第10話 起訴決定と私の被害届受理
時間が経ち、今被害届を受理されている女性から連絡があり、奴は起訴されることになった。
ここからどうなるかはわからないが詐欺での起訴ならば罰金刑はつかない。懲役も最大で10年という短い期間であり、数年で出てくるだろうと考えた。留置所から拘置所に移送され、公判まで約2ヶ月ある。
その間、私が出来ることはお金を貯め弁護士を雇わなければならない。
奴に対して弁護士を雇うのは無駄だと思い、自己破産するにもお金がかかる。ただ生活保護なりを受けていれば弁護士費用は要らない。
どんなに書類を集めようが全て名義は私であり、債権者から訴えられるだろう。その対応を、弁護士に頼まなければならない。被害に遭っているのになぜその弁護にさらにお金を使わなければならないのか。本当に法律とはなんなのか。法テラスを使い分割で支払う形をとりつつ、生活保護なりを受けていなければ自己破産が片付く時も生活保護を受けていなければ自己破産の料金はかかる。
自己破産は約3ヶ月~半年かかる。
そして生活保護はかなりの制限がつく。私の場合家賃は4万以下の所に引っ越し、飼っている猫を手放さなければならないのだ。
16年も飼っている猫2匹を誰が預かってくれるというのか。
もう1つは障害年金を受けるという形になるが月々の料金がわからない。
考えるだけで疲れ、息も重苦しく震えが止まらずまた気を失った。
唯一救いなのが奪えるものが【自由】しかない奴に起訴の判決が出たことだけが救いだった。
少なくとも数年は【自由】を奪えるだろうと思い、冷静になろうと深呼吸をしようとしたが、やはり無理で息がうまくできなかった。
私のなかでは復讐には値しないからだろう。
とにかく金策について考えたが、もはや風俗に行ってもコロナがある限り稼げないだろう。
もちろん、水商売も無理だろう。
自己破産の道しかない。
そう考え、また重く疲れがのしかかった。
朝9時半頃、奴が捕まっている警察署から電話があった。
【奴が起訴されることになりました、あなたの件では被害届の受理番号を出すようには手続きします、大丈夫ですか?自殺未遂したと聞きました。これからあなたの件で追加捜査になる可能性も、検察が動く可能性もありますので】【協力していただきたいと思います。裁判の傍聴は出来ますが奴の関係者が来るかもしれないからおすすめは出来ません、今後また何かしらの形でも協力していただきたいと思います】とのことだった。
数時間後、警察の方から電話があり
【被害届の受理番号を発行しました】とのことで電話があり、各社に被害届の受理番号を伝え通販に関しては請求がなくなり、携帯3台は請求を止めてもらえることが出来たが、楽天カードに関しては【請求は止めない、引き続き請求する】とのことだった。
勤務先もデタラメ、家族カードも奴が親としてのデタラメな申請でなんの審査もしていない会社の癖に、請求を止めない事に苛立ちを感じ、そもそもちゃんと在籍確認などをしていれば審査は通るはずがないものに対して発行したカード会社にも責任があるのではないかと腹が立った。
次の日公安委員会から電話があり、被害届が受理されたことや警察署の対応を話した。そして再度きちんと捜査するよう書面にし、警察署長へ送るとのことだった。
そして私は心療内科にて薬を処方され、すぐ飲み、自己破産の相談に弁護士事務所へ足を運んだ。
弁護士は内情を聞き驚きを隠せず【自己破産を担当して長くなりますがこんなひどい案件は初めてです】と言った。そして自己破産の流れを丁寧に教えてくれた。
自己破産には約1年かかりブラックには10年ほど載るということだった。申請をするときに官報に1度載り、許可が降りたときにまた載るという。
私はすでにブラックに載っているだろうとのことだった。
本当にあの人間のせいで、使ってもないお金のせいで。なんでここまでになるのか。
そして自己破産にもお金はかかるとのことだった。
まず流れとして法テラスに申請を出し、その許可が降りてから弁護士と契約、そのあと裁判所に申請を出し、許可を取らなければならない。
それなりの理由が必要だが、私の場合はもう真実を話していいということだった。
そしてその帰りに某ラウンジの面接に行った。とても落ち着いたお店の雰囲気、明るいママさんとの会話に癒された。今コロナでやはり客足が遠退き、時短でしているとのことだった。たわいない話で盛り上がり面接が終わった。受かればいいなとは思っているが、コロナで厳しい状況にあることもわかっているので期待はしないようにした。
昼の仕事も探してはいるが難しいだろうと思う。そして障害年金の相談にも行く手配をした。
時間を見つけては、奴の携帯に登録されている女性に事情説明LINEを送った。
ほとんどが既読スルーだったが反応があった数人は、関わりたくないとブロックをしてくれた。
中には【私警察に勤務してます、詳しくお話伺えますか】と返信が来たがタイムラインをどう見てもキャバ嬢なのに嘘をつく女性もいた。
【指名手配されていたので警察の方なら照会できるはずだと思うのですがどこの警察の方で何課の方ですか?】との問いに完全に無視され【被害届は出されましたか】とのことだった。
被害届が先日受理されたと答え、警察だと名乗るこの女性は内容を知り【怖いですね】と答え、【警察の方なら大丈夫だと思います】と流した。
奴の関わりのある女性はどうも普通の感覚を持っている人間が少ないように思う。
やり取りをする中で、私自身不快に感じる女性が多かった。
気を紛らわそうと、YouTubeで音楽を聞こうと思い流していた。
すると奴といた当時のよく聞いていた音楽が流れ複雑な気持ちになった。一緒にいたあの頃は平和だった。彼は少なくとも私には暴力、暴言など滅多になく優しくて、鍋、オムレツ、餃子、麻婆春雨、卵焼き、骨のない焼いた鮭を好んで食べていた。
たわいもない話をして笑った日々だった。喧嘩は特になかった。【俺は浮気しない、嘘つくのがめんどくさい】が口癖だった。【子供出来たら結婚して田舎に家買って育てよう】と言っていた。見た目は全く好みではなかったが、モノをハッキリいう飾らない彼が好きだったがそれも全て嘘にまみれていた。
現実は私と同時期に平行して二人女性が存在した。私が調べられたのは3人だがそれ以上いるのかもしれない。そう思うと裏切られ、悔しく思う。そして私は彼に好かれていたのではなくただの金づるだっただけだと思うと泣けてきた。
5月2日から付き合っているという女性もいた。
案の定、奴の仲間にも会っており、金持ちだと思っていた彼女に私は奴になりすまし、警察に窃盗、詐欺等で追われている。示談金は1200万で認知してない子供もいる等、他にも女がいる等、散々いい、結果彼女を傷つけ怒らせ、ブロック、削除をさせた。
これで1人は確実に助けられたと思った。
そして彼と会うのはきっと裁判所で会う形になるのかもしれないと思うと、何とも言えない気持ちになった。付き合っていたとき、いや別れ話は彼自身最後の最後まで否定していたが、もう私は被害者である現実があり、彼の味方にはなれない。とても残念に思う。
今日だけは、感傷に浸ってもいいと思い、憎しみや悔しさを忘れ自分が付き合っていた平和な日々を思い返してもいいんじゃないかと思った。
明日からは、現実に返り自分自身の使ってもないお金のための対処をとらなければならない。考えなければない。
今日だけは、優しかった彼との思い出をと、彼にご飯を作ったり、一緒にテレビを見て笑ったり、マンガの話をしたりした日々を思い出せずにはいられなかった。音楽というのは不思議な力があるのだなと、音楽と共に彼との思い出がついてくるのだと知り涙が止まらなかった。
今ある現実が、当時は予想もしてなかった……。
まさか次会うとしたら、彼氏彼女ではなく、被害者と加害者として会う、もしくは裁判で傍聴する側、もしくは参考人として会うのだと思うとさらに泣けてきたのだった。
こんなことを思うなど本当に情緒不安定だ。
首を吊ったため体がだるく重い、首が痛いなど未遂のあとがこんなに体に影響があるとは思わなかった。
そして友達が気を遣ってくれ、気分転換にと付き合ってくれた。数ヵ月ぶりに笑った気がする。
そして、大分痩せたねと言われあまり自覚がなかった為、そうなのかなと思ったがそうなのだろう。
帰宅し、体が重くすぐに横になり眠ろうとしたが眠気も何もなくただ横たわり時間が過ぎるのを待つだけだった。
そして次の日、障害年金の相談に行ったが、月65000でお金が振り込まれるのに4~6ヶ月かかるとのことだったが心療内科での初診日が必要であり、初診日など実家の方でとうに5年以上経っていてカルテも通院記録も消えていた為、難しいとのことだった。
そして被害届が受理され約1週間経つが警察からは何も連絡がなく、おそらく私の件で追加捜査はしていないだろう。被害届=捜査ではない
私は告訴状を作ることを考えた。
生活福祉課から安否確認と状況を確認で電話があり対応したが声がうまく出ず何度も聞き直されイラつきながら話をした。命の相談窓口を案内しようとしてくれたが、それは生きていきたい、死にたいけどどうにかしたい、話を聞いてもらいたい人がするものだと思い、自分は該当しないので断った。
そして、夜の仕事をしようとなんとか薬を飲みながら動いたがどこも不採用と言う形で8件ほど落ちた為、更に生きていくことに疲れ、食べるのも風呂に入るのもトイレにいくことすらどうでもよくなった。
というよりベッドから全く動けなくなった。体が動かない状態までいってしまった。
ベッドの上での生活が中心となったのだった。
警察に追加捜査はしているのかどうか聞くため、電話をしたが【答えられません、担当から折り返します】とのことだった。【答えられない】とはどういうことなのか。私は当事者だが開示は出来るはずなのに、一体なんなのかと苛立ちを覚えた。
警察に連絡し担当から電話があり捜査状況を聞くと【取り調べをしています。被害のあるものの書類など照会に時間がかかるので検察官と話ながらしてるところです】と言われた。書類など私はもう持っているのに照会をわざわざするのはなんなのか。
数日後なんの音沙汰もなく日々が過ぎ、どうなっているのか再度警察署へ連絡した。
【窃盗として再逮捕できるか検察官と協議しています、どうか体には気をつけてほしい、これから裁判する上でも協力をしていただきたいので早まらないでほしい】ということを淡々と1時間ほど話をされ、うんざりした。
奴は国選弁護人のアドバイスからなのか、事件に関しては黙秘をし、その他はずっと横柄な態度をとっているらしく警察も腹を立てていた。
なんとしてでも外に出したくないと、検察官と話し合いをしているようだった。変わらず奴は接見禁止のままの日々を送っていた。
そして請求の来ている各会社の請求を止めてもらうよう警察の人間からは指示されていたが、やはりそれは出来ず途方に暮れた。
どう聞いても、私の本人確認書類は私のものであり私との契約が成立しており、個人情報の相違がなかった。絶望感でいっぱいになった。
なんで3ヶ月一緒に住んだだけでここまで痛い目を見なければならないのか。警察によると私の件は詐欺では難しく、窃盗で動くと言っていたが奴は私の名前のカードなどは破棄しており証拠がない。どうしたらよいのかと頭を抱えた。
私の考えや気持ちは堂々巡りだ。
クレジットカードも携帯も請求は止められない。名義を使われたが、真の被害者は各債権者になる。じゃあ私はどういった立場なのか問いたい。使ってもいない約250万の負債、信用情報はブラックになり、一体なんなのか。日本の法律はどうなっているのかと腹立たしく苛立ちが止まらなかった。
奴が捕まり約2ヶ月が経った。
私に出来ることはもうない。
行き詰まりを感じ、疲れ果て食べ物の味もわからなくなった。
奴が急にうちに訪れた日から頭はフル回転で眠れず、寝たとしても脳が動いていて寝てる間ですら奴のこと、被害者の事を絶えず考え、体重は1ヶ月で8キロ減っていた。
被害届が受理され約1か月後、警察署から電話があった。私の件では立証が難しく再逮捕できないとの事だった。じゃあ、私は何の被害に遭いどういった立場なのか聞いたが、【被害者といえば被害者ですが真の被害者は各債権者です】とのことだった。
聴取も調書も、各契約書類も無意味だと感じずにはいられず絶望した。長々と電話をする気にもなれず、死を考えずにはいられず、刑事が話す中【もう疲れたので結構です】と電話を切ったが、また再度電話が来たがもうどうでもよくなった。
私の件で立証ができない、再逮捕も無理。刑事事件ではもう無理だということになる。可能性は0だということだ。
私以外の被害者はもっと可能性などないだろう。
本当に日本の法律はどうなっているのか問いたい。
死を考えずにはいられずそんなことすら本当にどうでもよくなり確実に死ねる方法を考えた。
憎しみや憎悪を抱きながら各債権者を相手にする毎日に疲れる日々を送り数ヶ月、憎しみすら抱くのにも疲れ、生きていくにも疲れ果て、私は今ある自分の立場が一体何なのかを考えた。名前を使われ、名義を使われサラ金、携帯、クレカ、通販の後払い。250を超える金額。
警察の言う【被害者といえば被害者です】
なんなんだそれは。
立証できないから逮捕ができない?
真の被害者は各債権者?
じゃあ私は一体何なのか。
自身で契約してもいない、使ってもいない請求に支払い義務が発生している私は何なのか。
その中で警察は言う【覚えのないものは支払わないでください】
どうしろというのか。
警察は前回、詐欺では無理だからと窃盗で検察官と協議をしていると言ったが今回の電話ではそんなことは言っていないと言い出し、【今起訴できた件で参考人として協力していただきたい】言い出した。なぜ私には関係のないところで協力をしなければいけないのか。加害者は同じだが、私には関係ないだろう。
警察、検察、法律。
なんでもかんでも証拠証拠…そんなものあれば詐欺師などいないだろう。
証拠を残す犯罪者など突発的犯罪でない限りないであろうことに、証拠をという警察に呆れ果てた。
寝ずに頭をフル回転させていた時期の反動か私は今まともに動けない。過呼吸も止まらず、トイレも行けずお風呂も入れていない。まるで介護を受ける側のような生活を送っている。被害者にとって【生きるのも地獄】という言葉がしっくりくる程の生活に私はうなだれた。
【生きていればいつかいいことがある】
【周りが悲しむから生きなさい】
【命は大切なものだから】
そんなもの自殺を止める言葉としての効力などとうに無くなっている。
騙され、人間不信に陥り、介護生活のような生き方をしているものにとってどんなに酷なセリフだろうか。
絶望感を抱くのすら疲れ、繰り返し死を考えたが、死ぬことに対し、いつでも死ねることに気づき、1度、この件から離れ、何も考えない日を作ろう、自分を休ませようと思い直した。
死と言うのは簡単に出来る。首吊りや練炭、薬を致死量飲めばいいだけだからだ。これから私はひたすら眠る日々を送ることにした。
今は何も考えたくない。
自分が被害に遭っていることを忘れたい。
無関係でいたい。
そんな気持ちが強く、頭を真っ白にしたくてたまらなかった。
そんな時になぜか奴のことを掘り起こしたくもないのに奴の事で連絡が来たのだった。
神様はなぜ私を休ませてはくれないのか。
それと同時に私は【死ぬ】ということがどういうことなのかを改めて考えていた。
死ぬのなら、首吊りがポピュラーであり、10分程で意識を失う。そのまま死ぬ。自信がないのなら睡眠薬とアルコールを飲み首を吊ればいい。
もしくは抗不安薬、抗うつ剤を致死量少しずつ吐かないよう飲めば死ねる。
あとは10階以上のところから飛び降りればいい。
【死】を選ぶということは全てから解放されるが、もうその先はないのだ。
私はこれからどう生きていきたいのか、生きていたくないのかを考えていた。
絶望感の中、何かを見出すことは出来ないと思った。
そしてネットで確実に死ねる方法を調べると、なかなかそんな記事は見つからなかった。
そして約27年前に発売され、今は書店にはないが自殺マニュアルのような本があり取り寄せた。
書いてあることは私が考えていた方法が書かれていた。それくらいポピュラーな方法なのだろうと思った。
そして、妹に、言うか迷ったがもし、【死】を選ぶことになるなら迷惑をかけてしまうだろう、冷静に突き放されるかもしれないと思っていたが、【近々死のうと思う】とラインを送り、案の定【そんなこと言われて気分悪い。誰だって嫌なことや辛いことだってあるわ】と返信が来たのだった。
【言われた方の気持ちも考えなよ】と諭されたが、そんな余裕もなく自分の事しか考えられなかった。【じゃあ助けてよ】の言葉すら出なかった。日本という国は安楽死を合法としてはいないからだろうか。【死】とはそんなにも【悪】なのだろうか。【生きる権利】【死ぬという権利】が存在しないのだろうか。
【何があっても生きる】という選択肢しかないというのか。
そして取り寄せた本を黙々と読んだ。
淡々と死に方について書かれていたこの本を手に取り、【死を選ぶ自分】というものを客観的に想像ができた。
今ある被害のことについてこれくらいの事で死ねるかという気持ちは起きなかった。
未来というのはわからない事だが、間違いなく私は自分の見る目に自信をなくし、人を信じれず年齢が年齢のため子供も産めず独りで生きていくことになるだろうという確信があった。もう男に人生を無茶苦茶にされることに疲れた自分がいた。
少なくとも15歳から男という生き物によって人生を狂わされて生きてきたからだ。こんなにも何度も狂わされる人生を生き抜く力などもうとうにない。そう思った。
その中で各被害者とのラインのやり取りをしている中で、なぜか急にバカバカしくなった。
私が出来る事はもう何もなく、私の件では再逮捕にはどう頑張ってもできないからだ。相手を責める武器がもうないのだ。証拠も立証も不可能だと、どう足掻いても無理だとわかりきってしまった。
取り寄せた契約書類は全て、悔しいが隙がなかった。何よりも本人確認書類が私の免許証で成り立っていたからだ。
私ではないという立証が不可能なのだ。私の名義のクレカを切っている所を見ている人間や、私名義のクレカを所持していると2人の被害者女性は知っているが、なぜその証言や写メを使えないのか理解に苦しむが警察が動かないのならその事に関して責めてくれる人間はいない。
諦めて働き、返済していく。もしくは自己破産の2択しかないのだ。
債務整理は契約期間が短すぎて出来ないとのことだった。
手立てなどもうない。
何かないのかと考えたときもあったが、何もなかった。
なんて無力なのだろうか。
そうして唯一起訴できた女性は、示談する方向で行くと言い出したのだった。
起訴が決まり、その間示談が成立していないからこそ起訴で進んでいるのに第一回目の公判までどう示談が進むというのか、何を加害者側に求めているのか、もはや私には理解ができなかった。示談し執行猶予になれば今後また被害者が出るのは目に見えている。
そんな事はきっと彼女は何も思っていないのだろう。
【今回の件で刑務所に行っても2〜3年らしいし】と言うが今回捕まったことで元々執行猶予のついていた詐欺は執行猶予扱いではなくなり加罪される。
それでも2〜3年、奪えるものが自由しかない奴を示談で済ませるという気持ちに理解に苦しむ。
才能がほしい…
生き抜く力がほしい…
そして今あるこの事件を乗り越える力がほしい
私に今出来ることは何なのか
それすらももう策は思いつかない。
憎い。許せない。
だけど何もできない。
本当に私は無力で何にに
もなれない。
ある日、ポストを見ると奴宛に美容品がポスト投函されていた。
中身を見ると定義購入をしているようだった。 しかし1度もこんなもの見たことがない。いつから購入していたのか。彼が捕まり約2ヶ月半、何で今さらこんなものが届いたのか。警察に電話をしたところ、接見禁止のままだった。
送られてきた物を見ると彼は男なのに胸を大きくするという、サプリを定期購入していた。90日間の定期購入。
遡っても彼は確実にうちから逃亡生活をしているなかで、なざ届け先をうちにしたのか。いずれはうちにのうのうと生活する気でいたのかと思うと腹が立った。そしてこのサプリは転売用だろう。
そうして、奴の公判予定日が出たと起訴に持っていけた被害者女性から連絡があり、どんな体であろうとも行こうと決意した。そして私は結果を見届け、本に綴っていこうと思う。私の事では裁けないのなら、今後奴の人生を潰していきたいと願ってやまず、小説投稿サイトに投稿していくことをも決めた
。
そうすることでしか自我が保てずにいた。
公判は10月だ。
今現在私の貯金残高は数百円しかない。
寄せ集めても1000円程しかない。
今年いっぱい生きているだろうか。
最後まで見届けられるだろうか。
そんな気持ちでいっぱいいっぱいな今日この頃だ。
そんな中で私を好いてくれる人間が現れたが、こんな私では付き合うのが申し訳なく、応えることが出来ないという気持ちしかない。
過去一貧乏で、借金まみれで
情けない自分を
どうにも出来ない自分を
男性もこんな私には関わらない方が幸せになれるだろう。
なぜこのタイミングで…と本当に申し訳なく思う。
今の私のようで私ではない。
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