S3 息子のサポート 10月16日
――郷宮市 宮文大:ギルド――
シノブ「こんにちは第88小隊の皆様。新しい依頼が来ていますよ」
澪和「うーん……。欲しいお洋服とか買えるのって幸せだなあって思うんだけど、最近お父さんに自分を大事にしろよって怒られたんだよね」
みあ「説明するの難しいよね~。みあは好きにしてるけど」
澪和「お父さんに心配かけない為にもあんまり怪我しないやつがいいなあ……」
幣原「もしものときは、洋服は直せるからいつでも言ってね。たぶんそういうことじゃないとは思うけど……」
澪和「それで、今日はどれを選ぶの?」
羽生「なんだっていい。君たち、好きに選んでいいよ」
空「わからないのなら、オススメを聞いてみてはいかがでしょうか。適当なものを選んでくださると思いますよ」
みあ「ん~、じゃあシノブさんのやつ。人が多ければその分危なさ減るだろうし」
息子のサポート
依頼主 シノブ
私の息子と一緒に任務に行ってほしいのです。
息子はちょっと、優秀なのですが協調性に欠けていましてチームを組めないのです。
任務の内容は皇からやってくる人に聞いてもらえると助かります。詳細は私も知らされていません。
集合場所はアイリスシティの2Fにある、黄金の夢です。息子のこと、よろしくお願いします。
幣原「私もそれでいいと思うよ。――それで、依頼ってこれ……?」
澪和「やっぱりシノブさん、子供いたんだ……」
シノブ「あら……。私の依頼を受けてくれるんですか」
シノブ「じゃあ、詳細を説明しますね」
シノブ「私には子供が2人いるんですよ。鹿狩瀬くんが言ってたし、知ってると思うんですけどね。でも、その私の子供達ってあまりその……人見知りするんですよ」
シノブ「夜叉としては優秀だし、調略にも使いやすい人材に育ってはくれたんですけど。それでもその人見知りは治りようがなくって。一緒にお仕事してくれる人を募集してたんです」
凛「ふたり……ほえー」
みあ「なるほどね~。ちなみに何歳くらいなの?」
シノブ「3歳くらいですかね?多分それくらいだと思います」
幣原「3歳……?」
みあ「多分……?」
空 「人間、なんですよね?もう夜叉として働いていらっしゃるのですか?」
シノブ「ええ。去年から。ジャンルとしては人間になるとは思いますよ。妖怪共の鼻も誤魔化せますし」
凛「こわー……」
幣原「──ジャンル、ですか。ますます不思議の香りがします……」
シノブ「今呼びますから、奥の控室で待っててください」
――宮文大 ギルド:控室――
▶しばらく大人しく上質にソファーに座って待っていると、ガチャって音がして小さい女の子が入ってきます。君たちは見たことがありました。秋月このはそのものですね
このは「こんにちは。シノブの娘のこのはです」
みあ「あれ?このはちゃん?」
空「こんにちは、空です。まさかこのような形でお会いすることになるとは、思っていませんでしたよ」
凛「こんにちはー……?あれ、どっかでみたことあるようなー……?」
羽生「ん……。こんにちは」
このは「ごめんウソウソ。お母さんから何も聞いてないんだ」
▶そう言ってこのはちゃんの身体がめくれるように崩れていきます。肉の塊になったこのはちゃんの頭から腰辺りまでの皮を腰にぶら下げながら、少年が顔を覗かせます。どことなくシノブに似ている気がしますね
▶全員正気度判定
空以外失敗
[幣原、羽生:現実逃避][みあ:自傷行為][凛:挙動不審][澪和:変態化]
みあ「痛みで正気を保つってやつ、ほんとに効くんだねぇ……」
幣原「これが人間なんてありえないありえない……。これは夢、絶対夢だよ……」
羽生「……明日の天気、晴れだといいな」
凛「うええ、何アレー……。やー……」
澪和「あ、あぅあぅ……」
みあ「あー!腕から血でてきた。やりすぎたーーー」
澪和「みあちゃんの血、舐めてあげるね……」
みあ 「わ、いいっていいって。病気になっちゃうよ」
空「まあ阿鼻叫喚、少し刺激の強いドッキリのようでしたね」
トキワ「ああ驚かせてごめんよ。僕はトキワ。主な仕事はこういう皮かぶってスパイの真似事をしてる感じだよ」
▶そう言って、眼球の部分が存在しないこのはちゃんの目の部分から指を出したり引いたりさせてますね
みあ「というかこれで人見知りって嘘じゃない?協調性ってほうが8割位でしょ!」
空「本来ならば、姉様を傷つけたのであれば相応の罰が下るべきなのですが……今回は逆に褒めてさしあげますよ」
トキワ「まあまあ。仕事柄あんまり友人ができなくてね。これでもちょっとびっくりするサプライズを用意したんだ」
みあ「悪趣味ー」
トキワ「仕事内容はしっているかい?皇と物品補給の調整の仕事さ。君たちは人権持ってるんだっけ?ないなら自分を売るのも選択肢に入ってくるよ」
空「調整ですか。具体的には何をすればよろしいのですか?」
トキワ「既存のアンドロイドの輸出調整さ。アンドロイドクローン戦争に加え、岡山の紅葉のカス共の騒ぎで生産量が足りないんだよ。君たちの御主人様が君たちをとっとと輸出して生産ライン再開しないってのもでかいけどね」
▶そう言うと、肉の擦れる音、ラバースーツのような音がミチミチと鳴りながらこのはちゃんの皮を被ります
このは「じゃあ行きましょう、皆さん」
幣原「早く早く仕事しないと……あっ早く仕事終われば整理も掃除できるいいな早く仕事しないと」
みあ「そんなに人権人権言われる割に、みんな結構あっさり取れるよね人権。売ったら高いのかな」
――郷宮市 アイリスシティ:黄金の夢―
▶このはちゃんに連れられてショッピングモールに連れてこられ、喫茶店に座らされます
羽生「っは!ここは……?」
幣原「はっ……私はあそこで何を……?」
澪和「恥ずかしいことしちゃった……」
空「皆様お目覚めですか?姉様はゆっくりで構いませんからね」
みあ「正気に戻るときってそんなに漫画みたいに戻るんだね」
このは「あの人達が特別ですよ。何ならこの皮被ってみます?生温くて気持ちいいですよ」
幣原「いや、もういいです……。あ、そういえば、このはちゃん、とお呼びしたほうがいいんですか?」
このは「まああんまり意味ないけどね。そうしてくれると嬉しいかな」
凛「うー……くーちゃーん……。あの人もやっぱりこわーい……」
空「敵ではないのであれば慣れていくしかありませんね。ゆっくりで、ゆっくりでかまいませんよ姉様。警戒する姉様も愛らしくて素敵です」
▶少しの間談笑していると、急に羽生は足首を掴まれたような感覚がします
▶羽生 精神抵抗
失敗 精神13ダメージ
羽生「わっ!わわ……」
▶カンカン帽に三編み、片眼鏡のくっそ怪しい男性がニタニタと近づいてきます
男「やあやあやあ。少しの素敵なサプライズ、お気に召してくれたかな?」
羽生「お前……」
このは「ははは。小粋でいいと思いますよ氷取沢さん。わざわざご足労いただきありがとうございます」
氷取沢「やはりそう思うか?やはり初対面の人間にはこうして友好的アピールをするのが筋というものよ」
空「第一印象は大事ですからね。記憶に残ると思いますよ」
幣原 「私はひとまず普通に出てきてほしいですよ……」
みあ「趣味わるーい」
氷取沢「それで?今回の目的は何かね?そこの撫子型をついに売ってくれる気になってくれたか?」
このは「まさかまさか。あのロリコン偏屈おっさんが大事にしてるオナホを売ってくれるわけがないじゃないですか。――今回は一応手駒としての仕事らしいですよ」
氷取沢「最近はロリコンが増えて良くない。ロリコンランドやアリスクラブでも読んでおけばいいものを」
このは「今回はあの戦争における一時的な供給停止でねえ。今後、少しの間生体部品を仕入れるのは難しくなりそうで」
氷取沢「やはりか。紅葉の偽善者共が破壊活動に勤しんでいるからな。未来が見えてない」
氷取沢「だが、それではいと言っては商人は廃業になってしまうんだよ。せめて、そちらの撫子型か生体部品くらいは仕入れてくれないか?」
このは「聞いたかい?生体部品を持ってくるのが今回の依頼だよ。僕の皮をあげてもいいんだが、生憎これは特注でね」
みあ「これ思ったより闇取引?みあたちなんもわかってないけど着いてきただけ?」
羽生「『普通の取引』だよ」
凛「りんたち、こんなポンコツポンコツ言われてるのにじゅよーあるのかなぁ」
空「生体部品ですか……。少し気になっていたのですが、あの戦争というのはなんなのでしょうか?先ほどもアンドロイドクローン戦争という事も仰っていたようですが」
このは「僕もあんまり知らないんだ。それは別の人に聞いてくれれば教えてくれると思うよ」
氷取沢「また初心者を使ってるのか。冬泉は相変わらず人使いが荒そうだ。――生体部品というのは、要するに生死を問わず人間だ。誘拐なり殺人なりで攫って来てくれ。出来れば女児が望ましい。幼女には無限の可能性が宿ってるとか言うのが皇の教義でね」
幣原「とにかく部品を持ってくればいいよ、ということですね。よし、がんばる。……ん? 人間?」
空「まあ、大変、教えに背いてしまいますよ姉様」
みあ「そっちもロリコン集団じゃん」
氷取沢「幼女を神聖視してるのは何も冬泉だけではないということだ。期限は夕方。5時間くらいか……。私は公民館のフリーマーケットに出展しているから、フリーマーケットが終わる頃、駐車場の車の前に持ってきてくれ」
このは「わかった。仕事が遂行できない場合はそこの撫子型を1匹持っていってくれて構わない」
羽生「女児じゃなくても怒らないでよね」
氷取沢「それでよい。契約は遵守してくれよ」
▶そう言って、氷取沢は去っていきました
このは「――ということだ。生体部品になりそうなやつをなんか見繕ってきてくれ。手段は問わないよ」
凛「ちょっとちょっとちょっとー!?どう進んでもりんたちにいいことないじゃーん!」
羽生「生体部品……。ロボットなんて、期待できるね。何かの模倣ロボットって可能性も捨てきれないし、妖怪モチーフなんてことも……」
みあ「というかやる感じになってるけど、今度はほんとに法律違反なんだね。やる気でないなあ~」
空「ならみあ様の生体部品をいくつかいただければ比較的穏便に済みますね」
みあ「髪の毛一本ならいいよ」
幣原「給金もらう立場ですものね……。拒否は難しいんでしょうけど……、持ってくるものの単位は人じゃなくてもいいんですか……?」
このは「人だよ。それを使ってアンドロイドやクローンを生成するからね。今の技術だと髪の毛程度じゃ素材が足りないんだ」
このは「じゃあ頼んだよ。場所は公民館らしいから、よろしくね」
▶そう言って、トキワは喫茶店の料金を支払って先に出ていきました
空「行ってしまいました。いつもはどのように仕入れているのかを参考までに聞いておきたかったのですが、仕方ありませんね」
みあ「え、それってみあの髪で素材が足りてたらみあのクローンができてたってこと?それはちょっとやだなあ」
空「ではまず、手配の仕方を知っていそうな方に聞きに行くのはいかがでしょうか?そうですね……まさにロボットの責任者とか」
凛「くーちゃん冴えてるねー」
幣原「そういえば近くにいたね……」
澪和「じゃあ深角さんに会いに行こうか」
――郷宮市 宮文大:研究室――
▶深角は君たちが戻ってくるのを見ると、凄くイライラしてそうな顔を抑え込んだような顔をします
深角「どうした?そこのポンコツゴミ共が何か粗相でもしたかね?本当に粗相をしたのであるならば、遠慮なく殴っても構わないからな」
羽生「なに機嫌悪くしてるのかな。普通に聞いてほしいんだけど」
凛「りんたち外で待ってればよかったねー」
空「とても信用していただいているようで安心いたしました。今回の依頼について少し聞きたいことがございまして」
みあ「なんかあってもしないけどね。聞きたいことがあって、凛ちゃんたちってどうやって出来てるの?」
深角「何、そんなことか。上から提供された生体部品を使ってクローンを生成途中に既存のパーツを使ってこねくり回せば出来る」
空「やはりというところですが、ご自身に素材を用意なさっているわけではないのですね。安心いたしました」
深角「少し前までは自分で優良な素材を取りに行ってはいたがな」
空「まあ不穏。ですが好都合ですね、今回はその素材の集め方を教えて頂こうと立ち寄らせていただきました」
深角「お前の身体を差し出せばそれで終いだ」
凛 「ポンコツだから質がわるいとかじゃないんだ。ダメだしヤダけど」
みあ「やっぱそうなっちゃうんだねぇ。じゃあその素材を持ってきてくれる人って会えたりしますかー?」
深角「今は昔と比べて人権に厳しくなったからな。皐月なりの偉いやつじゃないと生産ルートなど知らんだろう。現に私はどこから持ってきてるかは知らない。許可を取りに行ったら運ばれてるからな」
羽生「皐月……、そんな人うちに居たっけ?」
幣原「うーん。偉いやつかぁ……、この街にいるのです……?」
深角「いるわけ無いだろう。冬泉の社長だぞ……はぁ」
深角「出てった出てった。私はこんなくだらない話をしたくて休憩をしているわけではない」
▶追い出されるように、外に出されてしまいます
羽生「んー。皐月って人に直凸する?会えないなんて言われてないし」
幣原「できれば攫うようなことはしたくないかな。となると、まず話を聞かないといけないよね……」
みあ「じゃあ第三勢力行ってみる?月奈ちゃんとか」
澪和「月奈ちゃんかあ。どこにいるって言ってたっけ……?」
凛 「なんか扉をつなげてるーって言ってたような言ってなかったような」
みあ「紅葉の中だよね。レッツゴー!」
――郷宮市 郷宮市部紅葉:奥の部屋――
▶彼シャツ姿で接客をしていた日之影は、奥の部屋に通してくれます。要件を聞くと凄く渋い顔をしますね
空「そういう反応に、なりますよね」
みあ「そんな顔されても。みあたちだって嫌だけど」
日之影「揃いも揃ってちゃんと話も聞けないのか冬泉のやつらは」
日之影「わざわざ七五三掛さんがメモまでおいて住所書いて頂いてたのに誰も覚えてないのか?アンドロイドがポンコツなのは知ってたが、人間もポンコツとは知らなかったよ。よく大学入れたね」
羽生「……言われてるよ」
日之影「てめえがもっと喋ってたら情報の流通も早かったんじゃないのか?生体部品を探せっていう内容は聞かなかったことにしてやるから、神影さんに脳天貫かれる前に紅葉から去るといい」
空「お心遣い感謝いたします」
みあ「間違えちゃった。アパートだったね、今度こそレッツゴー」
羽生「ふぅ……。疲れちゃった。ちょっと休憩していいかな……?」
▶羽生 高い牛乳
――郷宮市 南西地域:アパート――
▶幣原の家のお隣のようですね
幣原「えっ、ここ? うちのお隣じゃない……」
空「どう見てもアパートの空き家ですからね。龍脈で繋がっているそうですよ」
澪和「あんまり意味わかってない……」
みあ「おなじくー。まあどこでもドアって感じだよね?たぶん」
――月奈の研究所――
▶中に入ると真っ白の研究室のような場所ですね。扉が何個も並んでいる通路で、突き当りには見えにくいですが赤黒い液体のようなものが水たまりのようになっている気がします。しばらく見ていると椊田が一番手前の扉を開けて案内してくれました
月奈「いらっしゃ~い。月奈に何かご用?」
みあ「おじゃましまーす。単刀直入で言うね、女の子さらって生体パーツもってこいって言われてるんだけど、なにか代わりになりそうなものってある?」
月奈「うーん……。ちょっとまってて」
▶月奈はたっと立ち上がると、とととっと出ていきました
椊田「あのクソガキにそんなこと聞いてよかったのか?」
空「本当によろしかったのですか?みあさん。てっきり、皐月様とのコネクションを取りに来たのかと思っていましたが」
澪和「そもそもだけど、皐月さんって人いないって言ってたよ?」
幣原「正直、全然アテがないですから……。お話だけでもと思ったんですけどね……」
みあ「みあたち攫うのも殺人もしたくないし、月奈ちゃんのことあんまり知らないもん。そんなにヤバかった?」
椊田「まあ見ればわかるさ」
空「先ほどの日之影さんの反応をみれば、紅葉の方にそのような内容は好ましくないと思われましたが」
みあ「だから代わりがあればなーって。あるかわかんないけど」
月奈「これでいい?」
▶月奈がとととっと戻ってくると、右手に頭だけの死体を持って来ていますね。腐敗が進んでいるのか、少し顔が崩れて骨が見えており腐臭も凄まじいですね
▶全員正気度判定
空澪和以外失敗
[羽生:被害妄想][みあ:過小妄想][凛:アイテム消費]
月奈「あれ~?おじさんがこないだ初対面の人がいる時は小粋なジョークがいいよって教えてもらったんだけど。やっぱ雑魚の死体程度じゃダメ?」
空「第一印象は大事ですからね」
羽生「その頭、今から私たちもそうなるって暗に伝えてる……?」
月奈「遅かれ早かれね。見てて♡」
▶月奈は雑に頭をポイっと機械の中に放り込むと、プレス機のようなものでぐしゃっと砕きます。骨の砕ける音と、血で機械の中が真っ赤に染まります。そのうち、金属のようなものになって機械から出てきます。大きさはスマホバッテリーくらいの大きさですね
羽生「ちょっと気分悪くなっちゃった……。帰ってもいいかな。でも依頼受けちゃってるしな……」
月奈「これ。これを使って武器とか作ってるんだよ♡
幣原「音がとても生々しいですね……。今日の夢見も夕食も、心地よくはなさそうかも……」
月奈「ゴミならいっぱいそのへんに落ちてるから、拾って持って帰ってもいいけど……。普通に新鮮なやつ欲しいなら人権ない子の頭かち割ればいいんじゃない?そっちのほうが楽だよ?」
月奈「これなら犯罪じゃないし、お仕事も1個減るしで紅葉も冬泉も一挙両得。なんてね」
空「大変寛大でいらっしゃいますね。人権の無い方ですか……、そうなってくると人間の生体部品、ということにはならないのではないでしょうか?」
月奈「別に君たちみたいな愛玩用の玩具でも一応人間だし、別に良くない?それとも、折角証明してもらった一応の人間扱いも捨てたいの?」
みあ「小粋なジョークは相手が楽しんでくれないとだめだよ。これもらっちゃっていいの?」
月奈「ううん。これは月奈のものだからダメ。残念でした~♡」
凛「うええー……。なんかお口の中が変な感じしてきた……なんか飲んで落ち着こ……」
幣原「いくら持って帰れるとしても、自分の家には置きたくないかな……」
月奈「月奈としてはー。記憶回路移植して、今使ってるその身体渡しちゃうのが一番楽だと思うけどね。そのための使い捨てなんだしさ」
月奈「ま。あの史堂おじさんが認めるわけ無いか。あのおじさん月奈の身体ジロジロ見るくらいだし、きも~いロリコンだしね」
椊田「ま、そういうことだ。野良で人権証明のない亜人を雑に狩って功績を上げるのがいいと思うぞ。メンタル的にも実績的にも、それが一番波が立たないだろうよ」
空「確かに私達でも譲歩できると言っていましたし、その通りですね」
みあ「そっか。まあ死体でもいいって言ってたし、もらっていいんなら持っていくね」
空「みあ様、もっといいものを取りに行きましょう」
みあ「もっといいものっていうけど、取りに行くって結局誰かを攫って殺して連れて行くってこと?私嫌なんだけど」
みあ「まあいいけど。みあ、さっきから間違えてばっかだし」
幣原「みあちゃんの気持ちも、わかるつもりだよ……。でも仕事だから、少しはね……」
空「先ほど椊田様が仰っていたではありませんか、人間でなくとも構わないのですよ。いつも通りの仕事をこなせば手に入ります」
みあ「結局殺人と変わんないじゃん。人権がないって不便っていうより、本当にただの物扱いなんだね」
月奈「そこの音がよく鳴るおもちゃに全部やらせればいいんじゃない?使わないと生臭い産業廃棄物だよ?」
澪和「理屈だと、凛ちゃん達でもいいってことだけど……」
凛「くーちゃんはよく平気だねぇ……。すごいなぁ……うええー……」
みあ「まあいいけど。ごめんね月奈ちゃん、お邪魔しましたー」
椊田「気にするな。いつものことだ」
月奈「半端だよね。玩具なら未来のある子どもの為にとっとと身体を差し出せばいいのに、醜く生にしがみついて本当に守らないといけない子達を危険に晒してるんだから。ほんと、あのおじさんの発明はすごいね」
――郷宮市 南西地区――
▶緊急事態宣言が一応終わったこともあり、パン屋などの店が営業を再開しています。人通りもそれなりにはありますね
羽生「……も、もう。大丈夫。大丈夫だよ……」
幣原 「結局私たちは、その、探すんだよね……?」
空「そうですね。人権の無さそうな方を」
幣原 「そうなるよね……。あんまり気乗りしないけど、仕事だし、やるしかないよね」
みあ 「はー、自己嫌悪~~」
澪和「取り敢えず、最近のご近所トラブルとか聞いてみませんか?出来る原因ってそういうのなんですよね?」
凛「むげんに気乗りしないねー……。どうしようもなければ、りんの身体……、考えなくもないよ。ホントにどうしようもなければ、だけど……」
幣原「それを選ぶの、私は嫌だから」
▶空 ナビゲート
失敗
▶幣原 世間話
成功[人間振り直し]
▶市内の人からあなたの住んでいるアパートから異臭がする、変な音鳴らさないでほしい。鳴らすにしても控えめにしてほしい。
息子の友達が北東地域に住んでいるが、怪しげな宗教にハマってしまったという話を聞くことができました
幣原「そうですね……。アパートの異臭やら、騒音やら、友達が宗教にハマってるやら……、こんなところかな」
澪和「北東地域に行ってみますか?」
羽生「宗教勧誘されなければ行ってもいいかな……」
澪和「夕方まで後2時間ないですし……そうですね」
――郷宮市 北東地域――
▶高級住宅街が立ち並んでいますね。少し前にドンパチ騒ぎがあった近くに青い悪鬼が出現しているのが見えます。また、少し遠くに黄色の悪鬼。また、別の方角の少し遠くに別の青い悪鬼が出現しているのも見えます
澪和「見えるようになったとはいえ、いっぱいあるものなんですね……」
凛「うわ、黄色いのがあるー……ちょっとヤバめ……?」
空「中身はわかりませんが、青よりも黄色の方が危険度が高いのはわかります」
幣原 「うん。自分の住む街が青や黄の悪鬼ばかりと思うと、ちょっぴり怖いかな」
▶幣原 ローカル知識
失敗
▶羽生 仕事知識
成功
▶黄色はやばい!無理!手前の青はどうせ冷笑サロンなので、逆になんでかわからない青い悪鬼が怪しいと思いました
幣原「さすがにこの当たりだと私も思い当たるものはないかな……」
羽生「奥の青いのが怪しい気がする……」
澪和「あのへんって何があるんですか?」
▶澪和 観察力
成功
▶みあ ネットサーフィン[単位]
成功
▶最近流行りの考察系YouTuber、樋爪チャンネルの動画で、深夜の一瞬だけトレンドにもなった場所のようです。
樋爪チャンネルによると、ゲーム教の本当の目的はゲームキャラを具現化することでゲームキャラに肉体を肉付けしていたのではないか?という内容です。
そのロケ地になっていたのがこの場所でした
澪和「あっこの辺何もないんですね。逆になんでできてるんだろう……」
みあ「あー、あそこネットで一瞬話題になったらしいよ。考察系YouTuberだって」
澪和「すごい胡散臭い……」
みあ「ゲーム教って言うのの目的探してたんだって。ゲームキャラに肉体をつけたいらしいんだけど、さっきのこのはちゃん見たら結構できそうじゃない?」
凛「なんかこわいなぁ」
空「話題になった場所という事でしたら、この中にはその肉付けされたキャラクターが居る可能性は十分にありますね」
幣原「悪鬼ってそんなのであっさりできるんだね」
みあ「まあ人型してるなら目的通りなんじゃない?」
澪和「二次元ならまあ、まあ……」
幣原「私が住む街って、ほんとはどうなってるんだろ」
空「皆さん、準備してください」
凛「やるしかないかぁ」
澪和「……よし。がんばる」
羽生「入ろ」
澪和「どうか、私達をお救い下さい……」
――清浦真帆に対してリョナらないやつ、全員バカですw――
▶中に入ると、白いブラウスに手甲シャツの一見清楚な女性が立っています
真帆「私は清楚なんですぅー!清楚ったら清楚なんですぅー!」
幣原「ゲームキャラに肉体を……。ここでいいんだよね」
羽生「こんなとこで怪しい格好して話が通じない人はもういいんじゃないかな」
みあ 「本当に清楚な人って自分のこと清楚って言わなくない?」
凛「あれが清楚……なのかなぁ」
空「人型ですね。少女、という条件には達しませんでしたが、許してもらえるでしょうか?」
羽生「でもここって悪鬼の中だし、外に出たらロリ化する可能性だってあるんじゃないかな?なるよね?」
真帆
いや、いいです。いつものことですし。まあ、いいですよ。今日はホラーゲームの実況をやっていこうと思ってます。なんと、主人公は私らしいです。に、似てない……。ま、まあ!?私のほうが美人ってことでここはひとつ……本当、なんでこんなクオリティなんですかね?苦悶の顔を私にさせればいいって人がいるとしか思えないんですよ。私、そんなにいじめがいありますかね……?私としてはこのはちゃんのほうがまだいじめたほうがいいと……いや失言でした失言!お願い炎上させないでください。ダメですダメです。上司怒られるとまた頭グリグリ~ってされるので、あれ痛いんですよ!?
羽生「ちょっと……控えめに言ってもうるさいから。みんなに任せるわ」
幣原「話が通じないというより、別の世界にいるような人だね」
▶戦闘前行動 みあ サンカイメヒメカ
▶戦闘前行動 凛 サンカイメヒメカ 聖なる光
▶戦闘前行動 真帆 鋼の意志(最初のターンのみ、自分の主動作の回数を1回増やす)
▶真帆 ホラゲーライトフラッシュ(敵全体の命中補正値+6)
清楚ったら清楚!(一度に30ダメージ以上食らうまでは泣かない)
怖いけど泣くのを我慢する顔(対象1人の精神に3d7ダメージ)幣原
5ダメージ
[鋼の意志] 凛
17ダメージ
[薄い本]
▶空 記憶力で判定
魔神剣[小手打ち、砂錫、細流]
失敗
成功 9ダメージ
[ワイルドダウン]
真帆
無理……やっぱ無理ですって……!私オカルトは好きなんですけど心霊はダメなんですよ!やっぱ怖いじゃないですか……。オカルトにはロマンがありますけど、心霊はなんかダメです。だってなんか、なんか祟られそうじゃないですか!?不謹慎厨とかありますし、やっぱり悪いことできませんね……?ほらーーだからもうゲームするのやめましょうよー!はぁ……はぁ……あっ♡ひゃぁぁぁ……もうびっくりしたじゃないですかぁ……。やっぱダメですって。オカルトは脅かしてきませんもん。いやえと、その……素材にするとか使えるってのはちょっと……あーでもフリー素材なんだよなあ私に拒否権ないんだよなあ!!!!ああーーー!!!??あぁ……。そうか……そっか、……そうでしたね。私が何言ったところで一緒でした。どうして私深夜2時にホラゲーしてるんだろう……無理……ほんと無理……
▶幣原 空間把握で判定[啓示]
高い牛乳
成功
▶みあ 通常攻撃
成功 2ダメージ
▶凛 ホーリーライト
14ダメージ
▶羽生 移動
空「あなたに恨みはありませんがその身体いただきますよ。『地衝斬』」
幣原「ちょっとこっちが疲れてくるかな。少しだけ休憩するね……」
[怯み]成功
▶真帆 大炎上(全体魔。火。4d7)
18ダメージ
[空:薄い本][みあ:薄い本2個][凛:縁故]
[幣原:縁故、薄い本]
▶空
通常攻撃[小手打ち、砂錫、細流]
盾殴り[小手打ち、砂錫、細流]
成功 11ダメージ
成功 22ダメージ
[心の破裂(一定以上ダメージを受けた時、戦術ルーチンを切り替える)]
清浦
もうほんと、私、なんでこんなことやってるのかな……。私、悪いことやったっけ……?もうしんどい……。いつからこんなことになったんだろう。考えたくはないけれど、私あの時金木犀に魅せられてなかったらこんなことになってなかったのかな。でも、あの日あのことは多分必然だった……そういうことなんだろうなぁって。
運命って、そういうことなんでしょうね。こんな辛そうな私を見て楽しいんですか……?そうですか、楽しいんですか。いやでも、辛そうな私を見るためにこのチャンネルに来てくれるんですもんね。それならそれで、まだ娯楽になってくれているのなら、私、やった意味があーーーーーーーーーーーーーーーあっあああああああーーーーーーーーーーーほらーーーーーーーほららららららーーーーーーーーあっ♡あっ♡ないんだよなあ!!!!!!ダメですダメですあっぁぁぁ♡
▶清浦真帆が突然泣き始めたと思うと、清浦真帆の顔だけが分裂し始めて、メロディを作り、歌を歌い始めます。悲鳴音やボイスだけでドラムやフルートなどを奏で始めます
空「おや、雰囲気変わりましたね。頭切りました?」
▶幣原 封魔の御札 オカルト知識で判定[啓示、宿題]
観察力で判定
13ダメージ 成功 失敗
[顔反転(魔法攻撃判定を受けた時、主動作を行うことが出来る)]
▶素材真帆 人力ボカロ(自分の受けたダメージを1.2倍にして同じ攻撃属性で攻撃する)
16ダメージ
[携行食:回復薬G]
[澪和の友軍攻撃]
8ダメージ
▶みあ 反射で判定
記憶力で判定
失敗
失敗
▶凛 ヒール[神籟]みあ
52回復
[サンカイメヒメカ:ヒール]空
16回復
[サンカイメヒメカ:ヒール]羽生
10回復
▶羽生 キスメ
26ダメージ
[顔反転]
▶素材真帆 人力ボカロ
32ダメージ
[空:絆庇う 羽生]
▶素材真帆 大炎上
19ダメージ
[空:薄い本][みあ:田舎間畳]
空「――何をしているんですか。こんなところで脱落は許しませんよ、目を覚ましてください」
羽生「ありがとう。助かったわ」
▶空 通常攻撃[小手打ち 砂錫 細流]
成功 7ダメージ
[澪和の友軍攻撃]
9ダメージ
▶幣原 力の盾 幣原
24回復
▶みあ 牛乳瓶G ヒール 羽生[神籟]
26回復
[サンカイメヒメカ:ヒール]空
25回復
▶凛 ヒール 凛
8回復
▶羽生 エタニティラルバ 羽生真帆
空「クッ、駆動部に力が入りません」
幣原「もどかしいけど私には備えるしか……」
凛「うきゅぅ……。そろそろエネルギーが……げんかい……」
空「ありがとうございます姉様。おかげでまだ、お役に立てます」
羽生「お前も、私と一緒に落ちるの」
▶素材真帆 大炎上
9ダメージ
▶空
通常攻撃[細流]
盾殴り[細流]
成功 6ダメージ
成功 23ダメージ
▶幣原 通常攻撃[導引]
成功 5ダメージ
[一生素材の女]
5ダメージ
[みあ:田舎間畳]
幣原「いくよ。これが最後!てやー!」
▶曲が終わると同時に、ぐったりと力無く倒れ力尽きます。気づけば四肢が切断されており、顔も全身打撲でほとんど原型を留めていません。また、刃物で刺されたような傷痕や火傷のような痕も散見されます。空間も崩れ落ちていきますね
凛 「ふらふらくらくら~……」
羽生「ねぇ。重たいと思うんだけど、細かく分けない?」
空「解体している時間はありませんよ」
澪和「そもそも人間を解体したことなんてない……」
みあ「すごい大変って聞いたことあるよ」
羽生「なんで私が妖怪でもないやつを……」
みあ「これだけどうぞ~。じゃあ頑張ってね」
空「無事をお祈りしますね『ヒールアシスト』」
▶みあ 治癒絆創膏[神籟] 羽生みあ
30回復
▶幣原 宿題を2個譲渡
羽生「……振り回すのはセーフだよね」
幣原「今日はおまかせするけど、せめてこれだけは……持っていって」
凛「持って帰る人もきをつけてねー……」
▶脱出判定
失敗1 26ダメージ
――郷宮市 南西地域:公民館――
▶清浦真帆の死体をゴルフバッグに詰めて、駐車場にたどり着くと氷取沢が既に待っています
氷取沢「生体部品は持ってきましたか?私としては別にそちらの撫子型でも問題ありませんよ」
澪和「はぁ……ま、間に合いましたか?」
羽生「もう重いよこれ……パス……」
空「多少の傷はおおめに見て頂けると嬉しいのですが」
氷取沢「はあ、清浦真帆ですか。まあ、及第点でしょう。創作の根源にアクセス出来るためのアクセスキーとしてはそこそこ優秀ですし。B評価、といったところでしょうか」
氷取沢「今後はうちと取引しませんか?冬泉なんぞの支給品なんてゴミより、遥かに安く性能のいいものを提供しますよ」
羽生「幼女じゃないからってこの言いよう…」
氷取沢「金になりにくいものだからな」
凛「うきゅー……ほんとせいかくわるいひとばっかりー……」
みあ「みんなそういうこと言ってくるね。どこも人材不足?」
氷取沢「誰と取引しているか知りませんが、私の専門は消耗品ですよ」
空「姉様が疲れているので、その件は本日のところは持ち帰らせていただきたいのですが、前向きに検討したいと思います」
氷取沢「お前には聞いてないんだよ愛玩動物」
空「失礼いたしました」
みあ「別にみあたちは困ることないからいいよ。別にめっちゃ敵対してるわけじゃないっぽいし」
氷取沢「それはご贔屓に。では、こちらの契約書にサインを」
▶氷取沢の影から黒い手が出てきて、契約書をみあに渡します
氷取沢「名前ではなく、チーム名でお願いしますね」
みあ「今居ない人いるんだけど、勝手に書いちゃっていいのこういうの」
澪和「チームだし、いいんじゃないかなあ……」
凛「あぅー……りんにはくーちゃんがいるとはいえ……、やっぱりやさしみはほしーい……」
みあ「あ、あとコッチみたいに去るもの追いかけまくる~みたいなのは?」
氷取沢「皇はそこまで物騒ではありませんよ。執行の紅葉や処罰の冬泉なんぞと一緒にしないでいただきたい」
氷取沢「福利厚生充実、手厚い保険、老後まで家族サポート。それが皇ですから」
みあ「そっか。じゃあ第88小隊、これからよろしく」
凛「りんたちからすればどこも物騒……」
羽生「そっちの資料とか見れたりするのかな」
氷取沢「それはまたの機会に。卸をするので再び相見えることもありましょう、部品は鮮度が大事なんですよ」
澪和「骨の感触……忘れないよ」
みあ「は~、凛ちゃんたちは周りが敵ばっかりで大変だねえ。敵……?まあ敵かあ」
幣原「これからもますます大変になるけど、なんとかなるよ。きっと」
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