第4話 臆病少年
「ここから出ていくなんて無理だ。諦めろよ」
折れた心を抱きかかえて
狭い場所に 閉じこもっていた
変化なんていらない
大切な人達が生きていればそれで
自分さえ犠牲にしても この世界が守られるなら
それでよかったのに
檻からでていく者達を眺めるだけの日々
無事に鎖から解放されたものなど見た事が無い
皆 骸になって戻ってくる
「どうして皆 ここから出て行こうとするんだ」
「その先に 自由なんてないのに」
ここにいればいい ここに ずっと
ここにいてほしかった そうすれば ずっと
「どうしても出ていくというのなら、俺が止める。殴って、戦ってでも引き留める」
「ストーリー」
彼はかつて、檻から出ようとした少年だった。
けれど失敗し、結果をつきつけられた。
大切だった友人の亡骸を目にした彼は、誓った。
もう誰も、無謀な夢で失わせたりはしない、と。
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