第9話 和解フラグ

転校してから2週間。

僕より後に転校してきた妹の方が結構馴染んでいる。そんな妹とは学校以外ではほとんど話さない。無口で話しかけても無視をする。




「離してよっ!」


「ねぇ遊ぼうよぉ。俺はテクが上手いし、気持ちよくなれるよぉ?」


あぁ?僕のかわいい妹に何してくれてんじゃボケェ


「ちょっとそこのお兄さん?」


「なんだお前。死にてぇのか?俺はなぁ。常にナイフを持っているんだよ!」


そう言いながらDQNはナイフを取り出した。


「ナイフごときで僕を殺せるとでも?💢」


「なんだと貴様ぁ!!」


切りかかってきた。


「君は僕の予想通りの動きをしてくれて楽しいよ。」


振りかかってきては避けての繰り返し。


「お前ぇぇ!許さんぞ!俺の邪魔をしよって!!!」


「ねぇ三途の川って見たことある?」


そう言いながら僕は思い切り溝落ちを殴り飛ばした。


「くほぉぉぉぉ!!!!」


DQNは泡を吹いて倒れた。



「ねぇ!あんた!一応お礼を言っとくわね。ありがとう。」


少し照れながら佳奈は言った。


「あぁ。佳奈は美人で可愛いんだから変な男に絡まれないように気をつけてね。なんなら今日から毎日守ってあげてもいいけど。」


冗談でつい変なことを言ってしまった。

怒られるか?と思った時。


「じゃあ頼んでもいい?」


佳奈は赤くした顔を見せた。

恥ずかしかったのかそのまますぐ走って帰ってしまった。



ピーポーピーポー


警察が来た。

事情聴取は結構長引いてしまった。



「ごめん!遅くなって!今から急いでご飯作るよ!」


「ご飯は...もう作ってあるよ。」


どうやら僕のために作ってくれたらしい。


味噌汁に調理した魚、そして何故かオムライス。なんか違うな。けどうまそう!


「うまそう!!」


「食べていいよ。」


僕は早く着替えて早く食べた。


「超うまかった!!佳奈はあんなに美味しいものが作れるんだね!」


「お兄ちゃんほどではないよ。」


「「「あっ!」」」


「ねぇ今お兄ちゃんって言ったよね?ねぇ、言ったよね?」


佳奈は顔を赤らめた。


「もう知らない!!」


自分の部屋に閉じこもってしまった。

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