第5話 氷点

『こんにちわ、リロアです。

ついに私を追いかけまわしていた山賊たちを追い詰めました!

はっはっは!ざまぁ見なさい!


 ・・・って、まぁ実は彼ら山賊ではなくって、私と同じ冒険者なんですよね。

 冒険者なんて、収入安定しないし、キツい・汚い・苦しいだし。

 そりゃ、同じ剣を振るう、魔法を使うなら国の兵士や魔法士のほうが稼ぎも待遇もいいに決まってる。冒険でなくても戦争がなくても一定の給金出るし。

 それこそ実力が認められて騎士や宮廷魔術師で仕官が叶えば勝ち組確定なわけで。


 とはいえ、そんな簡単な話ではないわけで・・・。


 そもそも冒険者になりたいなんてのは、

冒険にロマンとか言っちゃう馬鹿とか、ダンジョンの先で一攫千金なんて夢こじらせた阿呆とか、それまでの人生で何もやって来なくていざ喰うに困ったクズ、が最後に残した選択肢みたいなものなるもので。

 とれもなれば、当然ゴロツキみたいなのも多いわけで。

冒険に出たまんまかえって来ないなと思っていたら・・・依頼品とか持ち逃げして、山賊とか盗賊になってたパターンってのは別に珍しい話でもなく。


・・・まぁ、そんなことで一緒に仕事クエストこなそうって、町でパーティ組んゴズたちが、森の中で私に襲い掛かって来て。

私も冒険者から山賊になる瞬間に立ち会ったのなんてのは初めてのパターンだったわけですが。(船の上なら海賊?)

 もしかしたら、彼らにも何かしら事情があったのかなぁと思ったわけです。

あまり他人の事情に首を突っ込むのは、私も好むところではないんですけどね』


◆1 逆転の一手

 もはや肩で息をし始めたゴズに対して、男は構えたまま微動だにしなかった。

男の周りの空気が石のように固まってしまったのではないかと思う程で、男は呼吸すらしていないかの様だった。


「マヌケが、まぬけが、マヌケが・・・」


魔抜けマヌケを繰り返すことで、男を侮蔑することで、ゴズは自分の方が強いと思い込むことで、折れそうな心を支えていた。

リロアの目から見ても決着の行く末は明らかだった。


 普通にしている限り、男から全く魔力は感じられない。

ゴズたちはそれを魔力が少ない魔抜けマヌケだと早合点してしまった故に、今の状況に繋がってしまった。

もっとよく確認していれば、男には魔力が全くない。その違和感に気が付いただろう。もしそうだったなら、もっと慎重に事を構えて今の状況とはまた変わった結果になっていたかもしれない。


(魔力と強さをイコールにして見誤った。魔力の差が戦力の決定的な差にならないなんて、どんな軍略本にも載ってるABCだ。彼らはこの人を舐めすぎたんだ)


 リロアはそんな事を思いながら、立ち上がった。

男たちの対峙を目の前にしながら、軽く膝を払うことが出来たくらい気持ちに余裕があった。

 そんな、どこか戦いの外に身を置いた風なリロアに、ゴズは声をかけた。


「なぁ、見逃してくれと言ったら、見逃してくれるか?」


 命乞いのトーンではない、あくまで太々しく俺はどっちでもいいんだぜと言わんばかり言い方だった。

 リロアは刀を構える男に目をやった。

「お主の問題ことでござろう」

 男はそっけなく答えた。

だよね、とリロアは軽く頷く。


「私を追い回すことはもうしないってこと?」

「あぁ、もちろんだ」

「信用できない」

「信用してもらおうなんて思っていない」

「ギルドに申し立てても?」

「好きにしろ」

「町で受けた荷運び仕事キャリークエストは完遂させたいから、依頼書を渡して」

「それとこれとは話が別だ。お前が預かってるを渡せ」


 荷運び仕事キャリークエストに限らず、ギルドの仕事は、基本的に依頼書と対象物がセットとなる。

 依頼受託の際に依頼書の写しを預かり、報告の際には依頼書を写しと対象物を報告して初めて完了となる。


 結成から日の浅いパーティや、緊急依頼スクランブルクエストに際しての急造パーティなどで、依頼書と対象物を別々の冒険者が持つことで、報奨金の独り占めや裏切りなどのリスクを分散させるというのが慣例となっていた。


「選べる立場じゃないでしょ、出して!」

「っち!」


 ゴズは片手剣を地面に突き立てる。

それから掌で目元を覆い隠して、少し間を置いた。それから大きく息を吐きだす。


「…わかったよ、ちょっと待ってろ。」


 目元から手を離すと、腰鞄をごそごそし始める。

腰鞄は左側に着けており、リロア達からは大盾の死角となった。


「変な真似しないでね」


 リロアは持っている杖の頭をゴズに突き出す。

杖の先がほのかに光を帯びて少し明るくなっていた。魔力を込めている、警戒している意思表示だ。


「しねぇよ…ほら」


 ゴズは、腰鞄から手を抜いて、リロアに突き出した。その手には羊皮紙の巻物スクロールが握られている。

 ゴズが足を前に出そうとしたときリロアが制止する。


「手渡しじゃなくていいから、そこに置いて・・・後ろに下がって!」

「わかったから、怒鳴るなよ。ここに置く」


 ゴズは屈みこむと足元のキリクトの花のすぐそばに巻物スクロールを置いた。

 立ち上がる時に、あくまでも自然を装いさっき地に突き刺した片手剣を支えにする素振りを見せながら手を伸ばす


「剣はそのままよ、後ろに下がって!」


 リロアはそれを制した。

 ゴズは一瞬ピタリと動きを止めて、ギロリとリロアを睨みつけたが、右手を引いてそのまま立ち上がると、やれやれとばかりに両手を開くジェスチャーをして、自分に脅威がないことを大袈裟に示した。


「下がるの!!」


 リロアに再度念を押され不服そうに後ろ脚で4歩下がった。


「お願いしていい?」


 リロアは、男に声をかける。

 男は刀をゴズに向けたまま、スッと音もなく進み出した。

 まるで滑るように進むものだから、何かの魔法かと疑ってしまう。

 歩き方一つとっても、今まで見てきた剣士ソードマン達とは明らかに違う雰囲気をまとった男にリロアは


剣士ソードマンのことはよくわからないけど、なんかの達人なんじゃなかろうか)


と感嘆に近い疑念を抱いた。


 男は刀の切っ先を上げて構えなおし、ゴズをさらに3歩下がらせた。

そんなに警戒しなくても何もしねぇよ。

 と言わんばかりに苦笑いをして、肩をすぼめるゴズ。

 男はボサボサ髪の下からでもわかるほどの鋭い視線をゴズに向けたあと、一拍おいて刀を鞘に戻した。


 キンッと一つ音がなり、刀は鞘に完全に収まった。

 そのまましばらく男は柄に手をかけたまま、ゴズを見据えている。

妙な静けさが辺りを包んでいた。

 しびれを切らすゴズが早くしろよとばかりに、掌を見せてクイクイッと2回押し出す仕草をする。

 それからようやく男は片膝をつき、地面に置かれた巻物スクロールを手に取った。

 男はゴズから視線を外さないまま、巻物スクロールの紐を解く。


「あーあぁ、せっかくおいしい仕事だと思ったんだがよ」


 ゴズは、掌で目元を覆い隠すと上を向いて大きく息を吸い込んだ。


「荷運びだけで、この報酬なら割がいいとアンタも思わないか」


 ゴズが目元を隠したのを確認して、男は開いた巻物スクロールに目を落とした。


「だったら、大人しく仕事終わらせれば済んだ話じゃない!」


 リロアは語気を荒げて言う。

リロアからは男の背中が死角となって、依頼書が確認できない。


「違う、違うんだぜ赤髪の。お前は、お前の価値が分かってねぇ。そこに書かれてるもの何かよりずっとずっと価値がある」


 男は掌で目元を隠し、上を向いたまま言った。わずかな時間しか見ていないがわかる、これはゴズの癖だ。リロアはそう理解している。

 それより気になったのは、ゴズの言葉だ。


「私の・・・価値?」


 リロアが、何のことかと思案していると


「これがそうでござるか?拙者この世界の文字が読めぬ故、お主があらためるでござる」


 男は言うと、しゃがみこんだ体制のまま上半身を捻り、手に持った依頼書をリロアの方に突き出して見せた。

 そこに書かれていたのは、とある魔法を落とし込んだ術式と魔法陣だった。


「!?馬鹿!それ違っ!!」


 瞬間、依頼書だと思っていたものは激しい光を放ち、周囲は白く飲み込まれた。


(閃光の魔法巻物マジックスクロール!?)


 リロアは反射的に顔の前を両腕で隠したがその視界は一瞬で白い光に飲み込まれた。


閃光フラッシュライト・・・発動者を中心に非常に強い光を数秒放つ。近くでその光を目にしたものは視力を奪われる。夜や洞窟内など、暗い場所での使用が効果的で、場合によっては相手を気絶状態スタンさせることが出来る。

また色を付けることも可能なため、簡易的な信号などにも用いられる。


魔法巻物マジックスクロール・・・魔法を封じ込めた巻物。わずかな魔力で発動が出来るため、前衛職でも使用が可能。多少の訓練は必要だが、魔力の込め方によって、発動のタイミングをある程度設定ができる。基本的に1回から複数回での使い捨てとなる。元々は生活魔法を封じたものが主であり、イメージとしてはマッチやライターなどの消耗品に近い。

 ただし魔法巻物マジックスクロールの作成は法律および規則等で細かく制限・管理されており、国から認可を受けた魔法組合マジックギルドのみでしか作成することが出来ない。

 犯罪への抑止のため戦闘向けの魔法が封じ込められた魔法になるほど、高い税金がかけらるため、基本的に冒険者にとっては高価なアイテムとなる。


「魔抜けな上に、武技スキルの事も知らないから、もしやと思ったがやっぱりだ。魔法巻物マジックスクロールも知らねぇとは、ほんとにとんだ大マヌケだったな!」


 ゴズは掌を顔から外した。

自分の癖にかこつけて、閃光対策をしていたゴズはこの状況の中、一人だけ視界を保つ絶対的に、有利な状況を作り出した。


(やられた、油断していたつもりはないのに!)


 悲しいわけでもないのに涙があふれてくる。目を閉じているのに、視界が白い。開けようとしても開けられない。


魔法巻物マジックスクロールと仲間二人とギルドの後ろ盾を無くした。普通なら大赤字だが、砲級魔法使いカノンクラス紅天スカーレットスカイに伝説のサムライソード3本なら全然釣りがくる。大逆転だ!これだから冒険者はやめられねぇってな!」


 白く塗りつぶされた視界の向こうでゴズの高笑いが響いていた。



◆2 心と頭で早い方


「終わりだ、ぶっ潰してやる!」


 ゴズは、盾を正面に構えて腰を落とした。全身の筋肉を震えさせ、後ろ脚に踏ん張った。

 大盾を構えて突撃するだけの、武技スキル大盾突撃シールドチャージ

単純な技だが鍛え上げられたゴズの巨体、その筋肉を包む金属製の甲冑と、ゴズ全体を覆い隠す程の大盾。

 それら質量を一点にぶつける!それはまさしく必殺の威力を誇っていた。


「待って!その人は関係ないでしょ、預かってるモノは渡すから!」


 見えないながら、圧力が増した方に向かってリロアは叫ぶ。視力はまだ回復しそうにない。


「仲間二人斬られて、今更関係ねぇがあるか!ちゃんとリボンだけは返してやるから、大事に抱えてあの世に行くんだな!!!」


 ゴズが大地を蹴る衝撃が足元から響いてきた。

まるで大猪の突進かと思う程の地鳴りが聞こえてくる!


「やめてぇ!」


 叫ぶと同時にリロアは持っていた杖に意識を集中させた。先よりまとっていた光は橙色に染まり、それは両手で抱えるほどの火球となった。

 目の前が激しく熱を持つのを感じる。放つ。着弾の轟音。

それまでの森の涼風とは違う熱風が、リロアの周りを駆け抜けていった。


「っぐ・・・ぐがぁぁあああ!!」


 次に聞こえてきたのはゴズの絶叫だ。激しい痛みに耐えるようなそんな叫び声。巨体が地面をのたうち回るような、そんな気配。

 闇雲に放った魔法がたまたまゴズに当たったのか?手ごたえは感じらず、しかし敵は痛みで転げまわっている状況にリロアは首をひねった。


 そして、ようやくリロアの目が落ち着きはじめ、まだ頭が痛むような感覚は残っていたが白かった世界は少しずづ色を取り戻し始めた。

 何度か瞬きを繰り返すと、ようやく視界がクリアになった。

 すると目に飛び込んできたのは、黒く焼け焦げた地面、その幹を円形にえぐり取られた大木と、なぎ倒された木々だった。

 リロアの放った火球の威力を物語っているが、ゴズは火球の進路とは全く明後日の方向でうずくまっていた。

 リロアの魔法ではない何かに、ゴズはやられていた。


 うずくまるゴズのその近くには、縦に真っ二つに割れた大盾と、身に付けていた手甲だったと思われる金属片が散らばっている。

 呻き声をあげるながらうずくまるゴズの左腕は、その大盾に沿って斬られたのだろうか、中途半端に斧を入れた薪のように指先から肘までキレイ裂けて大量の血が流れ出ていた。


「腕が・・・俺の腕がっ!!畜生、いてぇ、いてぇ」


 涙声交じりに嗚咽するゴズの傍らに男は立っていた。

 右手にはさっき納めたはずの腰の刀が握られて、その刃先をったって血がしたたり落ちている。

 男はスゥーと息を吐きだすと、ゆっくり目を開ける。それからリロアやったと同じように何度かまばたきを繰り返した。


 彼も同じように、閃光フラッシュライトに視覚をやられていたのだと、リロアは理解した。

 が、だったらこの圧倒的有利・不利が逆転しているこの状況は理解できない。

 しかし、今までの流れから考えても理解できなさそうだったので、深く考えるのはやめた。


 視力の回復した男は、足元のゴズを見据える。


「思わぬ方術の音で手元が狂った。無駄に痛かろうて、悪かったでござるな」


 介錯とばかりに男は右手で持った刀を左上段に構え直した。

そのまま足元に向かって孤を描けば、うずくまるゴズの首が落ちる。


「ダメっ、やめて!」


 数瞬先の出来事を予見して、リロアは止めた。

 男は脇目にリロアに視線をやると、刀を逆袈裟に振り下ろした。

 ゴズの背中の上を血のりが赤い点線となって走ったが、ゴズの首はつながったままだった。

 リロアはひとまず胸をなでおろした。

 男は、手首を返して刀をくるりと回すと切っ先を鯉口に当てがい、鞘で迎えこむように納刀した。

 刀を収める所作一つにも、流れるような美しさがある。

 この汚らしい男を、戦いの最中にはなはだ不本意ではあるが、綺麗だと思ったことが面白くなっかた。


「良いのでござるか?」


 男は頭を掻きながら言った。土埃や細かな草葉に交じって白いフケが男の頭からぼろぼろと落ちてきた。

「うっ」と、リロアは自分の顔が少し引きつったのが分かった。


「っま、まぁ。私は無事なわけだし、彼も自慢の大盾と腕をなくしちゃ冒険者引退だろうし」


 もう、私を付け回すことをしないだろうと見逃す理由を、リロアはそう片付けた。


「多分、大丈夫」

 リロアは地面を染める赤色を見ながら言う。

細身の男が死んだときにの景色が思い出されて、またあんな心を握りつぶされた可能様な気持ちになりそうだったからじゃない。

 人が死ぬことに対して、今さら億劫になるような事はない。私ももう踏み出して覚悟をしている。


ただあれは 人が死んだあの風景を 人を殺したこの男を

  なんて綺麗なんだなんて思ったから

    心が凍って 頭の理解が追い付かなかったんだ。


リロアはこの気持ちに付ける名前を探していた。


◆3 木漏れ日の中

 ゴズは穿き物のベルトを外すと、それを使って左腕の上腕を縛り上げて止血を行った。

 次に腰鞄から小瓶を取り出し、口を使って蓋を外すと半分を口に含んで残りの半分を左腕に振りかけた。

 傷に染み込むのか、ぐぅ!とゴズは呻いた。

 小瓶の中身は回復薬ポーションだ。しかしこれだけの大怪我だ、一時的な痛み止めにしかならないだろう。

 ゴズはヨロヨロと立ち上がる。血を流しすぎたのだろう、立ち上がった時にフラリとよろけたが、なんとか踏みとどまると回復薬ポーションの空瓶をリロアに投げつけた。

 リロアは首を逸らしてそれを躱した。空瓶はそのまま後ろの木にぶつかって破裂音とと共に砕け散った。


「絶対、後悔させてやるからな」

「しないよ。もうとっくに色々覚悟してるから」


 ゴズの恨み言葉に、リロアはまっすぐ見つめ返して答えた。

「っち、覚えてやがれ」

 型どおりなセリフを吐いて、ゴズは二人に背を向けた。そこには先に突き立てた自分の片手剣がそのまま刺さっていた。


(あっ・・・)


 リロアはしまったと思ったが、男が特に何も反応した様子もないので、そのまま何も言わないでいた。


 その柄にゴズは右手をかけ引き抜いた。リロアに緊張が走る。


「帰りにも何があるか分かんねぇんだ。持っていくな、なんて言わねぇよな」

「好きにするでござる」

 ゴズは片手剣を握った右手の甲で鞘を背中の方に回すと、腰骨を支えにして器用に片手で納刀して見せた。

 「ほぉ」と感嘆の息を漏らしたのはリロアではなく、男の方だった。

 自分と圧倒的な剣の差を見せつけられた相手からのちょっとした称賛に、ゴズの口元には苦笑いとも喜びとも言えぬ表情が浮かんだ。


「ホントの依頼書はジャゴが持ってる。死体漁りの趣味があるなら好きにしやがれ」


 憎まれ口を叩きながらゴズは顎でジャゴ、細身の男が倒れている方を指した。

そしてゴズは木々の中へを消えていった。


 森は先の戦闘など何もなかったかのように穏やかな様子のまま、その木漏れ日でリロアの赤髪を照らしていた。



・・・続く

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