第2話太陽にほえるな
「もしもし、こちら八曲署!な、なに~、幼稚園バスを狙っている犯人が、大黒ふ頭に?」
「ボス!オレに行かせて下さい!」
「いいだろう、メロンパン!川さんと向かってくれっ!」
「はいっ」
メロンパン刑事と川さんは大黒ふ頭9番倉庫に到着した。
「メロンパン、ここは犯人との根比べだ!相手の動きを待ち、隙が出来たら、構わね~撃て!」
「はいっ」
メロンパン刑事と川さんは見晴らしのいい、2階の事務所から犯人の動きを待った。
そして、1台の車から男が降りてきた。
右手に拳銃、左手にジュラルミンケースを持っている。
メロンパンは固唾を飲んだ。
男の後を2人は追いかけた。
男が携帯電話で喋り始めた。メロンパンはとっさに銃を構えた、しかし逆にワナに引っ掛かったメロンパンは男に撃たれた。
乾いた音が1発。
パンッ!
メロンパンは突っ立ったまんまだ。川さんが近付く。
「大丈夫か?メロンパン?」
メロンパンは反応しない。腹の辺りをメロンパンは触り、右手に付いた液体を見て、
「なんじゃこりゃ~」
「だ、大丈夫か?メロンパン?喋るな!手当てしてやる」
「か、川さん。最期にあなたと、く、組めて良かった、、です」
ガクッ!
「メ、メロンパン~」
「ま、まだ、生きています。この血じゃもう、手遅れでしょう。さ、さようなら」
ガクッ!
「し、死ぬな~、メロンパン~」
「さ、叫ばないで下さい。まだ、い、生きてい、います、、」
ガクッ!
「オレより先に死ぬな、メロンパン」
「はい。まだ、死にません」
「何でだ?この血じゃ、致命傷だが、、、クンクン、、なんか酸っぱい匂い」
「あ、これは、昼メシ用のホットドッグのケチャップです」
「しかし、撃たれたよな?」
「はい」
「逸れたのかな~?」
「もしかして、額から血が出てません?」
「出てる、出てる」
「じゃ、額に命中して、弾が逸れたんですかね?」
「たまに、あるよ!」
「それより、犯人は?」
「さっき、無線が入って、チノパンが取り押さえ逮捕したらしい」
「川さん、胸が赤いッスよ!」
!!
「メ、メロンパン、お前の弾が逸れて私に命中したらし、、、い、さ、さようなら」
「川さん、川さ~ん!」
川さん殉職。
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