第14話 第2回公判

2021年11月4日、2回目の公判が始まった。


2回目の公判は前回と違い、小さな部屋で行われた。

奴は髪をツーブロックにし、ちょんまげ頭でアラレちゃんのようなメガネで座っていた。


私は寝坊してしまい遅刻をしてしまった。

ずっとこの日まで私は睡眠薬を断ち神経をすり減らしていたからだった。


何とか間に合ったがまさか、席数の少ない部屋だと思わず空いている席を探したが空いておらず適当に座ったが、コロナで1つ席を空け座らなければならなかった。

それを知らず座ると裁判官に違う席に座るよう促された。


恥ずかしい思いをしたが、何とか座れ、じっと奴を観察していた。


特に反省の色もなく、白いパーカー姿でかったるそうに座っていた。

今現在示談交渉中であることを話し、特に内容はなかった。


周りを見渡すと男性が3人、女性が私を含め4人いた。


示談は難しいだろうと鼻で笑い考え込むような裁判官。


次回は12月7日11時~12時の1時間枠で決定した。


帰り際保釈中の為、手錠はしておらず外に奴は出た。


そして帰り際エレベーターを待っていると検察官と鉢合わせし、質問をした。


【次回が最後ですか?】と


すると

静かに検察官は【そうなります】と答え安堵した。


次回は必ず遅刻せず来ようと決め帰ることにした。


数十分で終わった公判はなんの意味があったのか。

謎でならない。


そして起訴をした女性に連絡をしたのだった。


次回は12月7日11時からの公判で最後になるとも伝えた。


何日かすると、保釈されている奴は相変わらず飲み歩いているようだった。

起訴に持って行けた彼女からインスタで写メが載っているとのことで検察に報告するとの事だった。


そして私は何故か警察から電話があり、もっと資料が欲しいとの事だった。もう私は、出すものは出した。


出していないのは日記のみだった。

それを提出しろと言うのか。


そして、不動産詐欺で逃亡中、旅行に行っていたことや、葬式と言い本当は旅行に行っていたことの証拠が欲しいとのことだった。


旅行相手や、写メなど私は嘘つかれていたのだから知るはずもないのになぜ私が調べないと行けないのか。


警察のあり方に疑問を抱き憤りを感じてならない。

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