第75話 「記憶力の問題」

 昨年中頃、若い女性との会話である。「Nちゃん、そのはなし初めてきいたな」って言ったら、「え?何回も話してんじゃん。私の話したこと聞いてくれてない、わすれられているの悲しい🥲」って言われた。。。おいおい、俺が悲しいよ。

 

 そんなわけね〜だろ。めちゃんこ一生懸命きいてるのに忘れてんのは、詳しく聞いてないと聞いたと認識してないか、記憶力がおっさんは悪いだけだ。俺より年配のひとなんて、こんなもんじゃねえぞ!年かなあ。


 しかし、記憶力について言うと、僕は幼少期の話を殊更に覚えていて、同級会で思い出を話すと「れいくんは、何でそんなこと、おぼえてんの?自分すら覚えてないわ!(変だ!といわんばかりの言い方)」ってような話が多々ある。


 「覚えてるよ!人生なんて、つまりは思い出作りの旅なのだあ!(あれっ?名言?!)」


 例えば、小学生低学年時に引っ越してきたおんちゃんの話である。彼を含む四人で、おんちゃんの家に集まり、メンコをした時の話だ。

 彼以外の僕含む3人は、口裏をあわせておんちゃんだけを狙った。するとだ、30枚くらいあった彼のメンコはすべて無くなった。当たり前ですね。キッパリ。


 すると彼は「うわ〜ん」と泣き出してしまう。元気ハツラツ天真爛漫イガグリアタマの少年がまさかとおもったが、ビックリするくらい、わんわん泣いた。


 慌てた悪ガキ3人衆は、サササと、メンコを返して「ごめん。ごめん。めんご。めんご。メンコ。メンコ。冗談だからさー。泣かなくてもさー。ね?ね?」アタフタアタフタと、うろたえた記憶になる。


 おんちゃんに同級会で、それを話したら、全く覚えてなかった。先程の言葉になる。

 「いじめられたほうは忘れない」よく聞く言葉になるが忘れていた。これはいじめじゃないけどね。


 または、なっちゃん(男子)は、大学受験の予備校時代に俺と話しているとき、自分が猫背になった理由を当時「(ニュアンス)コアラか猿のマネをして、キュッと縮こまり庭の木にしがみついていたら、猫背になった!」とニコニコ話していて、当時18歳の俺はやや真に受けて聞いていた。実に面白かったから同級会で本人に話したら、「あー、言ってかなー、ははは」くらいだったか。反応忘れた。


 俺はやたら覚えているから、周囲は大人になってるし恥ずかしいのか、みんな話されて良く思わないような気はするな〜。すまんね。謝っとく。しかし、面白いネタしか覚えてない。


 ま、しかし記憶は実に曖昧で、人と食い違うことが多々ある。これはだから創作だと思って頂いてよいのである。

 

 こんなことを語っていたら、電車を2回乗り間違えるし、バスは中々来ないのである。

 


 「今日もまた〜どこへゆく〜愛を探しに行こうよ〜」呑気か。。。ほぼほぼ現実逃避なのである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る