変わってるけど当たり前になった毎日
放課後に私の机を見ると手紙が置いてあった。
勇気を出して置いた手紙はしっかりと読まれていたらしい。
「手紙の返事を書いてくれてありがとうございます。直接会うのは自分が人見知りだからこうして手紙でのやり取りしか出来ませんが、いつか直接会ってお話したいです」と書かれていた。
私はこの時シャイな人なんだなー程度にしか思っていなかった。
いつか会えることを願って顔も名前も知らない友達との会話を楽しみに私は誰もいない放課後の教室で、手紙の返事を私は書いた。
そこから毎日放課後に誰もいない放課後の教室に行って手紙を読んだり置いたりすることが当たり前になった。
手紙を読んでいる中で私は性別は分からないけど、部活に所属していて弓道部だということと休みの日は家でゲームをしていることが分かった。
好きな食べ物は明太子。
嫌いな食べ物は甘いもの。
うちの弓道部といえば人数が限られてくる。
でも私は見に行くことはなかった。
会ってみたいとは思ったけど、その人は人見知りだから待つことにした。
そんな時生活が続いて半年経つか経たないかというくらいだろうか?
「土曜日に一緒に出かけませんか?」という文が書かれていたのは。
私は教室に誰もいないことに感謝した。
なぜならとても間抜けな声が出たからである。
文通恋愛はアリですか?? 赤猫 @akaneko3779
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