第59話 ラーメンエッセイ❶

 「こんな富士山みたいなラーメンが食えるか!」(私)

「僕は大好き。ニンニクマシマシ」(桃介)

 一一一優しい探偵の2話の冒頭になる。


 考えて見たら、冒頭にラーメンを使うほどにラーメンが好きだ!日本人の大衆食ナンバーワン、カレー?ラーメン?うん、ラーメンだあ!!


 場所は、思えば片田舎の○市。幼少期に食べていたラーメンの思い出。

 

 当時小3の私。小さなボロい映画館で同級生のW君と映画ドラえもんを見たあと、W君のお父さんがラーメン「こだま」に連れて行ってくれた。


 田舎って、そもそも外食って、ラーメンくらししか当時ないんだよな。たぶん🤔


 5箇所くらい、日頃から良く行くラーメン屋はあったのだが、「こだま」は、なかなか上品に小綺麗な店で、Yデパートのすぐ右隣の雁木屋根のある商店街の通りにあった。


 (ちなみに二年後の小5の時に、Yデパートのまた左隣のKデパートの薄暗いゲームセンターで、不良少年Tにいきなりグーで、僕は意味不明にぶん殴られる)


 W君のお父さんが、「チャーシュー麺を3つ」と席につくやいなや注文した。

 「えっ?希望聞いてくれないの?」

 と思った木村玲少年、3年生である。


 しかし、確か…この店はメニューが、ラーメン、チャーシュー麺、味噌ラーメン、餃子くらいしかメニューがなかったからやむないか。友人のお父さんは、この店で1番高いチャーシュー麺が子供が嬉しいに間違いないと思ってくれたのであろう。

 しかし、今考えると、僕はラーメンに入ったチャーシューを現在、大人だが、ほぼほぼ食べない(残してすいません)。昔からシンプルに麺とスープを楽しむタイプだった。

 「肉そんな食えない、普通のラーメンがいい」そう思いながらラーメンを啜った。


 チャーシューは、5枚くらいモリモリに並べられ、スープは昔ながらの醤油ラーメンで、かなりあっさりしていた。麺が美味しいな。中太麺だった。詳細な味は忘れたけど、○○市では、当時あおいの次にこだまが好きだった。


 ラーメンは、麻雀荘を営む祖母のマージャン屋に行くと、よく、「上海軒」か、「月徳」か、「あおい」に出前を頼んでくれたために、頻繁にラーメンに触れる。


 東京に大学で出てきてからは、御茶ノ水にあるラーメン屋でバイトをする。


 ここの話題は事欠かないが、自分で作る博多ラーメンが賄いで、毎日タダで食えるからかなり嬉しかった。

 一つラーメン繋がりで、言うならバイト仲間と男女4人で飲み会した時に「カップがなんとか○○」って商学部の先輩が保育士の女性と話していたから「あ、カップラーメンですか?」って話したら皆がドッと笑う。

 「もおおおっ、木村くん真面目ねっ」

   (な、な、な、胸の大きさの方だった…そんな話題を保育士さんにぶっこんでたのか)

 大学になり、東京豚骨ラーメンに触れて最初にはまったが、次には、博多系の白濁スープに衝撃を受ける。

 「なんで白いんや!スープが滑らで甘くて旨い!」カルボナーラを初めて食べた時くらいびっくりした。また、「替え玉」という謎のシステムにびっくりした。なんでおかわりが+100円で食えるんだ!


 開店時に替え玉何回でも無料というのをある店舗でみて、若い僕は22玉を確かおかわりしてしまった記憶が。

 (えっ!!なんでそんな食えたんだろ。今考えたら、想像絶する)


 ラーメンといえば、田舎では、醤油、味噌、あっても塩くらいしか食べたことが無かったが、その後もラーメンの多様化は止まらない。


 社会人になると、熊本ラーメンケ○カ、天下○品にハマる。また魚介と豚骨のダブルスープも全盛になり、家系が出てきて、冒頭のニンニクマシマシ、二郎系が席巻する時代になる。


 20代には家系と二郎系が人気みたいだなあ。

 う〜ん。疲れたから、これくらいである。


 桃介モデル1は、リアルに二郎系ラーメン大好きで野○ラーメンを愛している。付き合いきれないのである。


➋へ続く

 


 

 

 





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