。リアルな現実的な問題として事実そうなんですね。




 例えば、気軽な人とのコミニケーションに、ご飯を一緒にたべたりしますよね。


 ご飯を食べるときに、誰とご飯を食べている時が楽しいですか?


 仲の良い友人、恋人、一緒に居て楽しい人でしょう?数万円の高級フレンチを自分が大嫌いな奴と食べるより、親友と食べる100円ファーストフード(例え話)のほうが100倍うまくないですか?




 これは、何を食べるのか?ももちろんに大事なんだけど、「誰とたべるか」がもっと大事に人が思っているからです。1人でたべるなら、ファーストフードよりうまいものは無数にありますけどね。


 だから、同じように、他の事についても考えられます。仕事はどうでしょう。だいたいもれなく人は働きますが、何を仕事にするかは、もちろんに大事なんだけど、誰といつも仕事の喜びを分かち合うことが日々できるか、それがもっと大事でしょう?嬉しかった、頑張った、腹たった、日々の思いを誰と語れるかが重要だ。




 同じ仕事への考え方への方向性が同じだったり、お互いに学び会えるようなそんな人と働けたなら、どんな仕事をしても、次につながりますからね。




 趣味も同じでしょう。私は軟式野球や、ソフトボールをしています。


 軟式野球草野球チームにはカラーがかなりあって、私のチームはみんなが楽しむことを第1にしています。居心地のよいチームです。やはり、趣味もまたおなじく、何をするかは、大事だけど、誰と喜びを分かち合うことができるかがもっと重要です。




 確かに野球が好きでなければ野球はしません。しかし同じ野球をやるにでも本当につまらない人とも野球をした経験もあるからに言えます。


 就職したての頃にたまたま見つけ、東京の地域のチームに入りました。そこは勝つことしか考えていないんですよね。監督がエースで4番でした。彼のみんなが言うなり。窮屈にみんなが野球している雰囲気がなんとなく感じられた。


 試合に大の社会人が一日休みを使い、出場してるのに、代打でさえ、私を使いません。下手だからです。すぐに辞めました。助監督が雰囲気わかってたよ、ごめんねと、去る際に言ってユニフォームを買取ってくれました。助監督も矛盾感じていましたね。




 今のやってる軟式野球チームは12人きたら、12人を出します。野球は9人でやるスポーツですから普通には9番までしかない。しかし特別ルールを申し入れて、10番、11番、12番バッターで出すわけです。


 草野球なんて、みんなが楽しんでナンボです。プロ野球じゃないんだから。


 但し、もちろんに勝ちにある程度こだわるから、楽しい。しかししっかり全員野球で、みんなが楽しみながら、競るから、なお楽しい。


 やはり、どんな考えをもった人たちと野球やるかが楽しいわけです。




 このように考えてくると、食事、仕事、趣味、何をおいても、何をするか、何を選ぶかも、もちろんに大事だが、誰とやるかがもっと大事です。そう考えてみると、人無しで得られる幸せがむしろ、あまりないです。




 ただ、没頭をすることがあります。読書も1人の世界に没頭できて楽しい、私なら水彩画を書きます。没頭して絵を書くのはルンルン気分になりますね。確かに1人で自己完結して、楽しめることはあります。




 しかし、考えてみてください。読書をする人は果たして自己完結で終わるでしょうか?




 だいたいは終わりません。読書をしたら、同じ本を読んだ人に感想を共有したくなったり、あるいは自分が影響を受けて文章を書いたら人には読んでもらいたくなる。一人だけで喜びを感じることはできるけれども、他者と繋がることでさらに喜びを見出そうとするのが人間心理です。


 絵を描いたら、やはり人に見せたくなる、うまいね、よくかけてるね、言われたら尚の事に楽しい。やはり自己完結するより、人がいるから、さらに喜びを得られます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る