第11話 疲れ

6月に突如奴が現れ、7月に捕まり急展開を迎えて以降、私は睡眠時間返上で動いてきた。


しかし9月、私の件では再逮捕や追起訴は出来なかったことが悔やんでならない。


その反動がすごく、自殺未遂まで追い込まれ、自分を取り戻すため何も考えず休もうと決め、半月が経った。


私は動画配信を始めた。


外に出れず精神的に参り転職もしたが通うことが難しく辞め、家でマイペースに出来るものはと考え、動画配信をするようになった。


初めは全く勝手がわからずストレスにも感じたが慣れ始め楽しくなってきた。


自我を保つには誰かに認識してもらうのが早いと考えた。

いずれは本を出そうと決めたことにもプラスになるだろうと思い、配信を続けた。


そして10月の公判に備え、自我や頭の回転を回復させようと頑張り、ファンの方の差し入れなど有難く、心が暖かくなった。


携帯は相変わらず、債権回収の弁護士事務所、消費者金融から毎日電話があったが気にならなくなった。


本当は気にしないといけないところだがそんな余裕はなかった。


今回、私は6月以降、各被害者、携帯の中身を暴きやり取りししながら、各被害者の証言など集められ、被害届が受理された彼女の起訴に繋げられたことが救いだった。


7月頭に京都で捕まり

拘留、拘留、再逮捕、拘留、拘留

そしてやっと

10月起訴公判が始まる。


200万とキャッシュカードの詐欺で起訴

そこから出した50万の件で追起訴

窃盗の件で起訴


各被害者にも予定を告げ、その日を待つ。






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