第21話 精霊の力
翌日、ライデンとクロの力を見ようと魔物を探していた。すると目の前にスケルトンの群れが現れた。
それじゃあまずはライデンの精霊魔法からだな。頼んだぞ。
『やれやれ。精霊づかいがあらいのう。ま、契約者の主人じゃしやるしかないがの』
するとライデンの周りに雷がまとわりつき始めた。
え?もしかして身体強化的なやつ?見た目とは裏腹に格闘タイプ!?
『違うぞ。一応できるが、今相手にしているのはスケルトンの群れ。ならば手っ取り早く殲滅が一番じゃろ。ならば、雷精霊魔法、轟雷』
そういった瞬間、目が開けられなくなるほど目の前が光った。
なんだ!?これが精霊魔法の威力なの!?これだけの力がありながら、『わしら精霊の存在意義があるのか?』とか言ってたの!?詐欺じゃん!
『ほっほっほっ。詐欺とは言い方がわるいのぅ。わしがおらんでも余裕で勝てる相手じゃったろ』
まあそうだけど....それでもいないよりもいいじゃん!まあライデンの強さはわかったとして、次はクロだな。クロいけるか?
『いけるよ~』
は!?お前喋れたの!?いやまあ、実際にはしゃべってないんだけど....それはともかくなんで意思疎通ができるの
!?
『主がやってるのをまねした~。すごいでしょ~』
すごいなんてものじゃないだろ....クロなんて幼体のころから見てるのに....あれ?クロって実質うちの子では?うちの子がこんなに大きくなって........
『ねえねえ主~どうしたの~』
何もないぞわが子よ。
........はい。すんませんでした。皆さんひかないでください....特にミラさん。ファイアーボールをこっちに向けないで....火は危ないから....
気を取り直して、クロいくよ。
『らじゃ~』
なんでそんな言葉知ってるんだ?まあいいや。
すると目の前にオーガが出てきた。
クロ、ひとりで行ける?
『大丈夫~』
そうか。なら自由にやりなさい。
『ん~。そうだね~。夜精霊魔法ブラッドナイト』
するとここら一帯の森が赤く染まり目の前の地面がえぐれていた。
なにしたの?
『えっとね~、相手の視界をさえぎってね~空間をえぐりとったの~』
うちの子は無垢でやんちゃでした。
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