第6話 カレー屋の従業員のバカタレー
「なんで、糸織は僕の心が読めるんだ?」
「それは、、、、」
ゴクリ
「ずばり、勘なんです!」( ・´ー・`)ドヤァ
「なんじゃそりゃあ!」
理由になってねぇじゃねぇか、コイツ何かあるに違いない。
〜店員サイド〜
「551と、よし開いた」
店員は金庫の鍵を開けていた。その中からは、空気だけで目から涙の出てくる辛いの塊が入っていた。
(おいおい、店長こんなカレーものどこで集めたんだよ、こりゃ日本人なら本当に火を噴くね。いや、死ぬね)
「そいそいそい、」
店員はカレーにスパイスを入れていくが、その軽いリズム感とはかけ離れ、カレーはもう我々の知っているものとはかけ離れた重い色になっていた。アケー。
(ちょっと、トイレ、トイレ)
その場にダンディ店長がやって来た。
「どれどれ、上手く出来てるじゃないか。ここにいるだけで涙が出てくるぜ。さぶいぼがたってきた。」
ここで一発芸。
「いや、さぶいぼ超えて、鳥肌。いや、鳥肌超えて、ニワトリ。ピヨピヨ、ピヨピヨ。」
(いや、何してんだよ!面白くないわ!しかも、ピヨピヨはニワトリじゃなくてヒヨコだろ!)
そのシーンを少し離れた所にいた店員が見ていた。
「何してんすか、店長。ちゃんと働いてください。」
この時、店長は机の上に置いてあるカレーを見て疑問に思っていた。
(あのお客様、四人だったよね。なんで、六つあるの?)
「店長それですか?あちらの机のお客様が頼まれた甘いカレーですよ。私はシフトここまでなんで、お疲れ様でーす。」
「はーい。ってどれが辛いやつなん?」
(まぁ、ちょっとぐらいなら舐めても大丈夫かな?
ペロッ。これは、激辛唐辛子の味!)
「ギョぇぇぇぇぇぇ!」
バタンッ
何事かと店内がざわめき出す。その時、トイレに行っていた店員が帰ってきた。
「店長何寝てんすか?風邪引きますよ。あれ、これどれが辛いやつだっけ?まぁいっか、ちょっと食べたら辛いかどうか位食べたら気づくでしょ。苦情言ってきても謝りゃいいわけだし。」
必死に野上くん達はそれは違うと身振り手振りを加えていた。しかし、それも虚しく。
(あぁ、あの子ら店長が言ってた知り合いッスね。応援してくれてるんスね。グッジョブ!)
店員は野上くん達に、グッジョブで返してきた。
野上くん達はかなり焦っていたが、もう既にそれは、テーブルまで届いていた。
野上くんは理想のカノジョと付き合いたい!!〜ハーレムしたいわけじゃない〜 佐原さばく @sahharan
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