第18話 しつけ
私の口の中をねっとりと谷藤の舌が這い、上顎をなぞられた瞬間、ひときわ大きい吐息が漏れた。
「んんっ…はあっ…!」
「ふふっ。ここ、好きなんだ?」
舌が抜かれ、乱れた呼吸を整えようとする私に谷藤が言う。少し目が慣れたのだろう、彼女の様子がうっすらと確認できるようになった。私の頬をかすめた髪を右耳に掛け、彼女が言う。
「お酒、まだ残ってるね。私も酔いそう。でも、悪くないわ。」
再び顔を寄せて来た谷藤を押しのける。彼女は何も言わず、こちらの出方を伺っている。
「谷藤さん、ちょっと待って下さい!」
「どうして?」
「どうしてって…こっちのセリフですよ。どうしたんですか?」
「『どうしたんですか?』か。あなた、もうちょっと自覚持った方が良いと思うな。」
「自覚って」
続きを言い終わらないうちに、ググッと谷藤の太腿に力が入る。いつのまにか両肩を掴まれていた私は、彼女の太腿の動きと呼応するように沈み込む。
「んんーっ!谷藤さんっ…やめっ…!」
ベッドがギシ、ギシ、と一定のリズムで音を立て始める。
「んっ…はあっ!」
「しーっ!」
谷藤の左手が私の口を塞いだ。しかし、彼女の太腿を介した、陰部への刺激は続く。
「聖子ちゃんの時はまだ苛々するだけだったけど、この前、うちの犬に襲われてたじゃない?あの時のあなた見て、私、どうにかなりそうだった。」
谷藤の右手が強引に私のカーゴパンツのチャックを下ろしたかと思うと、そのままショーツの中に滑り込んで来た。と同時に、再び上顎を舌で入念になぞられる。あぁもうダメだ、こんな酔っ払っているのに、こんな状況なのに、ダメ。気持ちいい。
「きちんと躾けておかないとダメね、うちの犬も、あなたも。」
谷藤はそう言うと、2本の指で私の一番気持ち良いところをグニュグニュと捏ねる。我慢できずに腰が動いてしまう私を、谷藤は恍惚の表情で見ている。
「あぁもう、なんていい子なの…?堪らないわ…。」
ベットが一際大きくギシ、ギシと音を立てる。さっきまで呼吸をしているのか疑われた谷藤から、ハァ、ハァ、と漏れ聞こえてきた。
いつの間にか、谷藤の指はショーツの中を下り、私の入口をクチュクチュと控えめに押している。
「どうして欲しいの?言ってごらん?」
口を押さえられているので言葉を発することができない。
「言えないなんて悪い子。中はおあずけね。」
谷藤はそう告げると、3本の指で入り口と突起を同時に擦り上げる。グチュ、グチュ、グチュグチュ、グチュグチュグチュグチュ…速度を増す刺激に、太腿がキュウウゥと締まる。
「んーっ!んーっ!んんーっ!!」
それ以降の記憶は、ない。
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