解決編の前に

前半の問題編、いかがだったでしょうか。

作者としては、文章内に密室、人体腐敗、二つのトリックを解くためのヒントを無理やりねじ込んだつもりです。つまり、文章を読んで、推理していただくと、謎が解けます。・・・多分!

こういう、読者参加型のミステリー、トリックを書いたのは初めてなので、至らない点、そう、いやいやこれをヒントてあんた無茶がないかい? という声が聞こえてきそうです。その時は申し訳ない。

ただ、作者自身が完成した部分を読み返して「お、これ、意外といけてるんじゃね?」と自画自賛出来るほどには、トリック的にはアリではないかと思っています。では、こんな自信過剰な作者の作品に付き合っていただいている読者の皆様のために、下記に問題となっている部分とヒントを箇条書きにして記載させていただきます。

問題『密室、人体腐敗のトリックを解いてください』

・被害者の死体は腐敗していた。少なく見積もっても2日以上経過している。

・被害者は死体として発見される数時間前に斉木とバーに行っている。帰りのタクシーのドライブレコーダーに映像が残っている。

・ドライブレコーダーの映像と写真の加害者の顔が一致している。一致のさせ方はAIの顔認識同様、顔の骨格、類似点を検索するタイプで、当然のことだが写真と映像とでは拡大されている。

・バーの店員、タクシーの運転手と被害者は喋っていない。主にしゃべっていたのは斉木の方である。

・通報後、斉木宅周辺はサイレンなどで騒ぎとなり、かなりの人混みが生まれていた。

・被害者の身長は165センチ、斉木の身長は175センチ

・被害者の刺された箇所は肝臓、背中の真ん中より少し下あたり。

・暖房による影響は軽微。

・本棚にある本は『容疑者Xの献身』『密室黄金時代の殺人』『幽遊白書』『レベルE』『HUNTER×HUNTER』

・斉木の部屋と物置部屋をつなぐドアノブは、右に回すと外れる。

・斉木の部屋の引きずった跡は、部屋同士をつなぐドアの近くにある。

・斉木の部屋の木目調の壁から五十センチほど本棚やベッドは離れたところにある。

以上となります。

作品内の問題は、人体腐敗、密室、この二つのトリックを解いてください。です。

では、この作品に対する場外乱闘問題は以下となります。

問題『作中で破られたノックスの十戒は一体どれでしょう?』

ちなみにノックスの十戒は以下になります。

1.犯人は物語の始めに登場していなければならない

2.探偵方法に超自然能力を用いてはならない

3.犯行現場に秘密の抜け穴・通路が2つ以上あってはならない

4.未発見の毒薬や、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない

5.中国人(並外れた身体能力を持つ怪人)を登場させてはならない

6.探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない

7.変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない

8.探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決してはならない

9.“ワトスン役”は自分の判断をすべて読者に知らせなくてはならない

10.双子や変装による一人二役はあらかじめ読者に知らせなければならない

『探偵小説十戒』より抜粋

解決編は一週間後の2月15日より順次掲載してまいります。どうぞそれまで謎にチャレンジしていただき、答え合わせを楽しみにしていただければと思います。また、ヒントが足りない。もっとヒントを欲しいというお問い合わせ、ぜひともお寄せください。追加してまいります。

解決編を楽しみにしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る