S15 人体再錬成のお願い 4月16日
――白雨市 裏路地紅葉――
▶ラウラが小躍りをしながら連日のようにいる常連相手に司会をしていますね
ラウラ「さーてさてさて!!!これからお出しするのはぁぁぁあああ!!常連さんからの決戦ファン投票で一番人気の衣装で曜灯ちゃんが登場致します!!」
▶恥ずかしそうにベアミドリフにアメリカンホットパンツの曜灯が出てきます。その後、露出は控えめになった他の面々も常連の目の前に出てきます
曜灯「あの、これって短すぎませんか……?いえ、紐だけよりは全然……。そ、それでも……!」
澪和「えと、あう……。色々着てますけど、今日もちょっと、その……」
コガネ「一蓮托生です……。ご主人様が喜んでくれるならそれで……」
南雲「この前のよりはマシだけどお腹冷えない服にしない?暖かくなったと思ったらいきなり冷えたりするし」
羽生 「春にしては寒そうな服……」
幣原「は、はずかしい……。動きやすいけど怪我もしやすそう……」
空「こういう活発なものは着慣れませんが、姉様の足回りのラインが健康的で素敵な曲線を描いていますよ」
凛「いつもと違ったかわいいの方向性かな?いえーい、どうどうー?りんちゃんかわいいー?」
みあ「こういうのあんまり着ないけど、みあ結構似合うかも」
常連「みあちゃぁーーーん!こっち向いてくれーー!!!!」
「凛ちゃんもっと足開いてくれーーーー!!!!」
「あかりたん……」
ラウラ「ひかりちゃんなんですよねえ……。ということで今日も解散ですよ~。Twitterで告知しますから次回をお楽しみに~」
▶常連たちは帰っていきました
南雲「いつも思うけど、よくツイッターで告知できるよね……」
ラウラ「鍵アカですから。秘密の社交場ですよ」
灯風「ここまで毎回飛行機で来るやつもいるらしいからな……」
空「大変ありがたいですね。期待に応えれていればよいのですが」
幣原「それはさすがに目立ち過ぎるような気がします……」
凛「こわー……」
南雲「こういう生活に順応したら社会復帰できなくなりそう……」
テマリ「そういえばお兄様、結凪様から依頼書が」
灯風「あ?お前らも見るか?」
人体再錬成のお願い
依頼者 戸田結凪
ちょっと困ったことになってしまって……。
頼れそうな知り合いも今は出払ってしまっていて、白雨支部にお願いしたいのです。
依頼名がもう全て物語っちゃってるのですが、そういうことです。
いやほんと、どうして人間辞めることになっちゃったんだろうなあ……
幣原「不穏、かな……」
みあ「これ脚とか取られたりするやつ?」
空「真理の扉でしたっけ?」
南雲「身体持ってかれないよね?」
ラウラ「いえ、これは結凪さん特有の問題ですね……。淡路島に伊良原のカスの事務所がありますから、そこに向かいましょうか。夜からの営業はお休みですね」
灯風「曜灯ちゃん。店の札閉めてきてくれるか……。俺は車出してくる」
曜灯「はい……、任せてください」
――沼島 伊良原ラボ――
▶普通に乗り込んだ後、車ごとフェリーに乗り、伊良原ラボと書かれている建物に到着します。そこそこ大きい建物のようですね
幣原「物語だとありがちな立地かな」
凛「もはやトランクドライブがなつかしいかもしれない」
空「遠い昔のようですね」
羽生(研究所に妖怪なんていないのに……。どうして来ちゃったんだろ……)
灯風「毎回毎回完全に離島なんだよなあ。行きも帰りも遠いんだわ」
ラウラ「こちらですよ」
――沼島 伊良原ラボ:実験室――
▶大量にカプセルが立ち並んでいたり、ワープする装置のようなものが置かれています。部品のようなものも床に大量に並んでいますね
伊良原「よく来たな。結凪が呼んだのはお前達だったか」
▶伊良原はパパ、パパ、と呼ぶ小さい女の子4人くらいにしがみつかれてますね。少し疲れた顔をしています
みあ「この間ぶりでーす」
空「お邪魔します。お子さん、いらしたんですね。」
伊良原「こいつらは子供ではない。後父親でもない。カリス!レイン!クルル!サロペット!!あちらのお姉さんと遊んでなさい」
▶はーいと小さい女の子達はテマリやコガネの方にしがみつきに行きます。伊良原は奥の部屋に案内してくれるよ
ラウラ「相手は私達がしますから、ご主人様はあのカスの話を」
灯風「あいよ」
――沼島 伊良原ラボ:奥の部屋――
▶カプセルが1つしか置いていないほとんど何もない部屋です。カプセルには誰も入っていませんが、上からポトンと液体が空の肩に当たります
空「何もないとは言いませんが、何もない部屋ですね。あら?」
▶上を見ると、ボトボトと液体がうねりながら床に落ち、それが血のように身体を形成して見覚えのある姿になっていきます。結凪のようですね
▶全員 正気度判定
南雲凛澪和羽生みあ 失敗 正気度1、精神65ダメージ
凛「ん、どうしたのくーちゃ……ぎゃー!?」
羽生(ビクゥッ)
澪和「ひっ」
南雲「ホワァーッ!?」
幣原「う……。そういうのもできる……のですね……」
空「少し見ない間に……随分と……、柔軟になられましたね」
結凪「ごめんなさい……。やっぱりびっくりさせちゃいますよね」
みあ「むー……。皆もっと大人しい出てきかた、できないのかな」
伊良原「原因は妖怪特有のDNAの配列にある」
伊良原「妖怪というものは生来DNA配列が可変である。生命というものが誕生した時、その生命に置いて一番その概念影響を及ぼしやすいように自己的に可変し、後天的に姿を変える種族なのだ」
伊良原「結凪には実験で既に9種類の妖怪のDNAを注入し、身体影響に影響が及ぼされることを確認していた。そこの女郎蜘蛛の因子を新たに注入した結果、自我は崩壊しなかったが身体組成は崩壊した」
伊良原「これは人間であるという個体情報のDNA情報が妖怪の情報が足されすぎて制御できなくなったから起きているものと推察される。人間が人間であるというものを外観的に見て何処にあるかというものが概念情報で処理できなくなったのだろう」
南雲「え、じゃあ私のせい……?」
凛「こわー……ほんとにこわー……」
南雲「人間の器に妖怪詰め込み過ぎたって……こと?」
伊良原「その通りだ」
伊良原「思考実験の一環でもある。人間に妖怪の因子を足していき、何処までが一般的な概念として"まだ"人間として見做してもらえるか、というものだ。スワンプマン問題やテセウスの船などと言い換えても良い。この場合必要になってくるのは、その人間として見做してもらえる定義が何処からやってくるかだ」
伊良原「この実験の結果こうなるに至るまで、戸田結凪という生命体を認知している"人間"は俺だけだ。なのにも関わらず、身体組成が崩壊し人間であるということを外観的に見て処理出来なくなった。このことから、一般的な常識的における概念が俺以外のものからもたらされていたと推測できる」
南雲「ところで、再錬成って話からすると……その人間の器を定義し直すってことなのかな」
伊良原「人の話を最後まで聞けないのは概念形成の邪魔になるぞ。俺以外の場所で人間であるという概念情報が足りなくなり、見た目上は人間ではなくなったが精神的に結凪は人間の思考回路を持ち、人間の死生観を持ち、人間の常識に従って行動している。なのに人間ではないと概念上が判断した」
伊良原「これは"コウモリであるとはどのようなことか"というものと同じ哲学を孕んでいると俺は考える。還元的手法を持って概念が歩んでおらず、体験を客観的に帰属させることが出来るのは第三人称においてと同時に第一人称においてその帰属を理解することができるような主体だけだからだ」
伊良原「人間ではないと概念が判断するのであれば、逆に人間である概念情報を足してやれば良いのだ。お前は器の定義と簡単に言ってはいるが、そんなものどうやって定義すれば良い?定義したところで、器に概念情報が継ぎ足され、人間の身体とするには概念情報そのものあ影響がないものでしかない」
伊良原「ならば、逆説を通せばいい。人間である概念を形成する情報が外面的なものであるのならば、概念的に"人間ではない(でも一応同種族である)"という認識を持つ人間の概念情報を利用してやれば、人間性概念は内面的なものになり、形成しやすいものになる」
伊良原「そこでだ。お前達に冷笑サロンに生息しているツイフェミの思念を捕獲してきてもらいたい」
幣原「人間といえば、で思いつくような要素を足すのかなと思っていたんですが……。そうなるんですね……」
南雲「絶対面倒臭いやつだ……」
空「それは彼女に入れてもいいものなんでしょうか……?」
伊良原「ツイフェミの情報はこうだ。40代女性、結婚歴なし。男性経験はあるが交際半年以上なし。ADHDの症状があり、思い込みが激しい。男性に拒絶される経験の裏返しで、男性に対して激しい拒否反応を出している。先日、炎上案件の首謀者として情報開示請求をされ係争中だ」
凛「なまなましすぎる」
幣原「絶対めんどくさい……」
みあ「人生筒抜けですねー」
南雲(ちょ、ちょっと他人とは思えなくなってきた……)
伊良原「この間、界隈でバズったので本名や住所含めて筒抜けであり卒業写真の流出もあった。人間であるという概念情報が外側、別の人間からの概念影響が及んでいるので、こいつの思念を捕まえて加工を施すと人間であるという情報だけを抽出することが出来る」
空「加工して抽出という言葉で安心できます」
幣原「インターネットは相変わらず怖い……。思念を捕獲するというのは単に捕まえるだけじゃないということですか……?」
伊良原「やることは悪鬼に入り、殴り飛ばしてくるだけだ。殴り飛ばして大人しくなった後、この容器を開ければ良い」
南雲「わあ話がはやい」
▶伊良原は何か羊の角のようなものを凛に渡してきます
空「不思議なデザインですね」
羽生「あっ、いいなぁこれ」
伊良原「これは吸血鬼の始祖の角を開いて加工したものだ。概念を捕まえるのにちょうどいい」
伊良原「そいつがいる場所は神戸にある裁判所だ。そこでまあ見ればわかる赤い悪鬼があるだろうから、それに入れば良い。神戸は魑魅魍魎が渦巻いているから、それ以外に入っても責任は持てんぞ」
結凪「すいませんがお願いします……!」
空「赤ですか、緊張しますね」
みあ「任せてくださーい」
▶液体の結凪がうねうねと動いています。顔が定期的に液体なので流動的に崩れ落ち、内蔵が透けて見えるのでめちゃくちゃ怖いです
南雲「うっ……ちょ、ちょっと上に何か羽織った方がいいんじゃないかなあ」
みあ「ずり落ちちゃいそうだけどね」
幣原「服じゃなくて表皮が必要な人は初めてみたかな……」
凛「あんまり長く見ないほうがいいねぇ……」
灯風「相変わらず何言ってるかわかんねえな。ま、神戸の裁判所か。今日は近くのホテルに泊まる。部屋割りは適当に決めるから文句は言わないように。俺は1人で寝る」
澪和「あ、お願いします」
羽生「へ、部屋割り……!?」
空「あの、小蒔さん、部屋割り、ですが、私を!……私とでは、いけませんか?」
羽生「……いいよぉ」
凛「りんはくーちゃんと……。ありゃ……うん、くーちゃんが決めたならがまんがまん」
みあ「じゃあ澪和ちゃんはみあと一緒ね」
澪和「はい。今日も夜までお喋りしましょう!」
南雲「んじゃー私と幣原さんでいきますかー」
幣原「いいですよ。それでいきましょ」
凛「もしかしてりんあまっちゃった……?」
曜灯「それじゃあわたしと、一緒にどうですか?」
凛「あ、えっと……それじゃよろしくおねがいします……」
――兵庫県 神戸地方裁判所――
▶ホテルに泊まった次の日、めちゃくちゃ眠そうな灯風が裁判所まで送ってくれます。真っ赤な悪鬼が控室の辺りで出ていますね
凛「ひえー、ほんとにまっかっか……」
空「昨晩はよく眠れましたか?目が充血して目の前が赤く見える、なんてことはないでしょうか?」
灯風「寝れてねえんだよ。こいつら3人共寝室に入ってきたから追い出すのを4回はした」
ラウラ「えへ」
灯風「えへ、じゃねえんだよな。……にしても、お前らじゃ無理そうだな。ダンジョンすっ飛ばしてもらうか」
灯風「ラウラ!コガネ!テマリ!先に入ってクイズスフィンクスさんを召喚してこい」
コガネ「了解です」
テマリ「準備できましたら、連絡致します」
▶3人は先に入っていきました
羽生「えぇ……?」
空「意図的にできることなんですか?」
灯風「あの御方は固有結界を出すからな。固有結界に専有してもらって、ダンジョンを上書きセーブしてもらう」
みあ「あの人、人?呼ぼうと思って呼べるんですねー」
幣原「そんなチートみたいなことできるんですか。っていうか、そういうものなんですか」
灯風「本来は出来ないんだが……、まあそこは俺だから。――ちゃんとお祈りして行って来い」
凛「すごいねぇ」
幣原「お祈りもしばらくぶりです」
みあ「みあたちもお祈り無しで入れるようになるのかなあ」
――キャバクラ:比那名居――
▶中に入ると、スフィンクスを擬人化したような露出の多い女性が待っています。スタンドマイクを片手に蝶ネクタイをはためかせています。クローンスフィンクスのようですね
クローンスフィンクス「私はクローンスフィンクス!やはろやはろ!知恵の神のパチもんだよー♪ほしい知識を対価と共に教えてしんぜよう。私はクローンスフィンクス!!」
凛「でたぁ」
みあ「お久しぶりでーす」
羽生「今回はもう……、いいかな……」
南雲「自己主張が激しい……」
空「以前にもお会いしましたね。という事はこの後……」
クローンスフィンクス「ということで、ポチッとにゃ~」
▶羽生、幣原、みあ、曜灯が床の落とし穴に落ちていきます
羽生「ナンデッ……!!」
南雲「エーッ!?ちょ、ちょっと!?」
▶そうこうしていると、ガラス越しの向こう側に落ちていった人たちが座らされているのが見えます。お互いの声は聞こえないようですね
クローンスフィンクス「朝まで生スフィンクス!物事に対して、特定の文字から始まる単語を一致させよう!」
クローンスフィンクス「い から始まる赤い食べ物は?みたいな簡単な質問をします。それでお互いの答えが一致すればオッケー!一致させるペアはこっちで決めるね!」
南雲「一致って……ええーっ……」
幣原「普通に難しいかな……」
クローンスフィンクス「では第一問!こちらは、空さん、小蒔さん。お願いします!」
空「私ですか、困りましたね」
クローンスフィンクス「う から始まる美味しいものは?」
羽生「『うまい棒』しかないじゃん」
空「……うまい棒、でしたっけ」
クローンスフィンクス「そ、そんな……」
▶クローンスフィンクスの頭に金タライが落ちてきます
クローンスフィンクス「いたーい……」
空「誰と合ってたんでしょうか?好みに寄らずに美味しいものと言えばで選びましたが。よかった」
南雲(鰻じゃないんだ……)
羽生「目まわしてるのかわいいね……」
幣原「合うってすごいね……」
みあ「みあもおんなじ。美味しいものだしね」
クローンスフィンクス「ぐぐぐぐ……じゃあ次、第2問!!澪和ちゃん!みあちゃん!」
クローンスフィンクス「し から始まる行きたくない場所!」
澪和「職場、ですね……」
みあ「し、って難しくなあい??え、えっと、深海とか……」
▶回答者の頭に金タライが落ちてきます
60ダメージ
クローンスフィンクス「ふっふっふ……!これだよこれ!!!!」
澪和「うぅ……痛い……」
南雲(死体安置所しか浮かばなかった……。あれこれひょっとしてヤバいんじゃ……)
幣原「重そうな音が……」
みあ「いっったあい!ごめんね澪和ちゃん」
クローンスフィンクス「続いて第3問!花束ちゃん!遙香ちゃん!」
クローンスフィンクス「か で始まるお正月のイベントは?」
南雲「やさしい……やさしいやつ……!はぁーっ!か、『鏡開き』!『鏡開き』!これしかないでしょ!!!!」
幣原「イベントとは思えないけど……『鏡餅』かな」
▶回答者の頭に金タライが落ちてきます
60ダメージ
南雲「嘘でしょーっ!?」
凛「やーん……」
羽生(カチコミじゃないんだ……)
幣原「ぐぅ……。イベントって何をするのか浮かばなかったかな……」
羽生「鏡餅をたたいて割る鏡割りかなって、思ったんだけど。これ、お酒らしいね」
クローンスフィンクス「リベンジに成功してるね……!」
みあ「憂さ晴らしはんたーい。女の子に暴力はんたーい」
クローンスフィンクス「続いて第4問!凛ちゃん!曜灯ちゃん!よろしくね」
クローンスフィンクス「い から始まる学校にあるものは?」
凛「えー……うーん……。い、いす……」
曜灯「い、椅子でしょうか。他に思いつきませんでした……」
▶クローンスフィンクスの頭に金タライが落ちてきます
クローンスフィンクス「う、うぅ……」
凛「よ、よかったー……こわー……」
南雲(い、イジメ……)
曜灯「よ、よかった~」
クローンスフィンクス「さ、最後だからね!!」
クローンスフィンクス「さっき失敗した花束ちゃん!!!後小蒔ちゃん!!」
南雲「ヒィッ!?」
羽生「なんでよ!」
幣原「正解させたからじゃないかな……」
クローンスフィンクス「ま で始まる、人としてやってはいけないことは?」
南雲「……万引き!万引き!商売人としてこれはアウトだよ!絶対に!」
羽生「『万引き』!でも、私妖怪だけどね……」
▶クローンスフィンクスの頭に金タライが落ちてきます
クローンスフィンクス「う、うう……」
南雲「あぁああああーーーー!よかったァーッ!」
羽生「ざぁこ♡」
▶ガラスが開いて、お互いの声が聴こえるようになるよ
みあ「ごめんね澪和ちゃん、思いつかなかったや」
澪和「ううん、いいよ……」
凛「よかったー。でもやっぱりいすしかうかばなかったよねぇ、曜灯さん」
曜灯「そうですね、わたしも記憶がちょっと遠いので、合わせられてよかったです」
幣原「あのタライは今度敵に投げつける武器にしましょう……」
クローンスフィンクス「うわーーーーん!!!!」
クローンスフィンクス「パパ、パパ~~~~!!!」
▶上空からふわふわと風船に吊るされた正しくスフィンクスが降りてきます
スフィンクス「片身を泣かせたのは君たちかな?」
羽生「……勝手に泣いた」
みあ「みあたちも泣かされましたー」
凛「うーん」
南雲「一安心した矢先にまた……」
幣原「再放送?」
クイズスフィンクス「やあやあやあ。我が名はクイズスフィンクス。なぞかけをしよう。当然、正解すればご褒美があるぞ」
南雲「またやるのーっ!?」
クイズスフィンクス「1人2問まで。8問突破でクリアとしよう。全て数字が入る四字熟語だ」
1,○束○文
2,○方○方
3,○攫○金
4,○客○来
5,○転○倒
6,唯○無○
7,○○時中
8,○位○体
9,朝○暮○
10,再○再○
空「8番 三位一体ですね」
南雲「10、再三再四!」
凛「じゃあ9番、朝四暮三」
▶全員の頭に金タライが落ちてきます
90ダメージ
[みあ:田舎間畳][マミゾウ]
凛「ぎゃーっ!?記憶違い……りんちゃんやっぱりポンコツ……」
南雲「いだぁっ!?」
羽生「ったーぃ……」
みあ「いったあい!乙女に暴力はんたーい!」
幣原「重い……。さっきの比じゃないくらいかな……」
クイズスフィンクス「残念だったな。この先にいるのは強いぞ。心して進むが良い。気をつけてまた会おうぞ」
クローンスフィンクス「バイバーイ!」
▶クイズスフィンクスはクローンスフィンクスを背中に乗せると、地面に星型の魔法陣が現れ消えてしまいました
羽生(パパに助けてもらってご機嫌になるんだぁ……)
空「惜しいです姉様、次は100点取れますね」
澪和「いたた……、この先みたいですから気をつけていきましょう」
――難癖をつけよう!――
▶奥に進んでいくと、綺麗な控室に辿り着きます。ですが床は服や飲食物で散乱しており、その中央で雑にポテチを貪りながらスマホを握りしめている女性のような脂肪のような異形が座って?います
南雲「よっと……ああはなりたくないものだな」
幣原「反面教師としてこんなに素晴らしい教材もなかなかないかな……」
空「本当に人間の概念が抽出できるのでしょうか?不安になってきましたね」
羽生(将来的には私もああなる……。理想形を頭の中に叩き込んでおこう。そして遠征はこの仕事で最後にするんだ……)
「『女性を物として"消費"する差別表現広告が女性差別につながる』というより、
『女性差別が既に蔓延っているからエロ広告がその辺に貼られていてもなんの疑問も持たないし、なんなら擁護してしまう人が現れる』って感じよね。前者について「根拠あるデータを示せ!」とか全然筋が通ってない。女子たち、我慢しなくていいんだよ。皆んなでNOと言い続けよう」
「毎日『どれだけキモいこと言えるか選手権』でもやってんの?それ、誰が主催してるの?」
「インセルの『俺たちは女にいじめられてきた』みたいな共通認識本当よくわからん。行ってた学校だと男をいじめるのも女をいじめるのも男だったが……」
みあ「我慢できなかったからそうなっちゃったんですか~?それってみあ的にはNOでーす」
羽生(性別に捕われた人……。姿だけが理想形だね。あんな風にならないようにしよ……)
羽生「……帰りたい」
空「同感ですね」
凛「なんかやー……」
▶戦闘前行動 空 瓊音 ブレイジングインターセプト ローリングロッカ 小手すり上げ小手 上段足刀蹴り コンルシラル 鉄壁 ファーコート スターストローク パリィ かざぐるま トリッキーナイト 貫通ホーミング
▶戦闘前行動 幣原 お仕事モード(エレメントウィスプ、力の盾改、薬の知識、広き心、エーテル飲み薬、樽香、広域、ティアーズピース、ミケロマム、フィネス、ロストシルフィー、スタッフスリング、ダマスカスカス、デバフネイチャ、バリアブルプライス、ダイナミックプライス、フラジャイル、雲散、ライトニングニードル、蒼星、羊羹、早食い、ブレインフォース、達人の帯、裏アカ、スピアスロラー)
▶戦闘前行動 羽生 ゲシュペンスト ブッソール ムスケル ローリングロッカ コンルシラル デンコウエレカ オーディナルスケール ホープファインド 美宵 小夜 橙 レティ
▶戦闘前行動 南雲 南雲の毒女(強化装甲:フレキシブルソード、ルチアの錆×4、ブリッツホーネット、スーキーパー、テクスチャブロー、ウェヌス、導力遮断、メイプルソラリス、イスティドラール)バインドボイス[毒付与][麻痺付与]
▶戦闘前行動 みあ ヴァンビレント ヒーリング チザン茶 鉱山温泉
▶戦闘前行動 凛 癒しの風 コイノーニア ジャンヌ クロースト ロンガンブラビ 聖なる光 蒼星 雪華綺晶 ATフィールド
▶戦闘前行動 脂肪の塊
私も元々オタクだったけどクソクソミソジニストオタクが怖い(ターン開始時、性知識で判定を行わせる。失敗時スキップさせる)
[オタクから反転してフェミになったってなんでわからないんですかね?(特定のマスの地形効果を全て破壊して同じマスにサモンを召喚する)]
▶みあ 性知識
失敗 スキップ
▶南雲 性知識
失敗 スキップ
▶サモンフェミ エコーチェンバー(敵の戦闘前行動をコピーして明け渡す)[南雲の毒女]脂肪の塊
▶脂肪の塊 先鋭化(貫通。物理50ダメージ)幣原
▶全員回避判定[冷静な助言]
[大盾]空
成功
[ギャオオオオオオンン(攻撃が成立しなかった時、割り込む。全体に毒6d6と麻痺を付与する)]
[オトナ帝国を夢見た者達][プチシュヴァリエ]
[対抗呪文]
[乱入禁止]
[朱鷺子]
[同士ファンネル(攻撃が成立しなかった時、自分以外に追加行動の付与)]
[炯炯]
▶幣原 性知識
失敗[清良]スキップ
[ミソジニストは死ね(自動。敵全体の物防を-100する)]
▶凛 性知識
失敗 スキップ
[ミソジニストは死ね]
空「危ない上にしつこいですね。早く終わらせましょう」
幣原「うーん、わかんないよ……」
▶羽生 性知識[啓示]
ファンブル[性別変更:女]
[災い転じて福となす][てへぺろっ☆]
[エレメントボム:ルーミア]
[ひみつの小夜曲]
▶南雲
通常攻撃[呪い追加攻撃、漆桶×2、燦爛×2、トキシックブーケ(毒追加攻撃、麻痺追加攻撃、莎鶏)×2]
成功 11+7ダメージ
[シンクロ]脂肪の塊
[異常無視:呪い]
[発狂のエコーチェンバー(自分以外の対象が攻撃行動を受けた時、割り込む。自分の主動作を追加する)]
[炯炯]
[毒][鋼の意思]
[温泉イベントに行かれる担当達(鋼の意思を見た時発動する。全体に混成攻撃:陽1ダメージ)]
401ダメージ
[南雲:もこたんの羽]
[空:アムリェート、タリスマン]
[魔神剣・改]
[魔神剣[淀青嶺[尖(貫通、足刀蹴り/小手打ち、細流、キルストリーク、瀬音、瀬音、静寂、静寂)]]]
118ダメージ
[弧月斬[尖]]
228ダメージ
[月詠華]
322ダメージ
447ダメージ
[ワイルドダウン[淀青嶺]]
[携行食[牛乳、回復薬]]
[キトゥンズガーデン]
[夢想妙珠[恋の御札[瀬戸]、恋愛の御札[瀬戸]、願いの御札[垂水]、願望の御札[垂水]、影の御札[瀞]][ミリリラーチ、橄欖]]
[精霊の加護]
計1240ダメージ
[優しい意地悪で[瀬戸][いかさまメモリ][精霊の加護]
179ダメージ
[エレメントトラップ:ルーミア][精霊の加護]
34ダメージ
[オメガレクイエム]
[三日月の小瓶]
[休憩[シスタルト(ガーデンパズルミント、ヒノマート、柳浪、落椿、狂美人、シズフラット、イチゴーシス、リヤトレイン、ナナペックス、レタブリスマン、レフェクティオー)]
127+66回復
168+46回復
[リバースファイア]
[休憩[シスタルト]]
127+66回復
168+46回復
[休憩[シスタルト]]
127+66回復
168+46回復
[ウェルカムドロー]凛
▶凛 サンクチュアリ[柳浪、裂帛、シズフラット、イチゴーシス、レタブリスマン]
210回復
[ネフィリムスクライブ:願い]
115ダメージ
[いつくし花笑み]羽生
▶羽生 大妖精・青[スターサファイア、リリーブラック、チルノ][ラズルシャーチ][精霊の加護]
43ダメージ
[ニトロチャージ]
[夜に待つ]
22ダメージ
[明星ディスカバー:ローズハート]
6ダメージ
[リトルプリーステス]
70回復
[プラグインク]
[力の盾[デビルアーマー]]
[クロス召喚]
羽生「う……ん?あれ、何何々……?あ、あれ?」
▶両手で自分の身体中を触りまくります
空「それは、これは……!」
羽生「ちょっと空ちゃん……!ちょっと、ちょっとこっちみないで相手ちゃんと見ててね」
空「消えなさい、≪地衝斬・尖≫」
南雲「はっ!オマケの毒は届いたな!」
羽生(あ、あ~~~~~~~~~~なにこれちょっとなにこれ……。えぇ……?今戦闘中なんだけどちょっと)
羽生(ん~~~まぁこれはこれで……。どうせ引きこもり生活で嫌な思いすることもないし、いいか。生えたわけでもないし……)
羽生(いや~~~、でもちょっとうちの風呂入るとき気にしないと……。う~~~~~~~~~……。終わってからでいっか……)
羽生「ごめんごめん。何でもないよ。大丈夫」
▶オメガレクイエム 性知識
失敗 スキップ
[ミソジニストは死ね]
[毒][鋼の意思]
▶デビルアーマー 性知識
失敗 スキップ
[ミソジニストは死ね]
[毒][鋼の意思]
[温泉イベントに行かれる担当達]
[オトナ帝国を夢見た者達][プチシュヴァリエ]
[対抗呪文]
[乱入禁止][TASさんイライラタイム]
341ダメージ
[空:庇う[仁王立ち]]
[絆庇う:幣原]
[幣原:静音]デビルアーマー
[メイドシノ]
[三日月の小瓶]
[休憩[シスタルト]]
128+56回復
169+74回復
[リバースファイア]
[休憩[シスタルト]]
128+56回復
169+74回復
[休憩[シスタルト]]
128+56回復
169+74回復
[流星の儀式[ミストリナ、アンヌムツベ]][精霊の加護[淀青嶺]][輝きの剣]
545ダメージ
[エレメントボム:ルーミア]
[明星ディスカバー:ローズハート]
500ダメージ
南雲「毒が効かずとも残っているならやりようはある、ということだな!」
▶空 性知識
成功
▶空 エンジェルスナイプ リボルリオル 剛招ビート[炎穿陣]
武器罠[蜩式罠マニュアル、薙刀]
魔神剣[尖]
210ダメージ
305ダメージ
[夜に待つ[刹帝利]]
39ダメージ
443ダメージ
成功 539ダメージ
[弧月斬[尖]]
672ダメージ
[月詠華]
748ダメージ
886ダメージ
[ファイアトレサ]
[魔神剣[尖]]
959ダメージ
[弧月斬[尖]]
1110ダメージ
[月詠華]
1163ダメージ
1130ダメージ
[冬のひととき][アイスプリースト]
[流星の儀式[ミストリナ、アンヌムツベ]][精霊の加護]
280ダメージ
▶脂肪の塊は破裂してなんかよく見る女性のシルエットのようなものになりました
空「――≪地裂業炎陣≫。無理矢理押し切りましたね」
南雲「苦しい……苦しい戦いだったな……」
凛「はぁ……りん、またなんにもできなかった……。クイズも間違えちゃったし……ポンコツどころかガラクタだなぁ……」
羽生「終わったぁ……」
羽生(終わったんだけど……終わったらさっきの話に戻るんだよね……。うわぁ~えぇ……?今、今かぁ……)
凛「ええと……さっき渡されたこれあければいいんだっけ……?」
▶角の蓋を開けると、すごい勢いで吸収していきます
凛「うわお、すごい吸引力」
南雲「凄まじいな……。この角を持つ者が敵でなくて良かったというか……」
――沼島 伊良原ラボ――
▶昼頃、フェリーに再び乗ってから戻ってきます
伊良原「戻ってきたか。その角を渡せ」
凛「どーぞ」
▶伊良原がしがみつかれている6歳くらいの幼女7人ほどを引きずるようにして奥の部屋に引っ込んでいきます。しばらくして、結凪が普通の人間の見た目になって戻ってきます
南雲「……あれで振りほどかないあたりツンデレですよね」
ラウラ「昔からですよ」
空「まあ素敵」
結凪「皆さん、ありがとうございました!なんか久しぶりです。なんかついてないのって」
幣原「なんかついてないの……」
南雲「二足歩行に慣れると、蜘蛛の足って引っ掛けがちだったりとかあるよねえ」
空「特有の悩みですね」
伊良原「困ったら来るといい。人間が想像できる程度の物事であるのならば、概念が解決させてくれるだろう」
伊良原「灯風、お前もな」
灯風「うっす……」
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