S12.1 スピリチュアル妖怪陰謀論 3月12日

――郷宮市 宮文大:ギルド――


澪和「私、一人暮らししようかなって。お父さん、過保護すぎて……。収入もあるし、仕送りも出来るし、勉学も出来てるから独り立ちしてもいいかなあって」

澪和「そろそろ海夕ちゃん隠すの、限界を感じてて……」


凛「当然の心配ではあるんだけどねぇ」

羽生「……一人暮らし、がんばって」

幣原「中学生から独り暮らしは大変だと思うかな……」

みあ「中学生でも家借りられたらいいんだけどねえ。みんなで住むのも楽しそう!」

幣原「でも、集まれる場所が増えるのはいいことかな……。私のアパートの周り、どうも誰かがうろうろしているみたいで……」


シノブ「第88小隊の皆さん、本日は地区司令代表がお越しになってますよ。第88小隊と話がしたいと。お時間ある時に司令室の方へ」


澪和「取り敢えずその司令代表さんに会ってみましょうか。シノブさん、お願いします」

羽生「ゴー」


――郷宮市 宮文大:司令室――


▶エレベーターで更に落ちていき、一番下の階層に司令室があります。普段は鍵がかかっていますが、今日は開いているようですね

▶室内に入ると、くたびれた白衣を着た冴えないおじさんとお兄さんの中間のような無精髭の男性が待っています。ノーパソで仕事をしていたようですね


鵜戸「ああ、来たか……。僕は鵜戸うど。この九州地区の総司令をやってる冬泉の幹部だよ。初めまして第88小隊の皆」


澪和「幹部……にしてはなんか、疲れてますね」


鵜戸「そうだね。幹部になると休めると思ったらそうじゃなかったんだよ。まあ、僕だって今立場の怪しそうな第88小隊を呼んで尋問をしたいわけではないんだ」

鵜戸「君たちは、冷笑サロンという団体を知っているかな?」


羽生「……?」

幣原「はい……。危ない団体、ですよね……」

凛「あー、みんなと会うきっかけになった事件?だっけ」


鵜戸「冷笑サロンはTwitter発の新興宗教とされている。だが、実態は殆ど陰謀論者の集まりに近いんだ。だからYouTubeを介して、潜在的な信者はかなりいると目されてはいるよ」

鵜戸「話は変わるけど……、第88小隊は冬泉の人間以外を排斥する環境のことをどう思ってる?忌憚なく意見を聞かせてほしい」


澪和「特に。人間であろうと敵は敵ですし、化物であろうと味方は味方です」

羽生「ん……」

(自分が平穏に暮らせれば他はどうでも……。平穏のために邪魔者はすべて死をもって)

羽生「救済……?」

みあ「みんな話ができるんだから、もっと仲良くすればいいのになー、とおもいまーす」

幣原「同じ所属同士、もう少し気遣ってもいい、かなとは思っています」

幣原「もちろん、敵は敵ですが……」

凛「りんは元から人間あつかいされてないしわかんないや」


鵜戸「そうか……。そもそもの話をしないといけないね」

鵜戸「冬泉が『人間証明書』を発行するようになったのは理由がある。実際、3年前までは冬泉もここまで排他的ではなかったんだ」

鵜戸「第88小隊の羽生くんや、今はいないが南雲くんは。日頃相対する妖怪では希少種に相当する」

鵜戸「何が希少種かというと、人間に友好的な点だ。本来、というか化物と称される生存原理が科学に依っていない生物はほぼ全て、人間に何らかの干渉をすることでその存在を保っているからだ」

鵜戸「例外は妖精だよ。あの方々は人間がいなくても存在できるからね」

鵜戸「ここでポイントなのが、化物は人間に干渉をしないと存在を保てないところだ。――存在目的がそもそも、人間の敵対関係であったりすることが往々にして珍しくないんだ」

鵜戸「3年前、冬泉は友好関係を装った妖怪に地区壊滅を強いられてね。……東北支部が丸々閉鎖になったんだ。それで、人間証明書がない存在を一律で身内に入れないようにしたんだ」

鵜戸「これが紅葉なら『執行人』、皇なら『徴収者』という裏切り者の存在を処刑する仕組みがあるんだが、これはあちらの組織が取り敢えず妖怪などと友好関係を結ぶ組織だからあるものなんだ。冬泉にはそれがなかった」


鵜戸「話を戻そう。紅葉との合同調査の結果、冷笑サロンの親玉は妖怪であることがわかった」

鵜戸「親玉の妖怪は、ネサラゲサラを軸にして、ディープステートを中心にした陰謀論に藤袴のストレイを巻き込むことで実質的な説得力を出し想いの力を集めているんだ」

鵜戸「僕個人としては、人間に敵対する存在や悪鬼さえ潰してくれるのであれば何処に所属してもらっても構わない。――それは、共通の目的があるのでいずれ何処かで協力できる下地があるということだしね」

鵜戸「……話が長いのが僕の悪い癖なんだ。結論としては、冷笑サロンの支部の突撃を第3小隊と一緒にやってもらいたいんだ」


羽生(今こいつ化物って言った?)

凛「なるほどなぁ」


鵜戸「本家突撃は第3小隊にやってもらうから、君たちの役割は捨て駒ではなく後詰になる」


幣原「下命ですから、いつも通り仕事するだけ、かな……」

みあ「捨て駒に使われることもあるってことですねー。頑張りまーす」


鵜戸「そうではないんだが……。信頼がないのは承知の上だ。妖怪に洗脳されているのとほぼ同義だから、人間を殺さないといけない時もある。その時は第3小隊を呼んでくれ。トキワくん」


▶司令室に置かれていた壺が肉感を伴いつつ変形していき、このはちゃんの顔になり肉体が形成されていきます


トキワ「久しぶり我が友人達。お困りの時は僕を頼ってくれ」


羽生「うわこわ」


鵜戸「決行はこれからになる。第3小隊は既に突入しているから、トキワくんに案内してもらってほしい」


▶更に変形して元のシノブに少し似てる少年の見た目に戻ると、エレベーターのボタンを押します


トキワ「じゃあついてきてくれ」


羽生「じゃあねおじちゃん。……みんないこ」

澪和「失礼しました」


鵜戸「おじちゃん……」


――郷宮市 北東地区――


トキワ「この辺りかな。見て」


▶トキワが指を指した先に、地下への階段のようなものがあります。公園に紛れており、余程注意深く見ないとわからなさそうですね


トキワ「こっちの地下が第3小隊が突入した場所だよ。裏口を防がないといけないからこっちだね」


凛「ほほー、こーみょーにかくれてるねぇ」


▶トキワと一緒にかなり歩いて、ボロ小屋のような事務所があるのが見えます。小屋の入り口が黄色のオーラのようなもので明滅していますね


トキワ「見てくれ。もう悪鬼がここまで広がってる。戦闘が激しいんだね」

トキワ「第88小隊が対処できなかったり、人殺しを躊躇したいなら遠慮なく呼んでくれ。退路の確保は僕がしてるからずっとここにいるよ」


みあ「それじゃあ遠慮なくー」

凛「前者はえんりょなく頼りたいけど後者な事態にならないといいねぇ」

羽生「この黄色のオーラ、花粉じゃないよね」

澪和「いのちだいじに、で行きましょう」


――実験施設――


▶ボロ小屋の裏口から入ると、金塊のようなものが積まれた部屋です。初見は金塊に見えますが、よくよく見ると無駄に大きい蛆の死体を粗雑に積み重ねたもののようです。何やら甘い香りがしており、嗅いでいると思考力が落ちている感覚がします。

狂乱してると思われる、同じ服をした人間が何やら魔法陣を無理やり展開し腕だけが肥大化をしていますね。ゾンビものでしか見ない形容をしています


狂乱した信者「今の戦争が終わればルーブルは捨てられ、新たな時代が入りネサラゲサラにより真実に目覚めたものだけが新たな分配者となるのだ!」

狂乱した術者「アライアンスからの司令が入り、本土はDSから浄化されDSマフィアの拠点は全て潰さないといけないのだ!冬泉コーポレーションというDSの傀儡から日本は脱却しないといけない!!」


羽生「……わかる」

弥上「すごい」

みあ「なんもわかんなーい」

凛「まさにオカルトカルト物語のワンシーンだぁ」


狂乱した信者「秋月このはの配信を見よ!教祖たる彼女の配信には全てが説明されている!我々にしか気づけないように隠蔽されている真実を見抜けないと新世界には至れないのだ!」


羽生「……何言ってんだろ」

幣原「話を聞くだけ、たぶん無駄だと思うかな」

みあ「みあもこのはちゃんの配信見たことあるけど、そんな風に見たことなかったなあ。ちょっと気になるかも」


狂乱した信者「女郎花のジャンヌを崇めよ!!!」

狂乱した術者「女郎花のジャンヌを崇めよ!!!」


▶戦闘前行動 幣原 尖った石2個拾う 

お仕事モード(エレメントウィスプ、力の盾改、薬の知識、広域、ティアーズピース、ミケロマム、応急薬、樽香、広き心、エーテル飲み薬、ダマスカスカス、ライトニングニードル、雲散、恋草、心妻、石投げ、スタッフスリング、デバフネイチャ、バリアブルプライス、フラジャイル、蒼星)

▶戦闘前行動 羽生 ゲシュペンスト ブッソール ホープファインド 美宵 小夜 橙 レティ

▶戦闘前行動 凛 癒しの風 コイノーニア ジャンヌ クロースト サンカイメヒメカ ロンガンブラビ 聖なる光 蒼星 雪華綺晶

▶戦闘前行動 みあ サンカイメヒメカ チザン茶

▶戦闘前行動 狂乱した信者 アタックバリア(SAB30。ダメージ8分の1。魔法2、状態異常2、属性1) 暴走する肉体(物理攻撃を受けると行動数を追加する)

▶戦闘前行動 狂乱した術者 ウィザードバリア(SAB30。ダメージ8分の1。物理2、状態異常2、属性1) 暴走する魔力(魔法攻撃を受けると行動数を追加する)


▶みあ 休憩[ガーデンパズルミント、ヒノマート、柳浪、落椿、狂美人、シズフラット、イチゴーシス、ヴァンビレント]

 60+51回復

 74+61回復


▶狂乱した信者 

甘い香りの発狂(全体に毒(12d10)火傷、混乱)

墓地からの帰還(任意の地形効果をサモン狂乱に変更する)

[幣原:免疫]失敗


▶狂乱した術者 

甘い香りの伝播(既に罹っている敵状態異常をコピーして2倍にする)

墓地からの帰還 

ストレートレーザー(一番遠くの敵に魔法願い10d9+25。4回)みあ

 65ダメージ×4

[みあ:薄い本8個]


▶サモン狂乱 

呻き声の爆発(自分を起点に0mに物理10d12ダメージ。防御不可。消滅する)

 57ダメージ

[ミッシェルからの伝言]

[毒]計131ダメージ

[幣原:田舎間畳[畳替し]]


▶サモン狂術

呻き声の暴発(自分を起点に0mに魔法10d12ダメージ。防御不可。消滅する)

 85ダメージ

[ミッシェルからの伝言]

[毒]計135ダメージ

[幣原:薄い本2個、厚い薄い本]

[聖狼の息吹]

[ネクロブライト]

[ローポジション]

[毒]計149ダメージ

[みあ:田舎間畳[畳替し]]

[マミゾウ]

[毒]

[混乱]スキップ

[毒]計130ダメージ


[混乱]成功

▶幣原 力の盾[デビルアーマー]みあ

 21回復

[毒]計150ダメージ

[オンリーイベントカタログ]


▶デビルアーマー ギガヒール 幣原

 324回復


[遠隔ミスト(毒9d9をばらまいてサモンを消滅させる)]

[混乱]成功

▶凛 

ミスティリオン[キュア[リストーロ]]

サンクチュアリ[柳浪・裂帛・シズフラット・イチゴーシス・レタブリスマン]

 232回復

[オーロラ[キュア[リストーロ]]]

[クロス裂旋]

[オトナ帝国を夢見た者達[プチシュヴァリエ]]

[乱入禁止]

[ロンガンブラビ:マジックコート]

[ネクロブライト]


幣原「く、苦しい……」

凛「うー……ふらふら~……っとしてる場合じゃない、回復回復……!」


[遠隔ミスト]

[オトナ帝国を夢見た者達[プチシュヴァリエ]]

[乱入禁止]

[朱鷺子]

▶羽生 大妖精[リリーホワイト、エタニティラルバ、チルノ]

[エレメントボム:ルーミア]

[美宵:大妖精[リリーホワイト、エタニティラルバ、チルノ]]

[小夜:大妖精[リリーホワイト、エタニティラルバ、チルノ]]

 23ダメージ

 27ダメージ

 25ダメージ

[毒]計318ダメージ


▶みあ マクロコスモス

 休憩[ガーデンパズルミント、ヒノマート、柳浪、落椿、狂美人、シズフラット、イチゴーシス、ヴァンビレント、リバースファイア]

 66+51回復

 92+59回復

[リバースファイア]

 77+62回復


▶狂乱した信者 

甘い香りの発狂

墓地からの帰還

八卦掌(願い物理8回。9d9+25)羽生

[幣原:免疫]成功

▶羽生 回避判定

 放棄 計520ダメージ

[痛がる陰謀論(ダメージを与えれた時、自分もその攻撃を1回受けたものとする。SABを10削る)]

[暴走する肉体]


▶狂乱した信者 

甘い香りの発狂

墓地からの帰還

八卦掌 デビルアーマー

▶デビルアーマー 回避判定

 失敗 計444ダメージ

[幣原:免疫]成功


▶狂乱した術者 

甘い香りの伝播

墓地からの帰還

ストレートレーザー 幣原

 計316ダメージ

[痛がる陰謀論]

[暴走する魔力]


▶狂乱した術者 

甘い香りの伝播

墓地からの帰還

ストレートレーザー みあ

 計320ダメージ


▶サモン狂乱×2 

呻き声の爆発

 55ダメージ

 55ダメージ

[みあ:田舎間畳、スライド式携帯電話]


▶サモン狂術×2

呻き声の暴発

 88ダメージ

 88ダメージ

[みあ:スライド式携帯電話、ティアズカタログ、オンリーイベントカタログ]

[羽生:折りたたみ式携帯電話]


▶幣原 デリバリー[暗影の御札、影の御札]リトルスターズ[燃える水]

 道具速度[尖った石、レジスター]スピード[尖った石、レジスター]

 火の御札 時の御札[五百重波]恋の御札[瀬戸]暗影の御札 影の御札

 夢想妙珠[恋の御札[瀬戸]ローズピンクアミュレット

 回復薬 高い牛乳

 落とし穴[トリオンの落とし穴]

[ローポジション]

[混乱]スキップ

 84ダメージ

 85ダメージ

 28×5ダメージ

 82ダメージ

[ケロマ]48回復

[起爆装置×2]

 89ダメージ

 148ダメージ


▶タイムカード ローズピンクアミュレット[精霊の加護×2]

 95ダメージ

[置き土産の墓場への誘惑(影魔。術者死亡時サモンがあった地点から5m範囲に12d12)]

 95ダメージ

[幣原:身バレ防止][凛:星へ至る棺][みあ:薄い本]

[置き土産の墓場への誘惑]

 108ダメージ

[幣原:身バレ防止][凛:星へ至る棺][みあ:薄い本、田舎間畳]

[羽生:黒苺の板][マミゾウ]

[忠義のアイアン]

[混乱]スキップ

[ローポジション]

[混乱]スキップ

▶幣原 チームワーク

[恋草]

 ストック2獲得

▶羽生 致命傷判定

 ストック消費

▶死に際になっても呻く狂信者を叩きのめし、懲りずに足を掴んでくる腕を蹴り飛ばして退路を確保します。


澪和「目の前の障害は突破しました!撤退しますよ!」

羽生「あたしって、ほんとばか……」


――郷宮市 北東地区――


▶それ以降の人間と化物の狭間のような存在を食い止めていると、そのうち悪鬼が消え去りボロ小屋の入り口に戻ってきていました


トキワ「お疲れ様。第3小隊からも作戦成功報告が来てるよ」


みあ「それは何よりで」

凛「うーん、実に厄介な敵だった……」

幣原「苦しかったかな……」

羽生「とても苦しい」

澪和「ああいう搦手は苦手ですね」


トキワ「冷笑サロンはああいう夜叉適性のない人間を、[目覚めし]人間として扱い、ああやって無理やり夜叉覚醒を促してるんだ。冬泉だけじゃなく、苞星含めても組織の天敵になる」

トキワ「せっかく悪鬼を消しても本人が出すならやる気なくしちゃうよね……」


みあ「あの人達何言ってるかよくわかんなかったし、取り憑かれてるみたいで可哀想だね」

凛「ほとんどなにもできなかったしくーちゃんになぐさめてもらお……」

羽生「おじちゃんに報告して今日は終わりかな」


トキワ「明日も頼むよ。ちょっと遠出するから早起きも頼むね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る