解答2 パクリ一覧
21 いつかの人質 芦沢央
相沢沙呼さんも好きだけど、この方の作品も好き。ただこの作品でどこをパクったかと言われたら、解説に書かれていた芦沢央さんの物語の作り方に当たる部分。でも、もしかしたら、多くのミステリー作家さんはこういう手法なのかも? 個人的にはバックステージが一番好き。シリアルキラーとか書いてるくせにとか言われそうだけど、私優しい話好きなんです。
22 トリック 仲間由紀恵 阿部寛
コメディと見せかけてかなり怖い人間が多数現れる人気ドラマ。やっぱ生きてる人間が一番怖いんや。細部にまでこだわった作品って好きで、ついつい画面の端まで探してしまうんです。僕の悪い癖。
23 33分探偵 堂本剛
知る人ぞ知る迷探偵。いや、ある意味名探偵なのか。ドラマの尺が余るから、残り33分の時間を持たせるためだけに解明されている事件の謎を複雑にして解きます。そんなことしなくてもトークの上手いイケメンがテレビに出てくれれば33分どころか一時間でも二時間でも尺は持つ。この作品をパクって骨組みにしました。
24 かまいたちの夜
有名なサウンドノベルゲーム。ちょっとエッチなシナリオを出すために頑張った学生も多かったはず。私もその一人です。いくつもの分岐があるから、全部集めるの結構大変だったりする。
25 探偵が早すぎる 井上真偽
ドラマ化された人気作。私もドラマから入った口です。事件が起きる前に事件を解決するというのはここから始まったのでしょうか? 好き。多分この作品を機に誰も死なないミステリーが増えているような気がします。
26 屍人荘の殺人 今村昌弘
映画化もされたベストセラー。全ての舞台装置がトリックに活かされているとしか言いようがない。見事。この作品の中にもあるけど、ここで天啓を受けるってなかなかだと思う。ここ最近のこのミステリーがすごいは、この作品もそうだしmediumもそうだけど、なんというかかっこいい女性が多い気がする。私、かっこいい女性好きなんでこれからもどんどん増えてほしい。
27 逆転裁判
映画化もされた人気裁判ゲーム。新米弁護士となって異議有りを叩きつけて相手の矛盾をぶっ潰していく爽快感あふれるゲームです。実際の裁判は、なんか決められたことを決められたように淡々と進んで、証人に食って掛かったり詰め寄ったりしないらしいし検事と弁護士の討論みたいなのもないらしい。
28 インシテミル 米澤穂信
密室で疑心暗鬼のデスゲーム。映画化もした。今思えば映画化した有名作品ばっかりパクってるな。完全に狙ってるなこれ。米澤穂信さんの作品は氷菓とか満願とか面白いのが多すぎるのがいけない。読みやすいので、ぜひ。
29 シャーロックホームズの冒険 コナン・ドイル
正直ここにこの作品名を書くのは憚られるというか恐れ多いというかまあでもアガサクリスティも載せちゃったしまあいっかという訳で、誰もが知っている最高の名探偵の一人。そして、ホームズとワトソンという単語はそれだけで探偵と助手という意味を持つまでになっている。それだけ影響力がでかい。説明不要とはこれこの事。語弊があるかもしれませんが、読者にこういった下地が存在するだけで、作者側からすれば説明のひと手間が減り、説明のボキャブラリーが増えています。そういうわけで、みんな、どんどん本や漫画を読みドラマや映画を見てゲームをしようぜ!
30 メンタリスト サイモン・ベイカー
ドはまりした海外ミステリードラマ。medium好きな人はこの作品も好きだと思う。犯罪コンサルタントがカリフォルニアの捜査局に協力して事件を解決していくシリーズなんだけれども登場人物が魅力的。そして、ところどころに出てくる宿敵の影が恐怖を煽る。ぜひとも見てもらいたい。
31 古畑任三郎 田村正和
名俳優が演じるんだから、面白くないわけがないじゃない。ゲストも豪華。この作品も、最初に犯人が分かっているパターンのやつ。また、犯人との頭脳戦が熱い作品でもあります。傾向から見ても、私はこういう頭脳戦がかなり好きですね。ええ。影響はガンガン受けています。だって面白いやん。いや、他のパターンだって面白い。つまり、全部好き。
32 I LOVE YOU 恋愛アンソロジー(伊坂幸太郎、石田衣良、市川拓司、中田永一、中村航、本田孝好)
アンソロジー作品なので何人かの作家さんがいらっしゃるのですが、その好きな作家さんの好きな短編の中でも本田孝好さんのSidewalk Talkが好きです。全部素敵な話なのでぜひ読んで欲しい。視覚が七割と言うけど、残り三割も大事。脳に直でガツンと来るのがあるのだ。
33 警視庁文書捜査官 麻見和史
ドラマ化もした人気シリーズ。麻見和史さんの作品は殺人分析班とか、チームのシリーズが多く、またドラマ化している作品も多いよ。白状すると、私はドラマから入る方が圧倒的に多いと言いますか、書き手としてそれはどうなんと思われても仕方ないというか、何でしょうね。こう、文章が横滑りする時期がどうしても存在して、集中力が継続しないタイミングがありまして。まあ言い訳なんですけどね。でもドラマとか映像で見れるので。もちろん、本とドラマはやはり細かいニュアンスが違ったりするので両方見ていくのです。
34 ミステリなふたり 太田忠司
刑事の妻とイラストレーターの夫というバディもの。解答1に記述した深水黎一郎さんのトリック+お風呂のトリックはこちらから。こちらも短編集で軽快で面白いですぞ。また、この作品のテイストを私の作品のエピローグとしてパクっていますね。
35 スラムダンク 井上雅彦
知らない人はいないんじゃないかってくらい有名で面白いバスケ漫画の金字塔。名言の宝箱。この作品を読んでみんなバスケ部に入るんじゃないかな。主役のメンバーもいいけど、敵チームも素敵な連中ばかり。個人的には陵南の仙道が好き。まだ慌てるような時間じゃない、といつか言ってみたい。例えばコンビニとかで新人がレジを打っている時、どんどん客が並んで焦ってしまい上手く機械が操作できなくて泣きそうになっている時に使いたい。誰もが新人から始まるから、優しい目で待ってあげよう。人を育てるのは、何も職場の先輩後輩だけじゃないぜ? 世間が少しくらい優しくしても良いと思うよ。
36 ドリフターズ 平野耕太
読者を待たせすぎな名作。そりゃあんだけこだわって描き込んでたら時間もかかるだろうけど早く続きが読みたいんです。面白いのは間違いないのです。私はファンタジー物も書かせていただいているのですが、めちゃくちゃ影響を受けまくっています。だって滅茶苦茶面白いから。だから続き読ませてください。お願いします。
37 ぐらんぶる 井上堅二、吉岡公威
面白いよ。でも、全ての大学生に対して偏見が生まれかねないのではと危惧してしまう作品。いや、好きな事に熱中する青春スポコン的面白さ、人情味のある回、どれも良い。好き。でもね。それらをすべて飲み込む混沌の海が広がっているのさ。ともかく、良い子のみんなはお酒は二十歳になってから、良い大人はきちんとセーブしようね。酒は飲んでも飲まれるものではなく、ましてや溺れるものでもないのだから。
38 踊るジョーカー 北山猛邦
世界一気弱な名探偵が活躍する短編集。この作品は各章、毎回トリックがすごい。なんていうか、ミステリーの教科書だと思う。書き手なのに毎回毎回語彙がやばいのですが、読み手としても楽しめるし、書き手としてもなるほどなと感心することばかり。好き。
39 四月は君の嘘 新川直司
アニメ化もされた名作。多分誰が読んでも泣く。パクったのは九巻あたり、主人公のライバルの妹が活躍する巻。正しく懸命に努力する人すべてに、何もかもが報われる瞬間が訪れますように。
40 アンフェア 篠原涼子
推理小説『推理小説』が原作のドラマの方。うん、ややこしいね。最後まで裏切り者は誰かドキドキする。アンフェアなのは誰かというキーワード。この辺りから、戦うタフな女性作品が増えてきたような気もします。
41 科学探偵Mrキュリー 喜多喜久
科学薬学系のミステリーといえばこの作品を推させてください。理由は面白いからです。全部それでごり押しする気かと言われればそうですと開き直ります。面白いからパクっとるんじゃい。
42 ルパンの娘 横関大
原作とドラマは全く違うけどどっちも違ってどっちも良い。それがこの作品です。ドラマのミュージカル的なああいう派手なのも好きですし、原作の穏やかなほっこりした感じも好き。
43 後鳥羽伝説殺人事件 内田康夫
身内に警察関係者がいる名探偵と言えば浅見光彦かなと思います。私はスペシャルドラマ、沢村一樹さん、速水もこみちさんが浅見幸彦を演じたドラマを見てました。33歳のイケメン、違うタイプだけどどちらも名探偵浅見光彦です。金田一少年もそうですが、代々違う人が同じ役を演じるのも面白いですね。
44 サマーウォーズ 細田守
夏になったら必ず見る作品。皆同時にエンターキーを押す。ラピュタのバルスと同格のパワーワード。ユーチューブで実際に作品中に出てきた暗号はどれほど難しいのかという事を東大の方が解説してた。RSA暗号ってそんなことになってんの? 健二君半端ねえ…。数学オリンピック出場者ってすげえ…。でも、なんかこれ自分の作品に活かせないかな。作家の早坂吝さんもおっしゃってたけど、新しい発明とか道具は新しいトリックになりうる。何でも使う人間次第だというのは同感です。
45 ホワイトアウト 真保裕一
私が最初に読んだテロリストと対決する日本の作品です。映画も見ました。刑事でもヒーローでもない、ただのダムの職員が立ち向かう。普通の人がテロリストに襲われる恐怖とか過去のトラウマとかに怯えながらも、友の為に戦う姿というのは男なら誰だって好きなのさ。
解答第二弾、これで一応全部かな、と思います。本当は細かい部分でまだいくつかあるのですが、うん、ごめん、ちょっと疲れてきました(笑)
いかがだったでしょうか。これにてクイズも終了です。読者の方が『あ、これってもしかしてあの作品のパクリ?』と思うものはありましたでしょうか?
ここで言いたいのは、そうやってこれまでに見たもの、楽しんだものが刺激となって、その人の中に蓄積されて血肉になって、その人を構成しているんだってことです。この世のあらゆるものが刺激となって人を構成し、またそこから発信する物が別の誰かの刺激になって新しい何かを生み出す。そういうサイクルがあると思います。もしこの作品を読んでくれた人がインスピレーションとか受けて、新しい何かを作り出してくれたら、作者として嬉しいです。
まあ、何より楽しんでくれればそれが良い。ありがたいです。
最後まで作者の我儘みたいな作品にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
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