第3話 他者理解がないひと

 しかし、実際はどうでしょう。


 人について、まず話します。


 世の中の周りを見渡しましょう。


 会社の同僚、友人、著名人、あらゆる、自分を取り囲む人間の顔を思い浮かべてください。思い浮かばないなら、会った時に、よく観察してみてください。



 その人が、「自分と違う考え方を認める」、「人の価値観の多様性を認める」、「許容心がある、包容力がある」、つまりは、私が話す、「他者理解がある」そんな人は、どれだけいるでしょうか?たぶんすごくたくさんは、いないのでは。


 私の体験で言うなら、今のわたしの働く職場は稀に見る職場で、バランス感覚のある他者理解がある人が多いです。しかし、過去の職場では、強弱はあれど、他者理解がない人を本当によく見ました。自分とて、もちろんに未熟で、今だって、他者が理解ができないこともあります。


 自分の意見が強すぎるがゆえに、価値観の多様性を認めることができない、10人10色の精神が欠けている人が多いなと長い社会人経験から体験的には思います。


 わかり易く言うならば、人を学歴で差別する人は良くいるかもしれない。男女。能力があるか否か、容姿がすぐれるか否か、障がいの有無、同性愛、いろんな事で、人を差別する人がたくさんいる。


 人種差別なんて、誰もが当たり前に、だめなのは知っているのに、元首相なのに「聖火リレーの最終走者は、純粋な日本人にやって欲しかった」なんで平気で言う人もいる。


 裕福か、そうでないか、をすぐに人を見る基準にする人もいます。差別から、離れますが、


 これも、あるあるですが、意見が企業の職場内で対立すると、対立する人の意見や、理由、言い分が聞けずに、すぐに排除する人がいます。


 何事も理由はある。いろんな理由があり、仕方ない部分、もちろんにありますが、同じ似た価値観の人たち同士で集まり、すぐに仲良しグループをつくりますね。派閥はどこにでもありますよ。まあ、集まってもいいけど、多様性を排除したり、他者理解に欠けるのはやっぱり悲しい。


 何かに付けて、自分の立場、自分の正義、自分のものさし、そのあなたの価値観が、必ずしも正しいとは限らないのに、人の話を極端に聞かない、そんな人がたくさんいますね。




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