第12話

教会に来た。

ミヨはかなり神妙な顔してる。

本当、この娘って信心深いな。

偶に思うんだけど、村人っぽさが無いんだよね。

もしかして良い所の出身だったりして。

なんてね!

無い無い。

そんなのずるいし、無いと思おう。


「鑑定お願いします〜」


銀貨を払う。


ルミ(女)

16歳

魔術士

力:16

体力:17

知力:13

速さ:19

魔力:21


スキル

魔力球(C)

魔力防御(D)

補助(D)

ふぁいあーぼーる(C)


ミヨ(女)

16歳

魔術士

力:15

体力:17

知力:18

速さ:18

魔力:20


スキル

魔力球(C)

魔力防御(C)

補助(D)

濃霧(C)


おお!

魔力上がってる。

うーんと。

7も一気に!

何気に私のふぁいあーぼーるの熟練度がCになってる。

ルンルン。

って、あれ?

体力が1落ちてる…


「ミヨ、ミヨ!」

「体力落ちてるの!」


「私もよ。もしかして、体力を犠牲にして魔力を得るのかも…」


がーん!

頑張って鍛えたのに。

…また鍛えるか。

でも、体力1で魔力7なら少しはお得?

ミヨは5しか上がってないから、いつも上がる訳じゃないのかな。


とりあえず、現状把握は出来た。

なんだかんだで、ここまで生き残ってるし順調なんじゃ無いだろうか?


迷宮は現在7階までしか攻略されていないらしい。

お姉ちゃんはもう、4階って言ってた。

さすがマイシスター。

攻略とかは考えてないけど、それなりに強くならないと貴族にも成れないだろうし。

程々に頑張ろう!

いのち大事に!


レベル2になったら、パーティー組めるかな?

今はミヨと二人だけど、ちゃんとした所に入れば、戦士も僧侶も盗賊も居る。

でも、あれよね。

ちょっとミヨとは離れたくないから、2人一緒にいられる所、探さないとな。


「ねえ、ルミ。魔力も上がったし、今ならゴブリンも魔力球×2でイケル気しない?」


「うんうん。ヤレる気がするよ。」


ちょっと試したくなっちゃうよね。

宿に戻って荷物を取ってきた。

ほんのちょ〜っとだけ迷宮入って試してみよう!

危なくなったら直ぐ退散。

こないだみたく後ろをとられないように周囲の警戒も怠らない。


居た。


「ゴブ2匹」


離れてる。

ここからなら、2回打てるよね…

やっちゃうか。

ミヨも目でそう言ってる。


「ふぁいあーぼーる」


「魔力球」


1匹仕留めた!

よっしゃあ。

もう一回。


「ふぁいあーぼーる」


「魔力球」


倒した。

私達2人だけでゴブ2匹。

やった。

確実に強くなってる。





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