第4話

「素直じゃ生きられない」4


 俺は沼田佐智子にリードされながら初体験を済ませた。初めて見た女の人の裸は思ったよりも重くて思ったよりも硬くて思ったよりも美しかった。緊張していたが沼田佐智子さんのエロビデオ以上のテクニックで直ぐにイカされてしまって休憩を挟んで二回した。


 二人で毛布に包まってコーラを飲んでるとー。

「私ね…お父さんにイタズラされていて…無理矢理…私も一人になりたい」

「え?」

初体験の余韻に浸る間もなくとんでもない情報が入ってきた。だから、超絶テクニックの持ち主なのかと理解した。

「ごめんね…」

「いや、お父さんの事は殺してやりたいと思うけど…そのおかげで気持ちよかったのは本当だよ」

「一緒に殺してくれる?」

「それって犯罪じゃん」

「うん…酔っ払って帰ってくるといつも私の部屋に来て…触ってくる…アイツ…殺したい」

俺は殺すのはヤバいよなと思いながらも沼田佐智子さんの父親がムカついている。

「一緒にこのまま逃げようか?」

「え?」

「このままね!俺の住む寮で暮らそうか?三年くらいで結婚出来るでしょ?どう?」

沼田佐智子さんは俺に抱き付いた。力強く抱き付いてきたが沼田佐智子さんの腕が首の良い位置に入り変形チョークスリーパーになっている。俺はタップしたが沼田佐智子さんはタップの意味を解っていないのか全く離さない。俺は苦肉の策で沼田佐智子さんの股間をナデナデしてエロ開戦を始めた。


 再び行為を始めたー。

 俺は慣れていたー。


 服を着て二人でご飯を作った。

「瀬川佐智子かぁ」

沼田佐智子さんはニコニコして言った。

「え?」

「結婚したらね!私は瀬川になるでしょ?」

「あ!言ってなかった?俺は佐川になったんだよ」

「え?」

「母親が再婚したから瀬川から佐川になったの」

「…微妙に変わっただけ?」

「一文字ね!」

俺は佐智子にウィンクした。


つづく

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