第1話 【創造】
何も無い空間に産み落とされた大きな存在。
――神。
突如現れた
だが、神はそうは考えていなかった。
ある時、神は天使とは違う様々な生物を天界とは隔離された
様々な課程の中で神は性を分けた2つの「
――いいかい?アダム、イヴ。楽園の丘の上にある赤く美しい果実は決して口にしてはいけない。それを破れば私は君たちをこの世界から追放しなければならない。いいね?絶対だよ?
ふたりは神を見つめて大きく頷くと他の生物達と野を駆け遊んだ。その姿に神は満足し静かに見守ることにした。ふたりを信じて。
だがその掟はしばらくして破られた。天界よりも時間の流れ方が早い楽園で変わらない日常を過ごすふたりには退屈で仕方なかったのだ。だからこそ神の言う掟は彼らにとって刺激的なモノなのだった。怒り悲しむ神は自身が決めた掟に従いふたりを楽園から追放した。堕とした天使と同じ場所へ。
それがこの世界の誕生である。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
天界より遥か下にある死の世界。天使達はそこを
これを危機とした神は悪魔の
苦戦を強いられながらもなんとか悪魔の統括者であるSatan[サタン]を仕留め、神は地上の浄化の為、サタン討伐に同行していた天使に世界樹の種を渡し、その地に埋め世界樹を育てるあげることを命令した。世界樹は天使の力あってか急成長し、地上は完全に悪魔を消滅させることに成功した。
世界樹は役目を終えてもなお成長をし続け地上へと根付いた。世界は再び平和を取り戻し、天使達もいつも通り働き始める。
それから神暦10年。
――神が死んだ
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