第12話 いきなり霊鳥って?
「それでは、最後に〜♪
本日のメインイベント〜♪
口寄の術に移りたいと思います!」
パチ パチ パチ パチ
「よっ!待ってました!なんだよ。」
「よっ!だいとうりょう!です。」
なんらかの生き物が召喚されると思われるが、何が来てくれるのか?
これは完全にガチャ状態である。ワクワク、ロマンティック!
「口寄!」
ボム!っと前方に煙が立ち上がって、すぐ消えた。そこから、1羽のカラスが現れた。
普通とちょっとちがうのは、足が3本あること。首飾りしてること。
そしてすぐに、そのカラスは、普通に僕達に向かって、まくし立てている。
「あんたがマサユメかいな。
かわいい顔してからに。
聞いてたのとちょとちゃうやんか。
5年もしたら、ブイブイ、いわすタイプやん。
ほんで、そこの2人がハガネとコガネやな。
若いのにええもん持ってるなぁ、ほんまにー。しょーもない。」
僕達3人はキョトンとしている。
そこにいるのが、口寄で召喚したカラスやとわかってるんだけど、それが喋り出したこともそうだが、いきなりの爆裂関西弁でめっちゃ可愛らしい声という不自然な状況に戸惑っている。
「あ、はい、マサユメです。
あなたは、口寄で召喚されたカラス?ですよね?」
「あほー、カラスとちゃうわ!八咫烏や!霊鳥や!神の使いやぞ!もっと敬わんかい!」
「はい、すみません。」
八咫烏。聞いたことあるぞ。サッカー日本代表のマークやったっけ?
霊鳥で神の使いやったんや。そんなすごいもんとは知らんかった。
気になったんで、全鑑定してみた。
〈ステータス〉
カグヤ レベル1
分類 ヤタガラス
HP 10/10 MP 10/10 BP 60
〈スキル〉
隠密(ステルス)
あ、カグヤさんっていう名前なんや。
あれ?これってハガネさんやコガネさんの初期値と同じやんか?
神の使いっていう割に弱w
「ほんでな。なんや、突然、こっちの世界の神様に呼ばれてやな、マサユメが口寄するさかいに、行ってきてくれー言われたんや!
普通、あれやろ、口寄って言うたら、カエルかヘビかナメクジちゅうて、相場は決まっとんねん!
それを神の使いである、うちに行ってこいってどんだけ過保護やねん!ほんまにもう!
しかも、神様はあんまり、世界に干渉したらあかんとか言うて、レベルも1になるし、体もちっちゃなるし、霊術も使われへんやんか!今さらやろ!こんだけ過保護にしといてからに。どないせえちゅうねん!ほんまにもう!」
うわー、めっちゃ喋る。可愛らしい声でマシンガントークw
ハガネさんとコガネさんもニコニコして聞いている。
「ほな、早うにしてしまうで!」
「……は?何をですか?」
「決まってるやろ!契約や!契約!
もう、やり方分かっとるんやろ!」
「「「えーーー!」」」
「あ、それと、うちのことはカグヤ様って呼びや!」
はい、なんかもう、急にバタバタですw
でも、カグヤ様、ちっちゃくてかわいい!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます