第73話 「🦌深夜高速🦌❶」
🔶暑い日が続きます。皆様、如何にお過ごしでしょうか。深夜特急(沢木耕太郎さん)を意識したタイトルで参りますよ!3泊4日、京都に行ってきました!
何故、旅先のエッセイを書くのか?きっかけを話します。
🔶博文君
優しい探偵に登場する事務所ビル大家の息子、大学同級生の博文くん。本当は小中同級生で、郷里の新潟で彼は就職しています。僕が小説を書いた事をきっかけに何十年を経て、話すようになったんです。京都から、埼玉に私が帰ってきてから、電話で話していました。
「あ!しまった。ごめん、オレヒロ君のお土産忘れたわ!」
「全然いいよ、土産話でも聞かせてくれたら(笑)」
「ごめん、行く前は覚えてたんだけど。土産話じゃあ、エッセイに連載するから読んで」
「ありがとう。楽しみだわ」
ーーーこんな具合である。しかし土産は考えたら、あったよ。ヒロくん送っておいた!(笑)
🔶旅行記録、はじまりはじまり。
交通について。普通は東京から京都は新幹線でしょうね。しかし、僕は、新幹線ではなく、高速バス往復1万円弱です。宿泊先は、ビジネスホテルではなく、昨年以来のオシャレなゲストハウスに宿泊しました。4泊で7000円弱でした。
出会った様々なことがらを綴っていきます。
私は、これまでの人生、旅行をあまりしなかったです。
こういったリーズナブルな旅行は、大学生くらいがやるのだ、という感じがするかもしれませんが、いい年のおっさんがやってます。
しかし、むしろそれが楽しい!
それも一人旅はまた楽しい。誰にも、きがねない。しかし、若いときに、旅行を一人で行くなんて寂しいって思っていた。心境の変化である。しみじみと感じる。男、中年一人旅、ほのぼのと、のほほんと、始まります。
(前段が長いのだ)
しかしね…このご時世「呑気かよ」そんな、そしりを免れず。感染対策を万全に参ります。(旅行レジャー産業がんばろう🐥)
まず、I袋を深夜バスで23時40分に出発です。時間つぶすの大変だったわ。しかもバス乗り場がやたら駅から遠くてサンシャインビルの中でした。
席につく。「席狭っ!」なかなか、くつろげる体勢をとりにくい部分ありながらも、かつての大学生時代を思い出しながら、順応です。
「すいません、席、倒していいですか?(ボソリ)」
「え。(会釈ていど)」
そうそう、高速バス、新潟県帰るときに、学生時代によく乗りましたね。懐かしい。直江津バスセンターなあ。
田舎から出てきた時、大都会に圧倒され、しかし、次第に適応していく。長く居ると自分の生活の場所は、便利でなんだかんだ過ごしやすい東京近郊になる。
だから、田舎に帰ると何か逆に居場所が無くて、寂しさを感じるようになる。なんとも複雑な気持ちである。
(郷里がある方なら、多分同じような気持ちがあるんじゃないかなあ)
🔶京都到着
早朝、6時30分頃に、駅前に到着。意外とぐっすりと寝れたことに驚きを隠せない。
「う〜ん。なんかだるいけどチェック・インは15時だから、観光だな観光。さてさて、何処に行こうかなあ」
まだ薄暗い。トボトボと歩いてみる。どうやらここは京都駅の八条口らしい。(あとからわかる)
京都駅は、やたら広い。どこにどう繋がるかさっぱりわからん!とにかく方向音痴が特徴になる僕。
新宿、渋谷くらい、わけわからんかった。
ノープランで来たために、なんかとっかかりが欲しい。しかし、観光案内所は、開くわけもない。
なんとなく描いていたのは、修学旅行に行ったところで何か微かに記憶に残る清水寺。
「清水の舞台から飛び降りる気持ちで」そんな有名なフレーズが浮かぶ。
トボトボと歩いていると、「桃太郎のペン立て」の自動販売機を見かける。この間、運良く桃太郎を一回で、あてたやつだ。
「赤鬼が欲しい…」
カラン、カラン、カラン。300円と。ポチ。ガタッ。バコッ。
「サルかよ。(ガックリ)」
『京都に来たのに、埼玉県に居るのと、同じことをしていてはいけない!』
ハタとしながらも、都会にもあるコンビニ店でおにぎりを買うと、僕はベンチを探し、京都駅を前方に見ながら、軽い食事をしたのである。
「ムシャムシャ、セブンのおにぎり普通に美味いよ」
ベンチでのほほんと佇む僕。早朝、まだ通りすがる人もまばらである。しかし、タクシー乗り場のタクシーばかりが沢山いて、駅をウロウロする、そんな京都駅であった。
日が登る。今日も暑くなりそうだ。
続く。
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