【5曲目】LITTLE WING

<intro>

 平和な時代の日本において、ただの一般人が命を懸けた戦いに身を投じる機会はほとんどない。だからやらずに済んだというだけのことで、こちらの世界にそれがある以上避けて通るわけにはいかない。はっきり言って俺は戦いの素人だ。

 こちらの世界においてはどういうわけか圧倒的な身体能力を有しているおかげで、今のところは死なずに済んでいるものの、戦闘力が拮抗する相手に遭遇した場合は身体能力だけではカバーしきれない状況が生まれるかもしれない。今のままでは戦闘の技量が足りないは否めないな。

 しかし、武道や格闘技に関して無知というわけではない。マンガ・アニメ・映画はもとより、プロレス・ボクシング・K-1・総合格闘技等々の知識は人並以上に持っているつもりだ。昭和の男子は『タイ〇ーマスク』にはじまり『〇ラップラー〇牙』にいたるまで、あらゆる格闘マンガに読みふけり、〇ルース・リーや〇ャッキー・〇ェンなどのアクションスターに憧れ、テレビで流れるプロレス番組に食いつき、そこから派生したあらゆる格闘技に魅了され、ムダに打撃技や関節技さらには武具の取り扱いまで学習したものだ。もちろん普通に学校の授業で柔道・剣道の経験もある。持っている知識を総動員して、技量を磨く必要がある。

 ノーマンは所持品の中から一冊の本を取り出す。

 『現代語訳・五輪書』。かの剣聖・宮本武蔵が剣の奥義をまとめたといわれる兵法書。言わずと知れた強者たちのバイブル。古本屋に売っ払う予定のが車の中に置きっぱなしだったのは、今となってはラッキーだったかもしれない。今の身体能力ならおそらくここに書かれた動きは体現できるはず。生きて帰るためには、なんだってやってやる。



<side-A>

 「行儀悪いぞ」

 ディオは読書しながら朝食をとるノーマンを注意するが、集中しているノーマンの耳には届かない。やれやれという感じでディオが投げたパンくずがノーマンの顔にあたる。

 「痛っ、なにすんのよ」痛くはないが反射的に言ってしまう。

 「何をそんなに真剣に読んでいるんだ」

 「あーこれね、僕の国の剣術指南書みたいなもんかな」

 「剣術指南書?」

 ノーマンはディオに自身が戦いの素人でありもっと強くなる必要があることを説明しながら、行儀の悪さを無視して読書を続けながら朝食をとる。

 野間という男は小説でも漫画でもとにかく読むのが速かったので、五輪書も今日中には読み終える気でいたのだが、朝食をすませ片づけを手伝いタバコを一服して読書を再開しようとしたその時、

 『うわーっ』

 ノーマンの音感探知ソナーが少年の悲鳴をとらえる。

 「ディオさん、子どもの悲鳴が聞こえない?」

 「いいや」

 ディオと音感探知ソナーを持つノーマンでは聞こえるものが違うことはわかっていたので、ディオに聞こえていなのを確認することでこの悲鳴が音感探知ソナーで聞こえ音だと理解する。そして、ノーマンは立ち上がり悲鳴の聞こえる方向に意識を集中した。

 「誰かが魔獣モンスターに襲われてる」そう言って飛び出していった。


*****************************


 少年は大型犬とともにスライムと戦っていた。

 「畜生。なんで一番弱い魔獣モンスターのはずなのに、俺の攻撃が効かないんだ」

 剣でいくども斬りつけているのにダメージを与えられないことに憤りながらも、左手の盾でスライムの攻撃をなんとか防ぎながら攻撃を続けた。スライムが少年に攻撃するタイミングで大型犬が噛みつき、大型犬に攻撃するタイミングで少年が斬りつけるという、見事な連携ではあったが何しろ攻撃力がまったくたりていない。それでも、大型犬の攻撃には多少攻撃力があるらしく少量のダメージは与えるのだが、スライムの回復力には及ばず不毛な戦闘が続いていた。盾を使った防御で致命的なダメージは受けないとはいえ、次第にダメージが蓄積されて左手が徐々に握力を失うと、少年はとうとう盾を落としてしまった。

 「しまった」

 慌てる少年にスライムが容赦なく襲いかかる。

 「うわーっ」

 まともに攻撃をくらい地面に叩きつけられたレオナルドをかばうように、大型犬が素早くスライムに攻撃をするがすぐさま反撃をくらう。それでも大型犬はすぐに立ち上がりヨロヨロとしながらも少年を守ろうと必死に戦った。

 「ごめんよ、

 悔しさをにじませながらつぶやいたその時、スライムは真っ二つになって活動を停止する。満身創痍の少年とと大型犬に歩み寄るノーマンは「生きてるか?」と確認するが、その声を聴いて少年は意識を失ってしまった。

 「おいおい、死んでないだろうな。」

 慌てて駆けより脈と呼吸を確認する。

 かろうじて生きてるけど、出血も酷いな。ここで会ったのも何かの縁だ、申し訳ないが実験台になってもらおう。

 ノーマンは昨晩作った超薬U.Pの小瓶を取り出し少しだけ出血箇所にふりかける。すると、あっというまに出血がとまり傷口が塞がり顔色もだいぶ良くはなったが、少年の意識までは戻らなかった。ノーマンは慌てて脈拍と呼吸を再確認したが、どちらも正常だったので薬効をチェックする。

 おーすごい。ただ普通の薬品ポーションと使い比べしたわけじゃないから、どれくらいすごいのかは正直よくわからん。とりあえず、こっちのワンコにも使っとくか。

 少年とは違い意識はあったが満身創痍だった大型犬もすぐに回復してすくっと立ち上がり、尻尾を元気よく振りながらノーマンにすり寄る。ノーマンはそれに応えるように大型犬の頭部をワシャワシャっとして、少年を背中におぶって彼の剣と盾を拾いあげる。

 「とりあえず連れて帰るか」

 ディオ家に向かって歩き出したノーマンの後ろを元気よく尻尾を振りながら大型犬がついてくる。 

 10歳くらいかな。俺にもこれくらいの息子がいてもおかしくない年齢だもんな。ああ早くサトコをおんぶしたいなあ。

 今はまだ叶わぬ願望と現実のギャップにうなだれながら大型犬の様子をチラッと見る。

 「もっと速くいけるか?」

 「ワンッ」

 「よし」

 ノーマンは徒歩を駆け足にしてかなりの速度を出すが、大型犬がへいちゃらでついてくるのを見て少し驚いた。

 こっちの世界の犬ってこんなに早く走れるんだ。

 

 「おかえり。ん、お客さんか?」

 「うん。迷子なうえに意識がない」

 「そっちのは?」

 「この子の飼い犬らしい」

 犬をまじまじと観察するディオ。

 「お前それ、犬じゃなくて魔獣モンスターだぞ。ゲイルファングの幼体だ」

 幼体?デカっ。まんま大型犬じゃん。

 「だって、この子と一緒にスライムと戦ってたよ」

 「それは珍しいな。魔獣モンスター同士の戦闘はよくあることだが、人間の味方をするなんて。いや、まれにあるかもしれない」

 「まれに?」

 「あぁ。可能性は低いがもしかするともしかするかも。いずれにしろ、その子が目を覚ましてからだな」

 「僕のベッドに寝かせとくよ」

 いつも自分が使っているベッドにレオナルドを寝かせると、ノーマンは横の椅子に腰かけ読書を再開し、大型犬はノーマンの足元でおとなしく寝てしまった。しばらくしてノーマンが五輪書の「地の巻」を読み終えると、少年は「ウワッ」と悲鳴をあげ突然起き上がる。

 「おはよう、少年。具合はどうだい」

 「あの俺」

 「スライムに殺されかけてた」

 記憶がよみがえる。

 「あっ、ありがとう。助けてくれて」力なく礼を言う。

 「僕はノーマン。君の名は?」

 「俺はレオナルド。あの、ここは・・・」

 そう言いかけたレオナルドに勢いよく飛びついたガウは、ちぎれんばかりに尻尾を振ってレオナルドの顔を舐めまわす。

 おいおい魔獣モンスターよ、俺のベッドにのってくれるな。

 「ガウ。お前も無事だったんだね。よかった」

 うるうるとした目で大型犬に語かける。

 「君を必死にかばっていたよ。とても勇敢な犬だ」

 「こいつはガウ。俺の親友なんだ」

 魔獣モンスターと親友ねえ。

 「動けるようなら飯でもどうだい? レオ君」

 「はい。ガウもおいで」「ワンッ」

 どう見ても犬なんだよなあ。



<side-B>

 「おはよう少年。もう体は大丈夫かい?腹へったろ?一緒に食べよう」

 ディオは大量の干し肉をテーブルに用意してレオをもてなす。

 「ありがとうございます」レオは会釈しながら着席する。

 「わたしはディオ。大昔は冒険者だったんだが今は隠居の身さ。ささ食べなさい」

 そんな話聞いてないな。まあ多少腕に覚えのある経験者だということくらいは察しがついていたけど。

 「これって何の肉ですか」干し肉をじろじろ見ながらレオが聞く。

 「アルセルク」ノーマンが答える。

 「え。☆3の魔獣モンスターじゃないですか。どうやって」レオが驚く。

 「それに俺、所持者ホルダーじゃないから魔獣モンスターの肉なんて食ったら死んじゃいます」

 待て待て待て、たった今おかしなことを2つ発見した。一つは所持者ホルダーじゃない少年が剣もってスライムと戦っていた話。もう一つは魔獣モンスターの肉で死ぬだと?

 「おいディオさん、魔獣モンスターの肉で死ぬってどういうことだ。あとレオ君、所持者ホルダーではない君がなぜスライムと戦闘をしてた?」

 言い訳はディオからはじまった。

 「魔獣モンスターの肉に関してはスマン。魔獣モンスターの生肉には少し毒性があって所持者ホルダーじゃない人間が生で食うと確かに死に到る事がある。でもお前は所持者ホルダーだったしお腹くらいは痛くなるかと。その、この世界の洗礼というか厳しさを体感してもらおうかと・・・」はにかみながらウインクする。

 「ただ、塩水に漬けて毒抜きして丁寧に干したから、これの干し肉は所持者ホルダーじゃなくても食えるようにはしてある」

 「まあそっちはいいや」やれやれといったあきらめの表情でお茶目なジジイを許してやる。

 「だがレオ君。君のはさ・・・」

 言いかけたところでディオがノーマンを手で制した。

 「それは食べてから話そう」

 

 「なあディオさん。レオ君はアルセルクを☆3と言ったけど。魔獣モンスターにも☆があんの?」

 「目安だよ、人間の側で決めた勝手なね。☆3の所持者ホルダーと互角というか、☆2の小隊パーティーで倒せるレベルというかね」

 なるほどねー。でも、昨日探索した森林は☆3所持者ホルダー単身じゃ厳しいって話だったから☆4単体なら平気ならなんだと思っていたが、明らかに☆3のアルセルクより強い魔獣モンスターがうじゃうじゃいたんだよなあ。あいつらが☆4なのか?それとも☆3にも幅があるのかな?

 そんなことを考えながらアルセルクの干し肉を咀嚼する。

 「レオ君、肉はうまいかね?」ディオがレオにたずねる。

 「はい。美味しいです。魔獣モンスターの肉は初めて食べました。こんなに美味しいんですね」

 ささいなことだけど、なんで俺にはため口でディオさんには敬語なんだろ。

 テーブルの下ではガウがアホほど生肉に食らいついている。


 大量に用意された肉が、主に子どもと一匹によってどんどん減っていく間、先に食べ終えたノーマンとディオは食後の一服をしていた。煙草を1本吸い終わってから、食卓に戻り着席すると本題に入る。


 「で、レオ君。なんでスライムと戦ってたの」

 「強くなりたいんだ」

 レオは食い気味で身を乗り出して言った。

 「でもこの世界で所持者ホルダー以外が魔獣モンスターと戦うのは無謀だと思うよ。まして君はまだ子どもだ」まっとうな正論を言うノーマンに、

 「それでも強くなりたいんだ。親父に負けたくない」

 「親父さんは何を?」

 「冒険者。勇者クリストフは親父の幼馴染だったって」

 勇者の活躍についてはなんの知識もないな俺。これを機会に聞いとくか。

 「ディオさん。そもそも勇者は何をする人なの?」

 そんなことも知らないのかという目でノーマンを見るレオだったが、ノーマンの事情を知っているディオは気にもせず遠い目をして語りはじめる。


 ディオさんの話によれば、どうやらこの世界では人間の国と国が争う期間と魔王軍と人間が戦う期間が繰り返されているらしい。

 魔王軍がおとなしい期間は人間の国と国とがもめて、魔王軍が活動をはじめると人間の国と国は争いをやめ一致団結とは言わないまでも各国協力して魔王軍と戦う。そして魔王軍がおとなしくなるとまた国と国がもめるというのを繰り返しているということだ。そして、そのサイクルの中で魔王を討伐し魔王軍をおとなしくさせるのが勇者の役割だということだった。

 20年ほど前に魔王軍の動きが活発になってしばらくは各国の軍やら冒険者が魔王軍と戦っていたそうだが、しばらくしてレウラ村のクリストフという若者が勇者として覚醒して、15年くらい前に成長した勇者と魔王が直接対決をして魔王軍の活動が沈静化して、ただ勇者はそのあと行方不明になっていて、魔王が討伐されたかどうかも不明って状況なんだと。現在、国と国の争いが激しくないのはたまたまで、魔王軍との戦いで各国それなりに疲弊しているのと、魔王軍の残党らしき魔物モンスターたちが所々にいまだに存在しているからってことみたいだが、あんまり深入りしたくない話だな。ディオさん自身も魔王に対しての恨みつらみよりも、同じことを繰り返す人間の方に憤りを感じてるような口ぶりだった。


 「そんで勇者が幼馴染の親父さんはどうしてるの?」

 「親父は俺が4歳の時に、魔王軍の残党と戦う仕事で村を出てそれっきり」

 「レオ君は今何歳?」

 「11歳」

 7年前に生き別れってことか。

 「お母さんは?」

 「俺が5歳の時に流行り病で死んだ。今はじいちゃんと二人で暮らしてる」

 『流行り病』またも俺を悩ます危険ワードが出てきたな。こっちの世界の生活の様子を見る限り医療も発展してなさそうだし、これも対策を立てなくては。

 「そしたらさ、危険な事しておじいちゃんに心配かけさせたらダメじゃないか」

 レオは痛いところを突かれたというような表情になったが、声を振り絞る。

 「そんなのわかってる。だから早く強くなって、母さんと俺を置いて出ていった親父を見つけて、ぶん殴らなきゃ。気がすまない」

 それが本丸か。論理的ではないがこういう少年の熱いロックな心意気ハートは嫌いじゃない。というか、俺自身このまま元の世界に戻れないと娘にこういう思いをさせるんだろうか。

 「なるほどね。でもさ、あんな無茶したら強くなる前に死んじゃうよ。なんであんな無茶をしたのよ」

 「それは、パウロが・・・」


 レウラ村に限らずフィリトン大公領の村々には、村の防衛のために冒険者ギルドからいくつかの小隊パーティーが派遣され護衛団として常駐しているらしく、今現在常駐している護衛団のリーダーがパウロという男のようだ。近々が任期切れで次の小隊パーティーと交代するのでフィリトンに帰還するという話が出た時に、レオが自分も一緒に連れていけとお願いしたところ、「所持者ホルダーでもないガキは旅には連れていけない」と断られ、それでもしつこいレオに対し「スライムの1匹でも倒して来たら考えてやる」と言ったらしい。

 パウロに言いたい。子どもに大人の冗談は通用しない。

 するとディオさんが突然「じゃぁレオ君が所持者ホルダーでスライムを倒せたら連れて行ってもらえるのかもな」と言い出した。冗談を力づくでねじ伏せる発想だな。この爺さんは結構強引なタイプなのかもしれない。

 「でも、所持者ホルダーは覚醒するもので、頑張ってなれるものじゃないって・・・」

 「誰が言ってるんだい?」

 「冒険者はみんなそう言ってます」

 「では、両手を前に差し出して『スコア』と叫んだことはあるかい?」

 「あります、でもなにも起こらなかった」

 「はっはっは。昨日起こらなかったことは今日やらない理由にはならんさ」

 きっとレオ君は所持者ホルダーになれなくてもまた無茶をするだろう。ディオさんはそれをさせないために、まず所持者ホルダーを目指すという明確な目標を与えて危険な真似をさせまいとしているんだ。なんだろうな、俺はレオ君をあきらめさせる方向にしか考えていなかった。

 「娘の夢を後押しするような、そんな父親になりたかったはずなのに。くそっ」

 ノーマンは誰にも聞こえない声でつぶやいた。

 「ちょっと待ってくれ」

 ノーマンは立ち上がり戦譜スコアからギターを出す。

 こっちに来てまだ5日目だが、一つ気づいたことがある。それはもう習慣というか癖でしかないわけだが、森を探索してレアアイテムを見つけた時も、超薬U.Pの調合に成功した時も、俺は無意識に歌っていた。根拠は薄いが、吟遊詩人バードである俺の歌には、ラッキーをおこしたり成功率を上げる不思議な力があるに違いない。

 「いいか、レオ君。自分を信じろ。恥ずかしいなんて気持ちは捨てて、目一杯自分に都合よく考えろ」

 ノーマンはレオにそう伝えると弾き語りを始める。

 「♪~」

 ディオはニコリと笑いレオをうながす。

 「さあ、やってごらん」

 ノーマンの歌で徐々に気分が上がってきたレオは、足を肩幅にひらき目を閉じて両手に意識を集中する。そして強く願いながら叫ぶ。

 俺なら出来る。

 「スコアっ!」

 するとレオの両手に光が集まり戦譜スコアが現れる。

 「これって」少し興奮気味にディオの方を向く。

 「レオ君は所持者ホルダーだ」ディオは優しく微笑んだ。

 歓喜するレオ君の背中に小さな翼が見えた気がした俺は、レオ君の願いか叶うことを心から応援するつもりで歌い続けた。


 サトコ、いつか君の夢も歌って応援したいな。



※【6曲目】は2022年4月12日に公開です。

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