第3話 うら表



 人間の内面は 裏が本当だと思っている

 表裏一体なんて言葉 本当に馬鹿げていて

 隠しているものこそが 真実


 良い所も 悪い所もあわせて

 一人の人間なんだ?


 裏切られたことも

 見せつけられたこともない

 そんな人間のきれいごと


「私は知っている」


「だから騙されたりしない」


「信じたりしないし、惑わされもしない」


 人間の本音は 全て裏側にある

 信じられるものは 表になんかないという事を



「ストーリー」

 少女は人間の裏の部分に触れすぎた。

 だから、簡単には信じられない。信じる事などできない。

 けれど、そんな少女にも疑えないものはあった。


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