第2話 いちご?

セミがぢりぢり鳴く夏の暑い日、君とまた歩いた。

コンビニで買った、アイス食べる君。

うっすらと首筋に垂れる、汗を拭きながら君の目は僕を捉えた。

君が差し出した、アイスに僕は戸惑った。

君は笑いながら言った。


「食べないの?」


僕の顔はその瞬間、真っ赤になったと思う、自分でも分かるほどに顔が暑かった。

だが、彼女はそんな僕にお構いなく、アイスを僕の口に近ずけた。


「あ〜ん」


僕を挑発するような、にやにや顔の君は甘い声で僕の口を開けるよう促した。

それでも、僕は目を瞑り、口を固く閉じた。

刹那、僕の唇に当てられた冷たいアイスに驚いた僕は目を反射的に開けてしまった。

笑っている彼女と目が合った。

僕を見て、それは、楽しそうに笑ってた。


唇の熱にやられた、アイスの味は甘酸っぱいストロベリーの味がした、気がした。

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