応援コメント

第24話 叔父の話」への応援コメント


  • 編集済

    死神の取引の、まあそのくらいは、という譲歩の匙加減がまさにそのようなものではないかという真に迫った感じがします。
    そばで息をひそめ見ているような気持ちで
    拝読しています。

    作者からの返信

    ゆうつむぎ様
    いつもありがとうございます。
    なあなあな処理と言いますか、大人のちょっと汚い所と言いますか……。死神といえど、そういう所は人の組織とあまり変わらないのかもしれませんね。
    読んでくださってありがとうございます。また、コメントもありがとうございました。

  • こんばんは、毎度楽しみに拝読しております。
    伯父さんのお話で、「片目を抉った」などという内容が、あたかも普通のことのようにさらりと触れられるあたりに、この一族の持っている、静かに人を追い詰めていくようなウェットな怖さを感じました……
    「狂う」って、実は本人でさえ気づかないところで段階的に進んでいくもので、あんがい我々が普通に考えてるほど劇的なものではないのかも、とも思えてきます。
    またそれは「死」と同じように、観念上で乱暴に一括りにされてしまって、誰もがいちど「狂う」と同じ状態になるかのように思われているけれど、ひとりひとりに確かな「狂っていく」までのオリジナルな文脈があるのですよね。こんな風に書くとちょっと怖いですが……。
    そこをひとつひとつ丁寧に読み解いていくことでしかわからないものが絶対にある。
    そういう意味で、主人公の一族やそのお母さん、関わった人たち、また誰よりも主人公自身がどういった(それぞれに微妙に異なっているであろう)運命や、正義のなかを生きている(た)のかを知ってゆくのが、これからさらに楽しみです。

    作者からの返信

    阿部吉花様
    いつも読んでくださり、ありがとうございます。執筆の心の支えになっています。
    仰る通り、主人公と伯父の実家はナチュラルに狂気がある家です。日常の中にあるので、そこで生活している人達も、最初は普通でも少しずつズレていきます。伯父はそれに気付いたから家を出て、所謂普通な生活を過ごすことが出来ました。
    発狂というと、突然にそうなったと思われがちですが、軋むような日々を過ごしていく内に心が壊れていくというのもあると思います。それは結果だけを見ていては、気付かないものです。阿部吉花様の仰る通り、一人一人に物語があります。
    助けを求める方法や、逃げ方、これ以上は耐えられないという基準を前もって知っていれば対処出来るのですが、実家の環境ではなかなか耳に入らないようです。
    主人公の苦難はまだもう少し続きます。是非、お付き合い頂けますと、有り難く思います。
    楽しみと仰って頂けると、小躍りしたくなるほど嬉しいものですね。コメントありがとうございました。