わけを教えて

私はいつも足元を

見ながら歩く癖がある

後ろ向きで暗いやつ

もしかしたらそう

そんなふうに見えるかも


そんな私が君の目にどう映ったのか

知らないけれど、勝手に繋がれた

この手の温もりをただただ受け入れ

君に引き摺られるように走り出す


君の言葉は前向きで力強くて

つらいことなんてしらないみたい

純粋に純粋に楽しいことだけ

考えようなんて私はしたことなくて

君のその底抜けの明るさに

ついつい面食らってしまったの



言いたいこともしんどいことも

胸に湧き出ても言わないの

そういうことにしていたの

そんな心の栓をいとも簡単に

君は取り除いちゃうもんだから


次から次へと想いが溢れて

言葉も涙もとめどなくなって

なのに君はそれでいいって

やっぱり笑顔で包んでしまうの


君の言葉で癒されて

君の言葉で勇気づけられて

君の言葉で導かれて

君の言葉で歩き出せる


つらいとき泣きたいとき

隠そうとしてもすぐにバレちゃう

なんでなんでって子供みたいに


「ねえ教えてよ」

「君が泣いてる理由を」


ズケズケ踏み込むその力強さが

私にはなんだか有り難くってさ

だから言葉にすることが今

こんなに得意になってしまった


今度は私が君の役にたちたい


「ねえ教えてよ」

「君が笑顔でいれる理由も」

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