第18話 警察からの電話

イブの前、12月頭に警察から電話があった。

【逃亡中、実は旅行に行っていたことを知らなかった、他の被害者が多く情報が混乱して…】と言い出し私は9月10月の時点で旅行に行っていたと訴えていたことに対し刑事では無理、民事だとハッキリ言われた。

【起訴に持っていくのは無理、民事を起こしても資産がないため無駄にお金を使うことになるし、お金は返ってこない】とハッキリ言われ被害届けも受理されず私は心が折れて自殺未遂を図ったのだ。


なのに12月に入って、警察は

【旅行に行っていたという証拠が欲しい】やらなんやら言い出した。


私は今更になって何を言っているのかわからず、弁護士に相談することにし、予約をした。


12月末は警察も休みで連絡取れず、1月6日に弁護士相談の予約をした。

親身に聞いてくれた弁護士は判決の出る1月24日に状況など知りたいと見に行ってくれるとの事だった。

もちろん私も行くが、親身になって聞いてくれた弁護士さんは色々教えてくれた。


とりあえず、請求の来ているサラ金など訴えをされる前にちょこちょこと払った方が良いとの事だった。自己破産すれば被害がなくなってしまうためだとの事だった。


刑事事件に持っていくお手伝いをしたいと言ってくれた。

警察には協力したほうがよいとのことだった。


2時間ほど話し、弁護士事務者をあとにして帰宅後、資料など見ていた。日記や、利用明細など、楽天トラベルなど確認しスクショをして残した。


1月に入り不信感でいっぱいの警察から電話があり、やはり接待や旅行など証拠が欲しいとの事だった。

決めるのは検事だが不起訴と言われたら不起訴になってしまうとの事だった。


18日私は日記やスクショのコピーなど資料を持っていかねばならなくなった。


手渡しで渡したお金のことや日記の資料など書かれているかは自信が無いが私はもう嫌になっていた。


18日に警察へと足を運ぶが24日に弁護士さんと話し、警察の進行具合では契約をしようと思っている。


私1人では起訴に持っていけないと痛感したからだ。


18日次第で24日判決後、弁護士を雇おうと思うが迷っている。

もし不起訴になったら弁護士費用がかかるだけで私はさらに追い込まれるからだ。


クレジットカードに関しても何も言われないのは何故なのか、正直なところわからないでいる。


全てネットで契約されており、免許証の写メなどの証拠がない。

どう起訴に持っていったら良いのかわからないでいる。


変わらず私は、就活に明け暮れていた。

またオミクロン株が流行りだし早く昼職につかないとと危機感でいっぱいになり、余裕がなく、眠れない日々を過ごしている。

何件面接で落ちているか分からない。


不安と焦燥感。そして事件に対し面倒くささでいっぱいになっている。


今回また不起訴になったらと思うと怖くてたまらない。


どんなに分厚い壁に当たろうとも折れない心が欲しい。


どうしたらいいのかわからない。

次また折れれば私はどうなってしまうのだろうか。


折れた心を回復させるのにも時間がかかる事ももう知り尽くしてしまった。


折れることが怖くて身動きが取れない。

先に進めない。

神様がいるならどうか。


私はまた死を選ぶのかもしれない。

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