君と僕と夏

べんち

第1話 初夏

人の気配のない、通学路。

ふたりで歩いた、笑う君と焼けたアスファルトに、ぶちまけたサイダー。


君は僕を見てさらに笑う。

ぶちまけたサイダーは、シュワシュワ音を立ててアスファルトに溶けた、サイダーの甘い香りは初夏の気温と共に、夏の始まりを僕に感じさせた。

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