第7話 妹ができた。

『はぁ?妹!?いや、僕一人っ子って言ってたよね?というかどう見ても同い年でしょ?』


『うん、父さん、再婚したんだ。相手の人は連れ子がいて偶然にも影助と同い年だったから、よかったらって聞いてみたらOK出してもらえたんだ。』


『じゃあ同じ高校に来るの?』


『あぁ、そうだよ。その子は佳奈ちゃん。誕生日は1月9日だからちょうど一ヶ月分年下だね。』


『というか問題はそこじゃなくて、年頃の男女が一つ屋根の下一緒に過ごすなんて……』


『影助はそんな度胸ないだろ。影助は手を出さないと信じてるからな。』


『なんか怖いんだけど。』


『まぁ、もう転入のことも決まっているし!あと、言い忘れてたけど父さんは来週あたりから新婚旅行行ってくるね。帰りは東京のそっちの方に行くから。』


『いやもう父さんあれだろ、めんどくさくて世話を任せただけでしょ。』


『べ、別にめんどくさいとか本当にそんなんじゃないからね。まっ、そういうことで』


ツーツーツー


本当あの人は自由な人だ。



「あ、電話終わりましたか?」


「あ、ええ、ええと……」


ここで僕のコミュ障が発動。


「お義父さんが言っていた、影助くんだよね?」


「あ、はいそうです。君は佳奈さんでいいかな?」


「うん!もう兄妹になるんだから、佳奈で呼び捨てでいいよ。」


「じゃあ佳奈も僕のこと影助って呼んで。」


妹だ!妹だ!と自分に言い聞かせながら話せば少しはコミュ障が軽減された。


「じゃあ影助。私の部屋には絶対にはいらないでね。」


「大丈夫。僕変態じゃないから。」


返す言葉が見つからなくて変なこと言ってしまった………



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