第24話 控訴審

6月15日10:30

私は高裁に向かった。

開廷表を確認すると審理内容は【弁論】となっていた。

来るまでに私は無駄な電車代を払い、見に行くほど価値があるのかと悶々と考えていた。

【弁論】と書いてあったのだから言い訳オンパレードなのかもしれないと、どんな弁論をするのかと思い直し部屋へ入った。


するともう始まっており、奴は住所の確認をされていた。

そして【仕事をしていますか】との問いに【してません】と答えた。


そして席に戻り座った。


そして裁判官だろう男性が【詳細は略し次回判決は6月29日10:30この法廷で】と話し、


3分で閉廷した。


奴は丸刈りになっており、アラレちゃんのようなメガネもしておらず何度も目を細め私を見ていた。


この約1年私も私で風貌は当時と違い変わっただろう。

恐らく奴は私だと気づいていないだろう。


こうして奴はまた手錠をされ腰にも紐のようなもので縛られ法廷を去っていった。


私は家に帰り、また自分を見つめ直す為の時間を作ろうと考え、ルーズリーフを取りだし今日の予定を書いた。


書かないと整理できず行動に移せないのだ。


今日の予定は

12:30~ご飯

13:00~部屋掃除と洗濯

16:00~ホームセンター

18:00~お風呂

19:00~明日の支度

22:00~就寝


そして空いてる時間にやりたいことがある。

就活の準備と弁護士への連絡だ。


何故か弁護士との連絡が来ないのだ。

そのうち来るであろうがスムーズに行かないと困るので連絡をとっておかないとと思っている。



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